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浴衣を選ぼう@自分の推しをこっそり表現(笑)

作者: 藤沢みや


 浴衣がデパートやショッピングセンターで販売される時期になって参りました!!(現在、6月中旬)


 さて、着慣れていない方からすると、着物や浴衣というのは敷居が高いかと思います。ただ、着物って選び方を工夫するとめっちゃくちゃ楽しいので、こんな楽しみ方もあるんだ~と思って読んでいただけると嬉しいです。



*‥*‥‥***‥‥‥*‥‥*‥**‥‥‥**‥‥‥*‥*



① 推しを思い浮かべる


 漫画でもアニメでもゲームでもなんでもいいです!!

 ご自分の好きなキャラクターを思い浮かべてください。


 はい、思い浮かびましたか?


②-1 そのキャラクターに合う事象や花、色を探しましょう。


 ただし、浴衣になりますので、浴衣を着るのは夏。

 以下にざっと各月の色柄を記載します。



夏→


6月 柄:雨・海・雲・虫・紫陽花・百合・あざみ

   色:水色・浅緑・白・灰色・朱・桔梗紫


7月 柄:流水・波・雲・雪輪・朝顔

   色:白・黒・紺・水色・灰白・浅紫・生成り・薄緑


8月 柄:水・波・雲などの自然模様、

     秋の七草模様(萩、尾花おばな:ススキのこと、くず

     撫子なでしこ女郎花おみなえし藤袴ふじばかま

     桔梗ききょう:もしくは朝顔という説も有り)

     祭り模様

   色:水浅葱・白・朱・生成り・赤紫


 そして、着物の世界は季節を先取りするのがオシャレという感覚があります。と、いうことで、次の季節の『秋』も取り入れOKです。



秋→


9月 柄:中旬まで秋草模様・中旬以降は菊や秋の風物、月見など

   色:初旬は淡い色・中旬以降は鬱金・朱・茶・緑・紺など濃い色


10月 柄:異国文様(更紗文様など)・建物などの幾何学的なもの・菊や銀杏

    色:朽葉色・茶系・黄土色系・青紫・朱・金・銀


11月 柄:山や雑木・有職文様・御所解き、江戸解き模様、風景模様、

      物語模様・朽葉散らし・実もの・この月まで菊

    色:黄土色・抹茶色・金・藍黒茶・納戸色・銀ねず・紺・青丹・濃い青

      利休茶・橙色・からし色



 あと、過ぎ去った季節ですが、春の花は取り入れても大丈夫なため、下記の文様もどぞ。



5月 柄:花筏はないかだ・紫陽花・御所・解き模様・花鳥・流水・気象紋様

   色:浅紫・花紫・紅藤・灰桜・秘色ひそく(薄い緑のこと)・水色

     トルコ石色・青磁色・白





 と、なんでもありですね(笑)

 後は薔薇や桜は花として人気もあるので、最近では取り入れても眉をひそめる人はだいぶ減りました。

 でも、念のために。


通年OKな柄もの(着付け講師の母曰く)→

・ぱっと見て花の名前がはっきりしないようなアレンジしている花

・格子柄・チェック柄・しま柄・縦枠柄

・おめでたい柄(吉祥模様、鼓など)

