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未来日記  作者: 秋華(秋山 華道)
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11/22

懐かしき過去

今日は午前中からネットカフェで調べ物だ。

華ちゃんと未来ちゃんには、エナジーを少しでもためるよう言っておいた。

俺は、昔やっていたパソコン通信サイトのメンバーが運営しているサイトに、ゲストでアクセスしてみる。

とりあえず入る事ができた。

「未来計画」と言われるサイト。

草の根パソコン通信では、有名なサイトで、しかしあまり知られていない。

裏の世界の住人のみに知る事がゆるされた世界。

死にたかった俺が、死を求めていた時に行き着いた場所。

俺は目的のものを探した。

しかし、ゲストでは目的地にたどり着けなかった。

そらそうだな。

簡単に入れてしまったら、あんなものを置いてはおけない。

パソコン通信からインターネットに変わっても、セキュリティは堅い。

ちなみにこのサイトも、あの外国の運営するホストに存在する。

どうするか。

俺は悩んだ。

あの頃のIDが、まだ使える保証は無い。

仮に使えたとしても、俺がアクセスした記録が残る。

未来計画のメンバーが、カズオとつながりが無いとは言い切れない。

ちなみにカズオとは、すもものご主人様を殺したと思われる、人物の呼び名。

呼び名は俺達が勝手につけたものだ。

呼び名が無いと、話しづらいからね。

仕方がない。

俺は、あの頃のIDとパスワードを使った。

さて、入れるかどうか。

ページは見事切り替わり、入場は許可された。

画面上には、「いらっしゃいませ、死望さん。」と書かれていた。

死望とは、あの頃の俺のハンドルネーム。

懐かしいと共に、少し震えた。

おっと、もたもたはしていられない。

俺は目的のものを探す。

未来計画の会員が使用を許可されている、あるサイトのアドレスと、IDとパスワード。

あった。

サイトアドレスは、未来計画のサイトと同じドメイン。

つまりは、この閉ざされた国のサイト。

IDとパスワードを、メモした。

ただ紙に書いて持ち帰るだけなのだけど、俺は俺しか解読できないよう暗号化して書いた。

さて、すぐにログアウトだ。

俺はログアウトすると、ブラウザのキャッシュとログを全て消した。

更に用心をして、適当なサイトをいくつか回って、別のキャッシュを重ねる。

これで全てが消えているかは保証出来ないが、やらないよりは良いだろう。

全てを確認した後、俺はネットカフェを出た。

河崎邸に戻ると、俺はエナジー集めの為に、日記を書く。

PCを使った行動は、今日は終わりだ。

あまり焦って続ける事は、人物特定がしやすい結果を招く可能性がある。

はっきり言って、俺は臆病すぎると思う。

でも、もう二人の命もかかってるんだ。

臆病で良いんだと、自分に言い聞かせた。

今日の日記は、最後に「華ちゃんの未来日記が全て実行された。良かった。」と書いた。

簡単な行動ばかりだったから、華ちゃんもきっと簡単なものを書いたのだろう。

夜には見事に書いたとおりとなった。

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