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第1章エピローグ ~物語終~
「・・・・・・こうして出会った大魔王と少年は新たな旅へと向かったのでした。おしまい。」
母親は呼んでいた本をパタリと閉じた。
そしていつの間にか静かになっていた自分の娘へと視線を向ける。
「・・・スゥ・・・・・・スゥ・・・・・・」
「・・・・・・眠ったのか」
母親は穏やかに寝息を立てている娘を見ながら苦笑を零し、掛け布を肩まで掛け直す。
「・・・むにゃ、・・・二人ともぉ、がんばれぇー・・・・・・」
「・・・!・・・ふふ。そうだな。がんばれぇ、だな」
母親は娘の頭を優しく撫でる。
その後、眠っている娘を起こさない様に、ゆっくり静かに部屋から出て行くのであった。
1章読んでいただきありがとうございます。
2章は来月投稿予定です。