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サチコとマリコの時事ネタ漫才  作者: 藍埜佑


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第153話「国際法って何なん?~モンロー主義から国連憲章まで、サチコが徹底解説!はたしてマリコは理解できるのか!?~」

マリコ「どうもー!サチコ・マリコでーす!」


サチコ「よろしくお願いしますー」


マリコ「サチコ、前回ベネズエラの話したやんか」


サチコ「せやな。トランプ大統領がマドゥロ大統領を拘束した件やな」


マリコ「あれからずっと気になっとることがあんねん」


サチコ「何や?」


マリコ「国際法って何なん?」


サチコ「おっ、ええ質問やな」


マリコ「だってさ、みんな国際法違反や!国際法違反や!って言うとるけど、そもそも国際法って何なん?法律なん?」


サチコ「法律っちゃ法律やけど、国内の法律とはちょっと違うんや」


マリコ「どう違うん?」


サチコ「日本国内の法律やったら、破ったら警察に捕まって、裁判受けて、刑務所入るやろ?」


マリコ「せやな。万引きしたら捕まるし」


サチコ「でも国際法を破った国を、誰が逮捕するん?」


マリコ「えーと...国際警察?」


サチコ「そんなもんないねん」


マリコ「えっ、ないん!?」


サチコ「ないんや。国際法には、それを強制的に執行する世界政府みたいなもんがないんや」


マリコ「ほな、破り放題やん!」


サチコ「まあ、極端に言えばそうなんやけど...だから国際法は国内法とは違う性質を持っとるんや」


マリコ「どういうこと?」


サチコ「国際法は、国と国との間の約束事みたいなもんや。条約とか、慣習とか、国際機関の決定とかで成り立っとる」


マリコ「約束事?ほな、指切りげんまんぐらいのもんなん?」


サチコ「スケール小さいな!でもまあ、本質はそれに近いかもしれへん。守らんかったら、嘘ついたら針千本のむ、みたいな」


マリコ「針千本って、誰が飲ませるん?」


サチコ「それが問題なんや。国際社会には、違反国に針を飲ませる警察がおらへんねん」


マリコ「じゃあ、どうやって守らせるん?」


サチコ「主に三つの方法がある。一つ目は、経済制裁。貿易とか金融で締め上げる」


マリコ「兵糧攻めやな」


サチコ「二つ目は、外交的な圧力。国際社会から孤立させたり、非難決議を出したり」


マリコ「村八分みたいな?」


サチコ「まあ、そんな感じや。三つ目は、最終手段として、国連安全保障理事会の決議に基づく軍事制裁」


マリコ「おお、それは強そう」


サチコ「でもこれには問題があってな。安保理の決議には常任理事国5カ国、つまりアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国の全員が賛成せなあかんのや」


マリコ「5カ国全員?」


サチコ「正確には、1カ国でも拒否権を使ったら否決される」


マリコ「えー、それやったら、常任理事国が悪いことしたら止められへんやん」


サチコ「その通り!せやから今回のベネズエラ攻撃も、アメリカが常任理事国やから、国連で止めることはできへんかった」


マリコ「なんやそれ、ずるいやん」


サチコ「国際社会の構造的な問題やな。で、今回の事件で一番問題になっとるのが、国連憲章第2条4項や」


マリコ「国連憲章?それまた難しそうやな」


サチコ「国連憲章は、1945年に国連が設立された時に作られた、いわば国連の憲法みたいなもんや」


マリコ「1945年って、第二次世界大戦が終わった年やな」


サチコ「せや。二度の世界大戦で何千万人も死んだ反省から、もう戦争はせえへんようにしようって決めたんや」


マリコ「それはええ話やな」


サチコ「で、その第2条4項に何て書いてあるかというと、すべての加盟国は、その国際関係において、武力による威嚇又は武力の行使を、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また、国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎まなければならない」


