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大切なもの

何もないよ 何もない

そんな世界ただ虚しいだけだ

何もないんだ ただ僕だけある

どうしてなのかわからないまま

ただ そこにある


朝になりました

ふと目を反らす

時計を確認して身体を起こす

ご飯を食べ 歯を磨き

そうして思い浮かべるのは家族


あれそういえば 家族の姿がない

昨日の夜 寝る前には確かにいたのに

姿が見えない どころか家族の使用していた物全てがない


リンリン 鈴の音が鳴る

警告だ 警告だ

お前の大切全て消えると

リンリン カラカラと鈴の音が鳴る

警報だ 気付いて

貴方すらも消えてしまうよ


何もないんだ 何もないんだ

そんな世界がついに僕の目の前に

何もないんだ ただ僕だけがある

そこにあるはずなのに消えてしまいそう


可笑しいんだ

だって家族だけじゃない

あれから一週間たったのだけど

2日目に友人が

3日目にご近所さん

次々と消えていってしまうんだ


リンリン チリリリンと鈴の音が鳴る

警告だ 警告だ

そろそろ気付いて 消えてしまうよ

リンリン カラカラと鈴の音が鳴る

近くで聞こえてようやく分かり

だが時すでに遅く消えてしまった


ここはどこだ

何もないな

あれ僕は一体 なんだったかな

何もないんだ 何もないよ

もう 僕にも何もない


「…も?」


リンリン 鈴の音聴こえた

可笑しいな 可笑しいな

だってここには何もない


リンリン 鈴の音が鳴る

「大切とは何か分かったのだろう?」

でもそんな甘くないんだごめんね

もう帰れない もう帰れないよ


リンリン カラカラと鈴の音が

耳鳴りのように途切れないんだ

そういえば消えた人気付いてない

鈴の音僕だけに聴こえてた

なんだ最初から皆消えるしか無かったのか

僕は何かを想い涙をポツリ

流していたけれどやはり濡れてすらいなくて


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