三年↓タメ↑+K太郎
昔々あるところに、ずっとしゃがみ込んで溜めている男が居りました。
仕事もせず、まるで何かを待ち続けているような構えに、男は次第に『待ち太郎』と呼ばれるようになりました。
待ち太郎の住む村は、干ばつにより作物が育たず、次第に村人達は飢えていきました。
「そうだ! 山の岩を転がして川を堰き止めよう!」
待ち太郎は閃きました。川の流れを変えて、田畑へ水を流す作戦です。
三年間しゃがみ続けた待ち太郎は、スッと立ち上がり山へと足を向けました。
「──うっ! 立ちくらみが…………」
三年間もしゃがみ続けた待ち太郎は立ちくらみで目眩を起こしました。
「足が……足が痺れる!!」
そしてしゃがみ続けた弊害で足の痺れも併発しました。
「クッ! やはりしゃがむか……」
待ち太郎は立つのを止めてしゃがみましたとさ。