マリコ「長いな!要約して」


サチコ「要するに、武力で他の国を脅したり攻撃したりしたらあかんってことや」


マリコ「シンプルやん。それ守ったらええだけやん」


サチコ「そう思うやろ?でも実際にはややこしいんや。なぜなら、例外があるから」


マリコ「例外?」


サチコ「武力行使が許される場合が二つあるんや。一つは自衛権の行使」


マリコ「自衛権?」


サチコ「相手から攻撃された時に、自分を守るために反撃する権利や。これは第51条で認められとる」


マリコ「あー、殴られたら殴り返してもええってことか」


サチコ「まあ、そういうことや。ただし、必要最小限の範囲でな」


マリコ「で、もう一つは?」


サチコ「国連安保理の決議に基づく集団安全保障措置。安保理が、この国は危険やから軍事制裁しようって決めた場合は、武力行使が認められる」


マリコ「なるほど。ほな、今回のベネズエラ攻撃はどっちに当てはまるん?」


サチコ「それがどっちにも当てはまらへんのや」


マリコ「えっ!?」


サチコ「まず、ベネズエラがアメリカを攻撃した事実はない。せやから自衛権は主張でけへん」


マリコ「麻薬は?トランプさん、麻薬対策って言うとったやん」


サチコ「麻薬密売は武力攻撃とは見なされへんのや。国際法上、自衛権を発動するには、武力攻撃、つまりアームド・アタックが必要なんやけど、麻薬の流入はそれに該当せえへん」


マリコ「へー、そうなんや」


サチコ「国連の人権専門家も、麻薬取締りやテロ対策を理由に、他国領域で一方的に致死的武力を使うことは国際法上認められへんって明言しとる」


マリコ「じゃあ、安保理の決議は?」


サチコ「取ってへん。事前の承認なしに攻撃しとる」


マリコ「ほな、完全に違反やん!」


サチコ「多くの国際法学者はそう言うとるな。アルジャジーラの取材に答えた専門家は、今回の攻撃を最も明白な国連憲章違反やと断言しとる」


マリコ「でも、トランプさんは何か言い訳しとるんやろ?」


サチコ「せや。トランプ政権はケル=フリスビー・ドクトリンっていうアメリカの刑事司法の考え方を持ち出しとる」


マリコ「ケル=フリスビー?フリスビー?あの犬が追いかけるやつ?」


サチコ「ちゃうわ!人名や。19世紀のアメリカの裁判例から来とる考え方で、要するに、犯罪者を捕まえるためなら、外国にいてもアメリカに連れてきて裁判にかけてええ、っていう理論や」


マリコ「えー、それって無理やり誘拐してもええってこと?」


サチコ「極端に言えばそうや。実際、1989年のパナマ侵攻でノリエガ将軍を拘束した時も、この理論が使われた」


マリコ「パナマ侵攻?」


サチコ「1989年にアメリカがパナマに侵攻して、当時の最高指導者ノリエガを麻薬密売の罪で逮捕した事件や。今回のベネズエラ攻撃とよく比較されとる」


マリコ「似たようなことやっとるんやな」


サチコ「せや。でも問題は、このケル=フリスビー・ドクトリンはアメリカ国内法の理論であって、国際法では認められてへんのや」


マリコ「自分ルールで押し通しとるってこと?」


サチコ「そういうこっちゃ。国際法学者からは、国際法の問題を国内法の論理で正当化しようとしてるって批判されとる」


マリコ「なるほどなぁ。でもさ、そもそもなんでアメリカはそんな強引なことするん?」


サチコ「そこで出てくるのが、モンロー主義や」


マリコ「モンロー!前回も出てきたな。マリリン・モンローの」


サチコ「せやからマリリンちゃうって!ジェームズ・モンロー、アメリカ第5代大統領や」


マリコ「5代目!?めっちゃ昔の人やん」


サチコ「1823年に提唱された外交方針や。今から200年以上前」


マリコ「200年前の考え方が今も生きとるん?」


サチコ「生きとるどころか、トランプ政権は2025年12月の国家安全保障戦略で、モンロー主義を基本方針として明言しとるんや」


マリコ「えー、化石みたいな考え方復活させたん?」


サチコ「せやねん。で、モンロー主義って何かというと、簡単に言えば、アメリカ大陸はアメリカのもの、ヨーロッパは口出しすんな、っていう考え方や」


マリコ「アメリカ大陸がアメリカのもの?南米も?」


サチコ「せや。北アメリカも南アメリカも、西半球全部がアメリカの勢力圏やっていう主張や」


マリコ「それ、めっちゃ傲慢ちゃう?」


サチコ「せやろ?でも当時の背景があってな。19世紀初頭、ラテンアメリカ諸国がスペインやポルトガルから独立したんやけど、ヨーロッパの列強が再植民地化しようとしとった」


