第三十九話 導火線
拓也はベスト16に入りはしたものの、こころの中では心底悔しがっていた。しかし、拓也は団体戦があるので気持ちをきり替えていた。それなのに、チームメートのやる気のなさ。
拓也「何で勝ちにいこうって言ってくれないんですか」
D大将「オレ達はDチームだぞ。誰もオレ達になんか期待してないし、後めんどい」
拓也「でも、」
D大将「じゃあお前一人で頑張れよ。いくぞ」
Dチームメンツ「はい」
拓也「これでいいのかな?これじゃあだめだ」
拓也が考えている間に一回戦がやってきた。
相手は菱刈支部Aチーム。
中堅クラスである。
拓也「皆さん、頑張りましょう」
D先鋒「分かった」
D中堅「はぁ」
D副将「実力差考えろよ」
D大将「お前まだ言ってのかよ。俺たちじゃ負けるって俺たちは落ちこぼれのDチームなんだぞ。やるだけ無駄なんだよ」
そこまで言い終わるか終わらないかのところで拓也がD大将の胸ぐらをつかんだ。
拓也「ぶさけるな!!俺たちはDだからだめ、実力差がある。そんなの関係ない。ぼくは去年はBチームだった。でも、Dチームでも団体戦に出れるから良かった。出られない人だってたくさんいるんだ。あんた大将だろ、大将がそんなこと言ったらだめでしょ」
D大将「離せ」
拓也離した。
主審「君たち早くしなさい」
拓也「絶対諦めるもんか」
主審「これより、立教支部Dチーム対菱刈支部Aチームの試合を始める」
先鋒の試合が始まった。あっという間に終わった
菱刈支部の先鋒が勝った
主審「次、次鋒」
拓也「(やっぱり相手は三年生か負けられないな)」
拓也は勝てるのか?