帰城
「皆様方、ゼフィロス様とリュークバルト様、シオリア様がお戻りになられました」
皆がお茶を飲みながら会話を楽しんでいたら其処に風竜族族長ゼフィロスと竜王の第一子リュークバルトに第二子シオリアの帰城の知らせが入った。
「そうか、では何時もの部屋に案内してくれ」
「かしこまりました」
リューゼナイトがそう言うと、知らせを伝えに来た侍従はリューゼナイト達よりも先に伝えに戻った。
「皆、お茶会はもう終わりにしましょう」
「そうだな、ファルとティルクはユフィと一緒に術練習をしてやってくれ」
リティシアとリューゼナイトがそう言うと、ロイスとデリスは二人と共に向かいユーフィミア達はリューゼナイトに言われたように術練習をするために専用の部屋に向かった。
ユーフィミア達は竜族の子供が術の練習をするために造られた部屋で、リューゼナイトに言われたように術の練習をしていた。
ボフン
「・・・失敗?」
「う~ん、そうだね。でも、火は付いたから後は加減しだいだよ」
「まぁ、ユフィなら直ぐに出来る様になるよ。だから落ち込むなよ」
ユーフィミアが火竜術を使って火を灯す練習をしていると一瞬大きな炎が点いたものの、その炎はすぐさま掻き消された。大きな炎に一瞬呆気に取られたが、ユーフィミアは術が上手に出来なかった事に少し落胆した表情をしているとティルクとシオリアが練習すれば大丈夫だと励ました。
その後、何度か失敗しながらも練習していると次第にコツを掴めてきたのか安定した小さな火を灯すことが出来る様になり、その後も何度か火を灯しては火を消すという事を繰り返しティルクとシオリアの2人が火竜術の火を操る為の初歩の術はもう出来ると判断した所で休憩をする事になった。
「・・・はぅ~」
「ユフィ、大丈夫か?」
「ずっと休みなしで術の練習していたから仕方ないよ」
「うん」
ユーフィミアたち3人は術部屋の隣に造られている休憩室でお茶を飲んで休憩していると、ふとユーフィミアがある質問をした。
「ねぇ、お兄さま達」
「ん?どうした?」
「あのね、リューク兄さま達今何してるのかな」
「父上達と何か話し合いが有るんだと思うよ」
「子供には話せないこともあるって事だろう」
ユーフィミア達がそんな会話をしている頃、別の部屋ではリューゼナイトを始めリティシア、リュークバルト、シオリア、ゼフィロス、ロイス、デリスの7人は会議室として使われている部屋で話し合いをしていた。
「父上、私とシオリアはゼフィロス伯父上と共に中央に行ってきました。その時に聞いた噂ですが、気になる点が有りましたので報告します」
そう言ったのは金髪金眼のリューゼナイトに良く似た竜族の青年、竜王の第一子のリュークバルトだった。
「竜王様、私共が聞いた噂は姫君に関することでした」
リュークバルトに続き、竜妃リティシアと同色の髪と眼の色をした竜族の男性はリティシアの実兄にして風竜族族長のゼフィロスだった。ゼフィロスがそう言うとリューゼナイト達はその話を聞き少し反応を見せたものの、やはりという表情になった。
「そうか・・・もう、限界と言うことか」
「リューゼ、仕方ありませんわ。何時かはこうなる事は分かっていたのですし」
「父上、母上、噂の内容はこうです「此処数年この国は緑も溢れ、大きな災害も起きていない。それは、唯一のお方が生誕されたのでは。ならば、今そのお方は何処に居るのだろう」と、極一部の者ですが、そう言っておりました」
金色の髪にリティシアと同色の眼の色をした竜王の第二子シオリアがそう伝えると、リューゼナイトとリティシア達は険しい表情になり、ロイスはゼフィロスに問い掛けた。
「ゼフィロス、それは本当ですか?だとしたら、とても厄介なことになりますが」
「はい、私共3人が確かに聞いたことです。それどころか、魔王陛下が近々各地に視察に出るという噂も聴きました」
「この時期に視察ですか、この様子だと中央は気付き始めているという事でしょう。竜王様いかがされますか」
ロイスがそう訊くとリューゼナイトは険しい表情でこう言った。
「ユーフィミアの事を中央に知らせずに隠してきたのは此方の責任だ。だが、ユーフィミアはまだ幼い上に力も自身では抑え込めずにいる以上は中央には渡せぬだろう」
「えぇ、それに中央は今色々な問題も出ているとか聞きましたわ。そんな所に私の可愛い娘を預ける事など以ての外ですわ」
リューゼナイトとリティシアがはっきりそう言うと皆それに賛成だと言う様に頷き、今後の対策を話し合う為にリティシアは各族長達を城に召集する手紙を飛ばした。
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