マリコ「あー、せっかく独立したのに、また支配されそうになっとったんや」


サチコ「せや。で、モンローは、ヨーロッパはアメリカ大陸に手を出すな、その代わりアメリカもヨーロッパに干渉せえへん、って宣言したんや」


マリコ「一見、ラテンアメリカを守る正義の味方みたいやな」


サチコ「最初はそう受け取られたんや。でも実際には、ヨーロッパに代わってアメリカが支配するっていう意味やった」


マリコ「あー、旧ボスを追い出して、新しいボスが来ただけか」


サチコ「せやねん。実際、モンロー主義を口実にアメリカは中南米にめっちゃ干渉してきた」


マリコ「例えば?」


サチコ「1898年の米西戦争でキューバとプエルトリコを手に入れたし、1903年にはパナマの独立を支援してパナマ運河の権益を獲得した」


マリコ「パナマ運河!あの船が通るやつ」


サチコ「せや。20世紀に入ると、セオドア・ルーズベルト大統領がモンロー主義を拡大解釈して、棍棒外交を始めた」


マリコ「棍棒外交?棍棒で殴るん?」


サチコ「比喩やけど、まあそんな感じやな。ルーズベルトは、穏やかに話し、大きな棍棒を持て、って言うたんや。要するに、言うこと聞かへん国には武力を使うぞ、っていう脅し」


マリコ「シンプルに怖いがな」


サチコ「その後も、ドミニカ共和国、ハイチ、ニカラグア、グアテマラ、チリ...数え切れへんくらいの国に軍事介入やクーデター支援をしてきた」


マリコ「えー、そんなに!?」


サチコ「冷戦時代には、共産主義を封じ込めるっていう名目で、さらに激しくなった。1954年のグアテマラのクーデター、1961年のピッグス湾事件、1973年のチリのクーデター、1983年のグレナダ侵攻、1989年のパナマ侵攻...」


マリコ「待って待って、多すぎて覚えられへん!」


サチコ「せやろ?それだけアメリカは中南米に介入してきたってことや」


マリコ「でもさ、第二次世界大戦後は国連ができて、武力行使は禁止されたんやろ?」


サチコ「せやねん。ここが矛盾なんや。アメリカは国連の設立を主導して、武力不行使の原則を作った張本人なのに、自分はモンロー主義を捨てへんかった」


マリコ「ダブルスタンダードやん」


サチコ「せやねん。国連憲章を作る時に、アメリカは地域的取決めという例外を入れさせた。これを根拠に、米州機構(OAS)の枠組みで中南米への介入を正当化しようとしてきた」


マリコ「米州機構?」


サチコ「アメリカと中南米の国々で作る地域機関や。でも実質的にはアメリカが主導しとる」


マリコ「なるほど。国連のルールを作りながら、抜け穴も用意しとったんか」


サチコ「賢いというか、ずるいというか」


マリコ「で、今回のベネズエラ攻撃は、そのモンロー主義の復活ってことなんやな」


サチコ「せや。トランプ政権の国務長官やったマルコ・ルビオは、昔から公然とモンロー主義を掲げとった。2019年には、我々はモンロー主義という言葉を使うことを恐れないって言うとる」


