第三十七話VS桜
拓也「(まさか僕がここまで勝ち残れるなんて夢見たいだな。次の試合までに時間があるし組み合わせ表でも見に行くか)」
拓也は組み合わせ表のところまで行った
拓也[(えーと僕の相手は、え?桜ちゃん。)」
拓也の対戦相手は桜だった。
拓也は初勝利の余韻にひたり過ぎていて、相手を見ていなかったのだ。
拓也「(あの時のことを思い出すなぁ~)」
拓也は初めて桜にあった時のことを思い出していた
拓也「(僕は桜ちゃんに憧れていた。でも、心のどこかで桜ちゃんと戦ってみたいとも思った。よし!行くぞ)」
拓也は気合いを入れた。
主審「これより五回戦を始める」
拓也「(いよいよだ)」
拓也は横を見る。
横には桜がいる。
今まではずっと観客席か控え室や横で見ていた相手
拓也は嬉しかった。
やっと桜と同じ舞台に立てたのだから。
主審「満月の型用意始め」
拓也「(満月の型苦手何だよな)」
拓也は満月の型が苦手だった。
拓也はちらっと横を見る
拓也「(試合になると分かる。桜ちゃんのオーラ。ものすごい気迫を感じる。でも、負けたくない。今の僕の力がどこまで通用するか試してやる)」
拓也は桜のオーラに飲まれることなく型を終える。
後は、主審の判定を待つばかりである。
拓也は白、桜は赤である
主審「判定」
旗が上がる
赤4、白0。
桜のストレート勝ちである。
拓也「(僕の力は桜ちゃんには全然届かなかったか)」
拓也は悔しさよりも、清々しさの方が強かった
拓也、初勝利&ベスト16入り