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1話 僕できるもん!

どうも!アレン・バウレットです!歳はピチピチの2歳。今日も両親たちの話を聞いて様々なことを学びます。今までの会話から、どうやらこの世界は魔法が主流こ世界であり、人々はそれぞれが持つ魔力を使って魔法を行使することが出来るらしいことが分かった。そして魔法は人々の生活には欠かせないものであり、魔物との戦闘から日々の食事の用意など様々な用途で使われている。逆に魔法が使えない者は役立たずの烙印を押されなんにも職業を持てないというのもざらにいるらしい。そして魔法が発達している代わりに科学はほとんど発達しておらず、時代的には中世ヨーロッパくらいの文化レベルであるという。また、魔力は人それぞれに容量があり、幼い頃から特訓をすればするほどその容量は大きくなり、大人になるにつれその成長は止まるらしい。それを知った僕は二足歩行ができるようになる前から毎日魔力操作によって魔力を消費して容量を増やすようにしている。そのおかげか魔力操作と魔力容量はそこら辺の一般的な冒険者並にはなっている。しかし、こんなもので満足するわけがなく、大きくなったら大魔法使いになるんだぁ、というゲームの中でしか叶えられないような夢を叶えるべく日々暇さえあれば魔力操作をする生活を送っている。しかし、魔力操作は出来ても魔法に変換することができない。そんな悶々としたそんな日々を過ごし、2歳の誕生日を迎えた朝。


「アレン誕生日おめでとう!父さんはアレンが元気に育ってくれてとても嬉しいよ!」


「私たちからの誕生日プレゼントは何が欲しい?」


父さんと母さんからの祝福、からのプレゼントの要望をいきなり聞かれ困惑してしまった。そして咄嗟に


「魔法が欲しい!」


とすごく抽象的な返答をしてしまった。


「ハッハッハ!アレンは魔法を学びたいのか!それなら母さんに教えてもらうといい!」


「あなた、アレンに魔法はまだ早いわよ。まだ魔力操作もろくにできないんだから一から教えていかないと」


「あ、たぶん魔力操作なら僕できるよ?」


「「えっ?」」


場が一瞬静まり父さんと母さんは次第に優しい目付きになりこちらを見て微笑んだ。


「アレン、魔力操作なんて誰も教えていないんだから出来ないって正直に答えていいんだぞ?」


「そうよ、最初はみんな出来ないんだから。魔法を使いたいなら私がゆっくり教えていくからそんなに意地をはらなくていいのよ?」


どうやら二人は僕が小さい子特有の、僕できるもん!を発動していると思っているらしい。


「いや、本当にできるんだってば!体内の中で川の水を操作するような感覚でしょ?前に母さんが話してたの聞いてたもん!」


それを聞いた二人は顔を見合わせ何やら小声で話したあと決意を決めたような顔でこちらを向いた。


「じゃあ、今から私が初級魔法をやって見せるから真似して一緒にやってみましょうか」


そうして両親に疑われながらも僕はついに生まれて初めて魔法の発動の仕方を母さんに教わるとこまで漕ぎ着けた。



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