マリコ「堂々と言うとるんや」


サチコ「で、今回の攻撃。トランプは安全で適切な政権移行が実現するまで、われわれがこの国を運営するって言うたやろ」


マリコ「言うとったな」


サチコ「これって、ベネズエラはアメリカの支配下に入れるってことやんか。まさにモンロー主義の実践や」


マリコ「200年前の考え方で、今も侵略しとるんか...」


サチコ「せやねん。で、ここで問題になるのが、日本の立場や」


マリコ「日本?」


サチコ「日本はずっと、力による一方的な現状変更を世界のどこでも認めないって言うてきたやろ」


マリコ「あー、ロシアがウクライナ攻めた時に言うとったやつやな」


サチコ「せや。外務省幹部も、これまで日本は法の支配に基づく主権や領土の一体性を主張してきたって言うとる」


マリコ「ほな、アメリカのベネズエラ攻撃も批判せなあかんやろ」


サチコ「そうなるはずやねんけど、相手は同盟国アメリカや」


マリコ「あー...」


サチコ「批判したら日米関係にひびが入るし、黙っとったらダブルスタンダードになる」


マリコ「板挟みやな」


サチコ「SNSでも、これを容認したら、中国やロシアの武力行使に何も言えなくなるのではとか、常任理事国の5分の3が力による現状変更側という地獄とか言われとる」


マリコ「5分の3って、アメリカとロシアと中国?」


サチコ「せや。アメリカはベネズエラ、ロシアはウクライナ、中国は将来的に台湾...みんな武力で現状変更しようとしとる」


マリコ「国連の常任理事国が、国連のルール破っとるんか」


サチコ「皮肉な話やろ?ルールを作った側が、ルールを破るっていう」


マリコ「なんか、学級委員長がいじめっ子みたいな話やな」


サチコ「言い得て妙やな。で、ここで考えなあかんのは、国際法の本質や」


マリコ「本質?」


サチコ「さっき言うたように、国際法には強制力がない。取り締まる警察がおらへん」


マリコ「せやったな」


サチコ「ほな、なんで国際法が存在するかというと、それは国際社会の秩序を保つためや」


マリコ「秩序?」


サチコ「みんなが好き勝手に武力使い始めたら、世界中が戦争になるやろ?」


マリコ「なるなる」


サチコ「それを防ぐために、武力行使はあかんっていうルールを作って、みんなで守ろうって約束したんや」


マリコ「でも、守らへん国がおるやん」


サチコ「そうなんや。でも、ルールがあることで、破った国は非難を受ける。国際的な信用を失う。それが抑止力になるんや」


マリコ「なるほど。破ってもペナルティはないけど、信用はなくなると」


サチコ「せや。で、アメリカが今回やったことは、その抑止力を自ら弱めてしまったんや」


マリコ「どういうこと?」


サチコ「アメリカは今まで、ルールを守れって他の国に言うてきた立場やろ?」


マリコ「せやな」


サチコ「でも自分がルールを破ったら、もう他の国に偉そうに言えへんくなる」


マリコ「あー、お前が言うな、って言われるわな」


サチコ「実際、ロシアは国際法の擁護者を自認できる格好の機会を得たって言われとる」


マリコ「ロシアが!?ウクライナ攻めとるのに!?」


サチコ「せやねん。お互いに、お前が言うな状態になっとるんや」


マリコ「泥仕合やな」


サチコ「で、一番困るのは、ルールに頼るしかない小さな国や弱い国なんや」


マリコ「大国は武力で守れるけど、小さい国は」


サチコ「ルールがないと、大国の言いなりになるしかない」


マリコ「日本もその立場ちゃうん?」


サチコ「せやねん。日本は軍事的には中国に勝てへん。ルールに基づく国際秩序があるからこそ、対等に渡り合えるんや」


マリコ「ほな、今回のアメリカの行動は、日本にとってもまずいんや」


サチコ「そういうこっちゃ。同盟国やからって、なんでもかんでも支持してたら、自分の首を絞めることになる」


マリコ「難しいなぁ...」


サチコ「せやから、今回の事件を機に、国際法って何なのか、なんで大事なのか、みんなが考えることが大切なんや」


マリコ「なるほどなぁ。でもさ、サチコ」


サチコ「なんや」


マリコ「国際法がそんな大事なら、もっと強制力つけたらええんちゃう?」


サチコ「どうやって?」


マリコ「えーと、世界政府を作って、世界警察を作って」


サチコ「それ、誰がトップになるん?」


マリコ「えーと...」


サチコ「アメリカが世界政府のトップになったら、中国やロシアは従う?」


マリコ「従わへんやろな」


サチコ「逆に中国がトップになったら、アメリカは従う?」


マリコ「絶対従わへん」


サチコ「せやろ?世界政府ができへんのは、誰も他国の支配を受け入れへんからや」


マリコ「あー、だから国連も、みんな対等な主権国家として参加しとるんか」


サチコ「せやねん。主権平等の原則っていうんやけど、国の大小に関わらず、みんな対等な権利を持つっていう考え方や」


マリコ「でも、実際は大国が好き勝手しとるやん」


サチコ「そこが理想と現実のギャップやな。国際法は、あくまで理想を示したもんで、それを実現するには各国の努力が必要なんや」


マリコ「努力かぁ」


サチコ「せや。完璧やないけど、ルールがあることで、少なくとも何が正しくて何が間違ってるかの基準ができる」


