第十六話 AチームVSBチーム
第十六話 AチームVSBチーム
神宮「それではこれよりAチームとBチームの試合を始める。審判はCチームから四人出してくれ。」
Cチームのメンバー「はい」
神宮「先鋒」
雅弘&和人「はい」
まずは先鋒。雅弘対和人
通算成績は十一勝九敗で雅弘のほうが勝っている。
神宮「拳雷の型用意、始め」
始まった。
和人「(思いっきりいくんだ)」
雅弘「(和人、いつもと違うな。でも、オレだって負けられない。オレはAチームの先鋒なんだ。流れはオレが呼び込む)」
雅弘&和人「えー〜い」
二人の気迫がぶつかりあう。
神宮「判定。雅弘2、和人2」
旗が二対二になったときは主審が決める
神宮「主審は雅弘の方をとります。よって雅弘の勝ち」
雅弘&和人「ありがとうございました。」
拓也「和人君、惜しかったね」
和人「ごめん。勝てなかった。」
拓也「僕が勝ってくる」
拓也はそう言って進む
神宮「次、次鋒」
拓也対雪江
対戦成績十九勝0敗。
拓也は雪江に勝ったことはない。
拓也がいくら強くなったといっても雪江には遠く及ばない。
雪江はC、Dチームの次鋒とはわけが違う。
拓也「(雪江先輩の動きはやいんだよな。あの体のどこにあのスピードが?)」
雪江の体型はぽっちゃり型である。がそう思えないほど動きがはやい。
神宮「始め」
拓也「(余計なことは考えない。集中だ)」
拓也もよく頑張ってはいるが誰の目からみても明らかに雪江の方が勝っている。
が
次の瞬間
ふらっ
雪江「(しまった)」
雪江がふらついてしまったので。
空手でふらつきほど減点の対象になるものはない
拓也「(雪江先輩がふらついた。チャンスだ)」
拓也は落ち着いて型を終えた。
神宮「判定。四対0で拓也の勝ち」
拓也&雪江「ありがとうございました。」
「よっしゃ」
拓也は喜びのあまり叫んでいた。
和人「たくちゃんやったね」
和人とハイタッチする拓也
慶太「拓也よくやった。これでイーブン。智宏も続けよ」
智宏「はい」
神宮「次、中堅」
次は光対智宏。
通算成績は十九勝0敗。智宏も全敗している。
実力的には智宏の方が上であるが、智宏の控え目な性格故に小さく縮こまっていた。
慶太「(智宏、お前に足りないものは闘争心なんだ)」
智宏「僕は負けない」
神宮「始め」
智宏の顔色が変わった。
そして、
神宮「四対0で智宏の勝ち」
光&智宏「ありがとうございました」
神宮「次、副将」
幸輔「よっしゃ」
神宮「四対0で力也の勝ち」
幸輔「ちょっと待てよオレ、まだ戦ってない」
慶太「何言ってんだよ。もう終わったじゃないか。後はオレに任せろ」
これで二勝二敗。
試合は両大将にかかっている。
次回、決着