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第0話 むかしむかしのお話

 むかしむかし。

 ドルチェという国にとても美しく、優しいお姫様がおりました。

 お姫様は国民からも愛されて、大変幸せに暮らしておりました。


 しかしある日。


 雷鳴とともに現れた悪い魔女がお姫様にのろいを掛けてしまいました。

 呪いに縛られ、泣き暮らすお姫様に対し、悪い魔女は笑います。


「お前は一生、その呪いに縛られて生きるのだ! 唯一解けるのは、女神に祝福された者だけだろう」


 その言葉に、お姫様は絶望の底に突き落とされました。

 女神に祝福された者。

 それは、遠い遠い伝説の存在です。


 そんな存在は一生現れることはない。


 嘆くお姫様に、国民たちはあらゆる手を尽くして女神に祝福された者を探します。

 そして長い月日がたったある日。

 お姫様の前に、ある男が現れます。


「美しいお姫様、泣かないでください。貴女に、祝福を差し上げます」


 そう言って男がお姫様に口付けをしました。

 すると、お姫様を縛っていた呪いは跡形もなく消え去り、お姫様に笑顔が戻りました。


 そして二人は、一生幸せに暮らしましたとさ。


----『ドルチェ王国むかし物語集』第1章第1話「お姫様と祝福の男」

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