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十六 穏やかな時

こつこつ頑張ります。

夕餉を取り、食後のお茶をしながら身の上話をし終えて、二人は再び部屋へと戻って来ていた。


「お泊りときたら、やっぱりこれしかない! お布団並べて内緒話!」

「あはは……そうなんですか」

「そうよ~、これが何より楽しいんだからっ」


並べた布団にくるまってごろごろしながら如月と鈴風ははしゃいでいた。

こんなにも気持ちがたかぶる夜は如月には初めてだった。

鈴風姉さまはやっぱりすごい。


「ところで鈴風姉さまはいったいどれぐらい逗留するのですか?」

「それがあんまり長居出来なくてねぇ。明後日には発たないと」

「そんなに早くに……」

「……」

「? ねえさ……ふわっ!?」


如月の視界が突然真っ暗になる。

何事かと思えば、鈴風がのしかかっているのだった。


「寂しそうな顔しちゃって可愛い~」

「く、苦しいです、鈴風姉さまっ……!」

「あっははは、楽しいっ」

「姉さまっ」

「はいはい、ごめん」


ようやく鈴風がどいて、如月は咳きこんで鈴風をにらんだ。


「もぅ、怒りましたよ!」

「そんな佳代も可愛いからまたよし!」

「姉さま……」

「ねね、ところでさ、佳代は夜光様のこと好きなの?」


突然の問いに如月は首をかしげた。


「どうしたんですか、いきなり……。もちろん好きですよ?」

「え!? ほんと!?」

「え……?」


何故そんなに驚かれるのか分からない。

殿のことはもちろん好きだ。


「へぇ~そっかぁ。じゃあ夜光様にそのことは伝えたの?」

「え? だって伝えるようなことじゃ……」

「伝えてないの!?」

「え、あ、はい、まぁ……」

「なぁんだ」


鈴風の言っていることを聞くと、夜光に好きと言わなかったことが大きな失態である気がしてくる如月である。


(殿に「好き」って……)

そ、それはダメだ。

ふとそのことを想像してくすぐったいような気分にもなる如月であった。

これからの展開にちょっとつまり中ではありますが……。

なんとなく恋愛要素の薄い話と化していることに今更気付く今日この頃です笑

これから頑張ります……汗

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