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居眠り少女と初老の猫

ある少女が眠りに堕ちた

もう目覚めることは無かろうて

そう呟いて瞼を手で覆う

見て見ぬふりして欲しくて


にゃお

縁側に顔を出す

そこには一人 居眠り少女

なぜそこに子供がいる

そこはあの翁の居場所

猫パンチした


目を覚ました少女は

「かわいいねこさん あれおじいさんはどこ?」

迷子の子猫のように泣きそうな顔で


仕方がないな ああ仕方ないさ

こんな顔した子供を一人置いてや行けない

にゃあお にゃあお

僕がいるから大丈夫

彼女は少し顔を綻ばせ


居眠り少女と初老の猫は

顔を見合わせて優しげに笑う

おじいさんが帰ってきて嬉しそうに笑う

少女と猫は嬉しそうに駆け寄った


「おじいさんとかわいいねこさん またあした!」

そう言って帰っていった少女ににゃあお

と返事をする

また明日 そう告げた少女に翁は

とても悲しげに微笑んでいた

何故?


ああそうか

彼女の生命はもう少ししかない

まだ若いのに まだ子供なのに 人間なのに

僕よりも 翁よりも早く彼女は亡くなる

知り合って間もないけどとても悲しくなる


居眠り少女と初老の猫は

二人縁側に座りお喋りをした

「そろそろさいごなのかな とてもねむいや

ねこさん おじいさんをよろしくね」

そう言って少女は眠気と戦いながら

翁のことをずっと気にかけていた


「また明日 お休みなさい」


「…うんまたあした おやすみなさい」


にゃお にゃあお


居眠り少女と初老の猫と二人の大好きな翁

彼らは悲しげにただそこに佇むだけ

ハッピーエンドは迎えられない

少女はもう居ないから


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