・季節感のない風景画

・波柄

・いろいろな季節の花がまとめて描かれている柄



 最近では椿つばきとか牡丹ぼたんも浴衣地で見ますし、浴衣柄の季節ハードルはかなり下がっていますので、本当にいろいろな柄があります。


 帯と浴衣地でキャラを分けて考えるのもありですね。


A:黒地に白で菊模様。帯は薔薇柄。

B:流水文様と小花柄で浅黄色。帯はオレンジ。

C:六色から探す。


 など、好きな作品で妄想するのも楽しいです。

 これでなんとなく作品がわかる人がいたら凄い!!ヾ(≧▽≦)ノ



②-2 歴史上の人物が好きなら、家紋もアリ。


 平家なら揚羽蝶あげはちょう

 源氏なら笹竜胆ささりんどう

 鎌倉北条氏なら三鱗みつうろこ

 いや、みつうろこは難しいか。新撰組なら浅葱色とか色で選ぶのも楽しいですね。



②-3 いっそ、好きな人物の名前に絡んだ花や植物、文様を選ぶ。


 萩とか竜胆とか桔梗とか。

 藤とか雪輪とか。


 あ、これ藤原氏は全員が藤になっちゃいますな。




③ 浴衣コーナーで探す。


 少しお値段が上がりますが、紅梅という少し不規則な格子柄のような織り生地の浴衣にすると、洗濯をした後が楽です。


 浴衣の色と、帯の色をどうすればいいのかわからない人は、「浴衣で使用されている中でパーセンテージが少ない色の帯を選ぶ」と無難です。色柄が派手派手な場合はシンプルなのがいいかも。





*‥*‥‥***‥‥‥*‥‥*‥**‥‥‥**‥‥‥*‥*



 浴衣は普段はあまり着ませんし、夏に一、二度活躍するオシャレ着です。

 結構高価ですので、ご自分の納得のいく物を買われた方がいいのですが、選び方がさっぱりわからない世界なんですよね。


 ですので、こんなふうに考えてみるのも楽しいかな? っと思ってエッセイ(?)で纏めてみました。


 ちょっとでも参考になると嬉しいです(*ΦωΦ*)




【着物を買う時の注意点】

(1)目星が付くまではクレジットカードは持参しない。

(2)チェーンの着物店は店員が囲い込み、無理矢理購入させる場合があります。

  「浴衣にしか興味がない」「予算がこれだけしかない」「今日は下見に来ただけ」

  とはっきり言いましょう。言えない方は親御さんやお友達と一緒に行きましょう。

(3)小物や小道具も一緒に買えば~と便乗商法をされないように注意しましょう。

※着物店を愚弄する書き方をしているとお思いでしょうが、私の母はチェーンの着物店に追い詰められ多額の借金を抱え自己破産をしました。これは、まだ日本全国で解決していない着物店の闇なのです。

※小物はチェーンの着物店でなくても、格安量販店でも購入できます。むしろ、初心者にはそちらのがいいかと思います。


【予算】

・浴衣 5000円~15000円程度(初心者が買うのならこの程度で充分です)

・帯(半幅帯、兵児帯へこおび、作り帯どれでも)3000円~10000円程度

・丈の長いキャミソールもしく肌襦袢はだじゅばん:肌襦袢じゃなくても白いワンピースを着る時の下着があればそれで充分です。

・他小物類:腰紐こしひも2本前後、伊達締め、帯板など 計5000円程度

(小物類は誰かに聞けば、貸してもらえる場合が多いです)

※腰紐はモスリンがオススメ!!


【手入れ方法】

・浴衣 家で洗濯できます。バスタオルを干せるハンガーを購入しておきましょう。

(絹紅梅など洗えない素材を買わないようにだけ注意しましょう)

(綿紅梅だと普通の木綿生地より洗濯皺が気になりません)

 ※紅梅とは格子柄のような織り地のことです。格子よりも不規則な雰囲気ですが。

・帯 陰干しをして乾燥させます。兵児帯は生地によって洗えます。

・帯板以外の小物類は大抵洗えます。




 あと、おまけですが、浴衣は絶対に当日に初めて着るというのはやめましょうね☆

 想像以上に時間が掛かります。練習大事。


 あとあと、着付けた時に右手が懐に入ります。

 男女関係なく。

 右手です。男女関係なく『右手』です。


 私の大好きな氷高皇女(元正天皇)が発布された「右衿うじんの礼」というみことのりからずーーっと変わらずに続いています。

 洋服の着付けとは違いますのでご注意を。



 それではみなさま、楽しい浴衣ライフを送ってくださいませvv



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― 新着の感想 ―
[良い点] すっきり読めました^^ [一言] 「推し」を思い浮かべ、着る、その発想はなかった・・・っ。良いアドバイス、ありがとうございました^^
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