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よ~しおみまいするぞぉ…君ん家か実家か選べよぉ…

間隔がごっそり空いてしまいました

だが私は謝らない


ソシャゲと「最後の幻想14(直訳)(適当)」が悪い

 ……とまぁ紆余曲折もありつつ……あったか? まぁあったか無かったかで言えば無かったけど、とりあえず資金と言語についてはこれでクリアしたワケだ。

 残るはスキル……「模倣」と「成長」を受け取るだけなんだけども。


「あ、もうお渡ししてます」

「早いっすねぇ!」


 ちょっと詳しく聞いてみると、どっちにしろこのスキルと呼ばれるものはあちらの世界に行かないと効果を発揮しないので、勉強はあっちで……というかあっちに降り立てば知識として入ってくるのだそうで。そもそも「成長」はもとより「模倣」はまず「見る」っていう工程が必要なので、やりたい事をまず見て覚えなきゃならんとの事。

 一応鍛冶の神は存在するんだけども、仮にこっちでスキルが使えてそれを模倣出来たとすると、それは既に一般人の枠を超えるレベルになるから、どっちにしろあっちで覚えてくれだとさ。まぁ納得だし神レベルの鍛冶スキルとか確実に持て余すしテンプレを運んできそう(確信)




「というワケで、あなたに関してはご要望はほぼ叶えました。最後のご要望ですが、田舎でも都会でもない程々の都市の近くに出現したい……でよろしかったですか?」

「あぁ、うん、そういやそんな事も言ってたなぁ。……そうだな、ほどほどに困らない程度の、鍛冶師がいて近くにある程度鉱石なんかが掘れて、何よりも落ち着くような都市があるなら是非とも近くに降りたいもんだなぁ……」


 時代が変わっても世界が剣と魔法のファンタジーに溢れてても、都会の喧騒ってのはいるだけで疲れるんだよなぁホント……。とはいえ俺も都会の喧騒に揉まれて社会人やってたのも結局2年ぐらいだったから大仰に語れないけども。


「……ちょっと追加項目は増えてますが、一応事前に大地の神にその辺りを検索してもらっています。あと無論嫌だとお答えになるでしょうが、スキル至上主義でカススキルは人以下の扱いを受ける帝国の一都市に降りるのh『嫌です』ですよねぇ」

「ある程度魔物やら野生動物やらと戦っても構わないけど、〇〇至上主義とかそういう人の中身を一切考慮しない思考の国なんてまっぴらだわ。まぁ日本も程度は違えどそんなとこもあったんだろうけど」

「本当に日本って国は凄いですよね。サブカルも発達著しいですし、草食系男子とか肉食系女子とか意味不明な言葉を生み出したり。肉食系女子とかあんなものビッ」

「それ以上はいけない。言いたい事は分かるけど『自称』してる人がいるんだ、尊厳は守ってやろう」


 ジャパニーズサブカルを知ってるとどっかしらで話がぎゅんぎゅーん逸れる。


「とりあえず、上層部がめんどくさそうじゃない『公国』の一都市付近に降りてもらう事にしましょう。公国について軽く説明すると、王制じゃない国って事ですね。爵位によって偉い偉くないみたいなのはありますが、私は爵位について詳しくないので『~爵』とついてる人には出来得る限り逆らわない、とだけ覚えておいてください」

「すごーい、わっかりやすーい」

「それで思い出したんですが、どうして日本で書かれているファンタジー小説の作者は、今の日本に目に見えて存在していない爵位についてあんな詳しく知っているんでしょうか?」

「そこにWikip〇diaがあるじゃろ?」


 そういう事である。一般人においてどの爵位が偉いかなんてのは、義務教育においてπで片づけられた円周率を20桁覚えようぜ!ってぐらい興味としては湧かない……湧かなくない? 俺は円周率とかそういう無駄知識は好きだったけど爵位は知らん。そういう事である。どういう事だよ(セルフツッコミ)


「一応あちらの世界には爵位制度の無い、今の日本のような一般人から選挙で議員を選ぶ議会制度を取っている国もありますので、その国の出身だと言えばいいと思いますよ。その国において知っておいて損は無い事柄なら、知らないと言えばある程度教えていただけるものだと思いますし」

