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第二十八話 トリオ不在
少年大会が終わり、二ヶ月が過ぎた。
拓也は二年生になった。
二年生になりクラスがかわった。
拓也は準と同じクラスになった。
担任はかわらず中山先生だった。
拓也は少年大会が終わってからも練習を頑張っていた。
それは和人も雅弘もいっしょだった。この三人は少年大会を終えて、一段と成長したのだった。
この三人が将来立教支部を引っ張っていってくれるだろう。
この三人は立教トリオ、三馬鹿トリオと呼ばれ、支部のムードメーカー的な存在だ。
しかし、今日の練習は三人とも不在だった。
<拓也の場合>
拓也は二年生でならうかけ算に苦戦していた。
九九が言えないのだ
そのため放課後残されていた。
<和人の場合>
昨日から顔が痛いと思ってたらおたふくにかかっていた。
<雅弘の場合>
道に迷っているお婆ちゃんを案内していたら間に合わなくなった。
何だかんだで同じタイミングで休んでしまうとは。三人そろって仲がいい。
しかし、今日休んでは行けなかった。
今日は重大な発表があった神宮先生が空手をやめるという
悲しい事実を