第四十一話 進級
少年大会から一ヶ月。四月。今日から拓也達も三年生になった。
拓也「今日から三年生か」
良介「そうだな。また同じクラスだな。よろしくな」
彼は内川 良介。拓也とは三年間同じクラス。拓也とは内、内コンビと呼ばれ、よく一緒にいる。
大雅「たぁーくん。同じクラスだね。よろしく」
彼は田仲 大雅。拓也とは3歳の頃からの腐れ縁。
拓也「良介、大ちゃん。よろしく」
拓也「(準君とは違うクラスかしょうがないか)」
良介「早く教室行こうぜ」
拓也「そうだね」
教室には見慣れた顔や初めて見る顔がいた。
拓也「(担任の先生はどんな人かな?優しい先生がいいなぁ)」
担任が教室にやってきた
50~60の女の先生だった。
?「私が担任の西田です。よろしく」
拓也「(良かった。優しそうな先生だ)」
拓也だけでなく、みんな安心したのかゴニョゴニョと話を始めた。
西田「そこのしゃべってる男子、こっちに来なさい」
男子達が行く。
ゴチン
ゲンコツをくらわした。
西田「先生が話してる時は黙って聞く。そんな簡単なことも分からないのか。一年生からやり直せ。それが嫌なら廊下に立っとけ」
拓也「(怖い。怖いのは神田先生だけでかんべんしてよ )」
拓也達はこれから大変な一年間を過ごすのだった。
そして、学校が終わって空手に
和人「たくちゃん、学校どうだった?」
拓也「すごく怖い先生が担任になった」
雅弘「オレ達の担任は優しい先生だったぜ。」
和人「うん。すごく優しいの」
拓也「いいなぁ」
雅弘「そろそろ始まるぞ」
神田「今日も気合い入れていくぞ」
バシーン
神田の竹刀の音が響く。
みんな否応なしに真剣に取り組む。
神田が拓也のところに近づいてきた。
神田「おい。お前名前は」
拓也「拓也です(前も同じこと聞かれたような)」
神田「お前先月の少年大会の結果は」
拓也「ベスト16です」
神田「来月に県大会がある。お前出てみるか」
拓也「県大会?」
神田「少年大会よりずっとレベルの高い大会だ。雅弘も出るぞ。」
拓也「出ます」
神田「よし、じゃあ拓也、雅弘、智宏は練習が終わった後に残れ。練習を続けるぞ」
拓也、雅弘、智宏はこの後、地獄の特訓が行われた。
拓也の体は竹刀でたたかれたキズで痣だらけだったね