「日本なら『知らねぇのかよプークス』で終わる事もあるのに親切だよなぁ」


 出身地に関してはどっかで説明受けたような気がするようなしないようなってとこだけど、まぁ今のをデフォルト設定にしとけばええか。





― ― ― ― ― ― ― ― ― ―






「……さて、と。出会いは文字通り衝撃的でしたが、今までのポンコツより数万倍まともに異世界について考察やら要望やらしていただいて、私としてもようやく真面目に職務が出来たような気がします。ノルマでこちらに召喚してしまったとはいえ、あなたには新たな世界で健やかに暮らせるよう祈っておりますよ」

「そのセリフ、せめて片手でスマホいじりながら言わなければ尊敬の一つも出来るのになぁって心の中で思ったよ俺は。お前はなにか? そのスマホで『小説家になれるかも!』でも読んでるからサブカルに無駄に詳しいのか?」


 説明しよう!

 『小説家になれるかも!』とは、無料登録でスマホ小説を読んだり書いたり出来る、ここ数年流行っている黒歴史製造&鑑賞サイトなのだ!

 書籍化された人の作品で、濡れ場という官能的なシーンを擬音連発する事でファンを減らすという所業が行われたりしてるらしい。いわゆる2-4-11である。嘘です。


「あぁいえ、あなたのステータス値がおふざけが足り過ぎている表示だったじゃないですか。ですので今測定の神に確認を取っているのですが……こちらに来るとの連絡がライーンにあったので返信してました」

「割と神聖な世界っぽいのに俗世の物がポコポコ出てくんなぁこの空間」


 説明しy(ry


「真面目な話、ステータス値がふざけるなんて事はただの一度も無かったんですよね。それが測定器自体の故障なのか、あなた自体が『望んだから』そうなったのか……もとい『望んだだけでステータス値を弄れる』ような存在なのか。……まぁ後者だった場合、存在としては最早神クラスなんですが」


 多分神だったとしても『平均を司る神』だと思うんでいいんじゃないかなーって思うんです。……それ神扱いしていいんですかね?






「おーいめがみースマホやめろぉ……。どーも異世界人さん、ご存知でしょう? 測定の神でぇございます……


 お い ガ ト ー シ ョ コ ラ 食 わ ね ぇ か ?」


 ぬるっとこれまた濃いキャラが出てきたな。どのくらい濃いかと言えば、日本縦断で食い物食いまくるシリーズの最初に、ミ〇ター達に対して口上を述べてたヤ〇ケンぐらい濃い。セリフは大〇洋(大西洋じゃないよ)っぽいのに。


「測定器に異常が生じたら早く呼べって言っただろぉ? キミは毎度そういうところの配慮が無いんだよなぁ。こうやってスマホで連絡入れたらいいんですよぉみたいな事じゃないんだよぉ」

「考えてみてください。いくら日本のサブカルを理解している人が目の前にいるとしても、虚空に向かって独り言をブツブツ言う人を実際に目の当たりにしたら、こいつ頭おかしいって思わない人がいるとお思いですか? いないでしょう? だからスマホで連絡入れてるんですよ。あとあなた自身も私のメッセージを既読スルーしてましたよね、それで遅れて来て文句言うのは私の責任ですか?」


 流石に虚空を見て喋る人……人?を見て精神状態を疑わないワケにはいかんな俺でも。そういう意味では正しいとは思うけど、スマホが元々『携帯できる電話』ってのを忘れてメッセツール使うのは女神のミスだなーと思ったり。


「…………よ~しおみまいするぞぉ…君ん家か実家か選べよぉ……!」

「じゃあ私もおみまいしますよ。実家か神界省かどちらかを選んでください」

「この度は既読スルーして遅れるというミスを犯してしまい申し訳ありませんでした」




 弱い(確信)

天界編の展開が長いよ~とのコメントがございました(ありません)


いやーほならね? 次で終わらせる予定だって話でしょ? 私はそう言いたい(頑張ります)

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