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7.三人家族

会社の終わりの日が近づいてきたある日の事


「みんな、ミーティングをするので集まってほしい。」

「いきなりで本当にすまないが今年いっぱいで会社を閉めることにしました。」


社員のざわつきが止まらないが話しを進めていく。


「今まで会社を支えていた大手製薬会社のカレンダー案件ですが、先ほど、やまびこ印刷の営業さんから連絡が入り、今年から作らないことに決定しました。法律の改定などがありカレンダーですらノベルティーとして医者に渡すのは賄賂とみなされて配ってはならないという事になったようです。」


「会社は園寺さん時代から私が引き継いでやってきましたが、大型案件があったからこそ会社の業績は伸びていきましたが無くなれば、新宿の真ん中で倉庫業というのは実際に無理があります。」


「家賃は高いし、そこまで大きくありません。作業をできる人数は限られてしまうし、先々を考えると梱包発送や内職、運送をメインとした事業を都心でやるにはあまりにも無謀です。今後の円高、輸送費の高騰など世界情勢を考えれば目に見えています。」



前世でコロナが来る事を知っているから、早めに社員が次の仕事を見つけられるように段取りをしたいと考えていた。


「今年いっぱいは事業を続けます。早めに次が見つかりそうなら退職をしていただいて結構です。また退職金は給料の半年分を用意しています。少しゆっくりしてから就職活動を初めてもかまいません。」


「いろいろと思うところはあると思いますが、まだ会社が元気なうちに巣立って行って欲しいと思います。以上です。」


数億円の資産は個人レベルでは大金だが会社レベルでは規模にもよるが潤沢とは言えない。

自分が思える最高の幕引きとして、今まで勤めてくれた人たちには退職金を奮発してあげて会社を閉める選択をしたのだった。


「社長、俺どうなるんですか?」


「こばさ~ん、お前は大丈夫だよ!前に言ったろう!お前一人くらいはなんとかしてやるって。

それにお前の次の仕事も決めてある。今日からこばさんの仕事はキャディーだ!」


「キャディーって社長のゴルフのキャディーですか?」

「俺じゃないよ」


「じゃあ誰ですか?」

「二階堂さん所の麗奈ちゃんだ」


「え~ッ!まだ小学生じゃないですか。」


「そうだよ!なに?仕事に不満があるの?こばさん」

「そうじゃないですけど、ちょっと驚いたんですよ!」


「こばさん、俺は麗奈ちゃんの才能に惚れ込んだんだよ!」

「何としてもプロゴルファーにしてあげたいんだ」


「でもまだ小さい麗奈ちゃんはゴルフを辞めちゃうかもしれないだろ、だからみんなで応援してあげるんだ。そうすれば麗奈ちゃんもきっと辞めないと思う。」

「でもな!絶対に強制しちゃダメなんだ。彼女がやりたいと思わなければ才能は伸びない。」


「こばさん!お前も一人っ子だろ。小さいころ兄弟が欲しいと思わなかったか?麗奈ちゃんの兄貴としてこれから見守って欲しいんだ。」


「社長、わかりました!俺、麗奈ちゃんのお兄ちゃんとしてがんばります。」

「麗奈ちゃん可愛いから大人になったら絶対に悪い虫が寄ってくるので俺が守ります!」


「こばさん!たのんだぜ~。この為に会社の謄本を書き換えてゴルフ事業部を作ったんだ!」


「社長、どこまで前から計画してたんですか?ヤバいっすね~」


10年間温めて哲也はやっと『麗奈ちゃんプロゴルファー育成計画』を進められる準備がすべて完了したのだった。


「社長、お話があるのですが~」

「智子さんどうしました?」


「会社、今年いっぱいで閉めるんですよね~、、、」

「あ~、その話ですか。心配はいりません。」


「えー、、、あ~、、、コホン」

「麗奈ちゃんの事ですが一緒にずっと見守りませんか?」


「え!、、、それって、、、そういう事ですか?」


「こっ恥ずかしいので二度は聞かないで下さい」


「よ!社長、かっこいいですね~!顔が真っ赤ですけど!」


「こば~うるせぇ~、盗み聞きしてんじゃねぇ~」


「智子さんどうですかね。」

「社長! 私、一生社長についていきます!」


こうして家族フラグも無事回収して家族三人で暮らし始めることになっていった。



ここまででやっと実話をフリにした分をほぼ回収できたと思います。


自分のセカンドライフがあったらという願望ばかりを書いてしまい、なろうの小説っぽくない話が多くあったと思いますが、ここからはフィクション要素をどんどん追加していく予定です。


結末もこの時すでに決めていました。

え!そっちかよ!っていう感じでしょうか


まあそんなに長くないお話にしようと思ってますので

ぜひ最後までお付き合いください。


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