マリコ「基準があるから、間違いを指摘できると」


サチコ「せやねん。今回も、国際法違反やって批判できるのは、国連憲章というルールがあるからや」


マリコ「なるほどなぁ」


サチコ「もしルールがなかったら、強いもん勝ちが当たり前になってしまう」


マリコ「弱肉強食の世界やな」


サチコ「せや。国際法は、その弱肉強食を少しでも緩和するための知恵なんや」


マリコ「200年前のモンロー主義に戻るんやなくて」


サチコ「そういうこっちゃ。人類は何千年もかけて、力だけやなく、ルールで秩序を作る方法を学んできた」


マリコ「でも、また力が勝つ世界に戻りそうな感じやな」


サチコ「せやから、私らみたいな一般市民も、国際法に関心を持つことが大事なんや」


マリコ「私ら漫才師も?」


サチコ「漫才師こそや。笑いながら伝えられるやろ」


マリコ「確かに。難しい話も、漫才やったら聞いてもらえるかも」


サチコ「せやせや。今日の話、ちょっとは分かった?」


マリコ「うーん、正直、頭パンクしそうやけど」


サチコ「まあ、要点だけ覚えといて」


マリコ「要点って?」


サチコ「国連憲章第2条4項で武力行使は原則禁止。例外は自衛権と安保理決議だけ。今回のベネズエラ攻撃はどっちにも当てはまらへんから、国際法違反の可能性が高い」


マリコ「うんうん」


サチコ「モンロー主義は200年前の考え方で、アメリカが中南米を支配する口実。トランプ政権がこれを復活させとる」


マリコ「うんうん」


サチコ「国際法には強制力がないけど、ルールがあることで秩序が保たれる。大国がルールを破ると、その秩序が崩れて、弱い国が困る」


マリコ「うんうん」


サチコ「日本も他人事やない。ルールに基づく国際秩序がなくなったら、大国の言いなりになるしかない」


マリコ「うんうん」


サチコ「以上や。覚えられたか?」


マリコ「えーと...もう一回言うて」


サチコ「おいおい!」


マリコ「冗談冗談。大体分かった。要するに、国際法は完璧やないけど、ないよりはあった方がええってことやろ」


サチコ「おお、ええまとめや!」


マリコ「で、大国がそのルールを破り始めたら、世界がめちゃくちゃになると」


サチコ「せやせや」


マリコ「ほな、私らにできることは?」


サチコ「関心を持つこと、声を上げること、選挙で投票すること。民主主義の国やったら、政府の方針は国民が決められるんやから」


マリコ「なるほど。でもさ、サチコ」


サチコ「なんや」


マリコ「私、ひとつ画期的なアイデア思いついたんやけど」


サチコ「またか...もうそれええやろ...」


マリコ「国際法を守らへん国には、ペナルティとして、その国の指導者に漫才させるっていうのはどうやろ」


サチコ「は?」


マリコ「M-1出場義務を課すねん。優勝できへんかったら、さらに制裁」


サチコ「国際法の問題を漫才で解決しようとすな」


マリコ「でも、トランプさんとプーチンさんのコンビ見てみたいやん」


サチコ「見たないわ!」


マリコ「ボケとツッコミで、世界平和を」


サチコ「無理やろ!二人ともボケ倒しそうやわ!ツッコミ不在やわ!」


マリコ「あ、ほんなら、習近平さんがツッコミ?」


サチコ「三人のバランスがめちゃくちゃや」


マリコ「じゃあさ、国連総会を漫才大会にして」


サチコ「だからもう、ええわ、そのパターン!」


マリコ「あ、出た。お決まりのやつ」


サチコ「真面目な話を茶化すな!」


マリコ「でも、笑いで世界を平和にできたらええなって、本気で思うねんで」


サチコ「...まあ、その気持ちは分からんでもないけど」


マリコ「笑っとる時は、人を攻撃しようとか思わへんやろ?」


サチコ「確かにな」


マリコ「せやから、世界中の人が一緒に笑えるようなことがあったら、戦争なんかせえへんと思うねん」


サチコ「理想論やけど...でも、その理想を忘れたらあかんのかもな」


マリコ「せやろ?国際法も、最初は理想やったんやろ?戦争をなくしたいっていう」


サチコ「せやな。1945年に、もう二度と戦争はせえへんって、みんなで誓ったんや」


マリコ「その誓いを、80年経った今も守り続けようとしとる」


サチコ「完璧には守れてへんけどな」


マリコ「でも、諦めずに理想を追い続けることが大事なんちゃう?」


サチコ「...お前、たまにはええこと言うな」


マリコ「たまにはって何や!いつもええこと言うとるわ!」


サチコ「いや、いつもはボケばっかりや」


マリコ「ボケの中に真実があるんや!」


サチコ「お、それはそうかもしれへんな」


マリコ「せやろ?ほな、今日の締めは」


サチコ「せやな」


マリコ「国際法を学ぼう!守ろう!そして、笑おう!」


サチコ「最後、関係あるんか?」


マリコ「笑いは世界を救う!」


サチコ「まあ、そんなもんでええか。お時間です」


マリコ「ありがとうございましたー」


サチコ「ありがとうございましたー」


二人「サチコ・マリコでしたー!」


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