第四十六話 新たなチャンス
今日は県大会の日。
本来なら拓也も出場していた。
しかし、拓也はおたふくになってしまった
拓也「(今日が試合か。僕も出たかったな)」
拓也は寝ることしか出来なかった。
ただただ悔しいと拳を握るしかなかった。
母「拓也、スイカ食べる?」
拓也「いらない」
母「(相当こたえてるみたい)」
プルルルー
プルルルー
電話がなっている
母「もしもし。ちょっと待ってね。拓也、雅弘君よ」
拓也「もしもし」
雅弘「よお、拓也、大丈夫か?」
拓也「うん。大丈夫だよ。それより試合どうだった?」
雅弘「ベスト8だった。来月の全国大会への出場が決まったぞ。」
拓也「全国大会?」
雅弘「県大会より更に上の大会だ」
拓也「すごいよ。頑張ってね」
雅弘「ああ。拓也もはやく治せよ。じゃあな」
拓也「(やっぱり僕も出たかったな)」
プルルルー
また電話がなっている
母「はい。もしもし、内田です。」
神田「もしもし、空手の神田ですが」
母「どうも。いつもお世話になってます」
神田「こちらこそ。拓也の容態はどうですか?」
母「おかげ様で大分よくなってます。」
神田「僕の目に狂いがなければ拓也がもし出場出来ていたらいい線いけたと思うんです。来月に全国大会がありまして、推薦枠で出てもらおうと思うんですがまだまだ練習が足りません。そこで、私が教えている津田支部まで練習にきてもらいたいんですが
」
母「ありがとうございます。是非よろしくお願いいたします」
神田「詳しいことはまだ後日にでは失礼します」
母「はい。失礼します」
ガチャ
母「拓也」
拓也「何、お母さん」
母「良かったわね。全国大会に出られるって」
拓也「本当に?」
母「うん」
拓也「やったぁ」
拓也に新たなチャンスがめぐってきた。