第171話「ペルシャの城が燃えている~プーリムの夜に届いた爆音と、文楽の人形遣いが教えてくれる情報戦の作法~」
マリコ「どうもー!サチコ・マリコでーす!」
サチコ「よろしくお願いしますー」
マリコ「サチコ、大変や」
サチコ「何が大変なん」
マリコ「戦争や」
サチコ「...うん、あれな。大変やな」
マリコ「2月28日、アメリカとイスラエルがイランを攻撃した」
サチコ「した。世界中が揺れてるで」
マリコ「しかもイランの最高指導者ハメネイ師が殺されたって報道が出てる」
サチコ「トランプ大統領は「ハメネイは死んだ」って言うてるし、イスラエルのネタニヤフ首相も「暴君はもう存在しない」って」
マリコ「でもイラン側は「最高指導者は健在で指揮を執ってる」って否定してる」
サチコ「情報が完全に錯綜してる。死んだのか、生きてるのか、今この瞬間も分からへん」
マリコ「サチコ、これ、前の漫才でやった話と全部つながってるやん」
サチコ「つながってる。167話でトランプさんのUFO情報公開を「死んだ猫戦略」って言うたやろ。168話で「なぜトランプは怒鳴るのか」を分析した。169話でエプスタイン文書の情報戦を語った。170話でグラビトンの話の裏で「本当に大事なニュースは静かに進む」って言うた」
マリコ「で、今回のは静かどころやない。爆音や」
サチコ「爆音どころやないで。テヘランの中心部で爆発が起きて、煙が上がって、イラン全土24州が攻撃を受けた。200人以上が死亡、700人以上が負傷してる」
マリコ「そしてイランも報復してる」
サチコ「報復してる。イスラエル本土にミサイルを撃ち込んで、テルアビブのアパートに着弾。さらにバーレーン、カタール、クウェート、UAE、ヨルダンの米軍基地にも弾道ミサイルとドローンを撃った」
マリコ「湾岸諸国まで巻き込まれてるやん!」
サチコ「巻き込まれてる。ドバイでも爆発音がして、ドーハでも防空サイレンが鳴った。ペルシャ湾全域が事実上の戦場になりかけてる」
マリコ「サチコ、これはほんまにえらいことやで」
サチコ「えらいことや。でもな、マリコ、だからこそ冷静に整理せなあかん。感情だけで語ったら情報戦に飲み込まれる」
マリコ「情報戦か。169話のエプスタインの時もやったな。「名前が出てる」イコール「有罪」やないって」
サチコ「そうや。今回も同じ構造がある。「トランプが死んだと言うた」イコール「本当に死んだ」とは限らへん」
マリコ「でもネタニヤフは「遺体の写真を確認した」って言うてるんやろ」
サチコ「言うてる。でもイランの外相アラグチは「私の知る限り、最高指導者も大統領も健在」ってNBCのインタビューで答えてる」
マリコ「どっちかが嘘ついてるやん」
サチコ「どっちかが嘘をついてるか、あるいはどっちも自分の持ってる情報に基づいて話してるか、や。戦争中の情報は常に不完全で、意図的に操作される。これが「ナラティブ・ウォーフェア」、物語の戦争や」
マリコ「物語の戦争...」
サチコ「どっちの物語を世界が信じるか。それが情報戦の本質や」
マリコ「サチコ、それ、文楽と似てへん?」
サチコ「文楽?」
マリコ「大阪が世界に誇る人形浄瑠璃や。文楽って、人形を3人の人形遣いが操るやろ。主遣いが頭と右手、左遣いが左手、足遣いが足を動かす」
サチコ「そうやな」
マリコ「で、観客は人形の動きに感動して泣いたり笑ったりする。人形遣いが見えてるのに、人形が生きてるように感じる」
サチコ「...え? マリコ、何が言いたいん?」
マリコ「今回の戦争も同じやん。舞台の上で動いてるのはミサイルと爆撃機やけど、その裏に「人形遣い」がおる。トランプとネタニヤフが主遣いで、軍と情報機関が左遣いと足遣いや。で、私ら観客は、舞台の上の動きに感情を揺さぶられてる」
サチコ「...マリコ」
マリコ「何?」
サチコ「あんた、今日もまたええこと言うてるな」
マリコ「前回の漫才でもサチコにそう言われた。調子出てきたわ」
サチコ「調子に乗るな!でもな、文楽の比喩は本当にええわ。しかも文楽では、人形遣いが黒衣を着て「見えてるけど見えないことにする」っていう約束事がある」
マリコ「黒衣!」
サチコ「今回の戦争でも、「見えてるけど見えないことにしてる存在」がおる」
マリコ「誰や」
サチコ「中国とロシアや」
マリコ「中国とロシア!」
サチコ「ロシアはイラン製のドローンをウクライナ戦争で使ってる。イランが弱体化したら、ロシアにとっても痛い。中国はイランの石油の最大の顧客で、超音速対艦ミサイルの供給交渉もしてた」
マリコ「中国がイランに超音速ミサイルを!?」
サチコ「報道によると、中国がイランにゲームチェンジャーになる兵器を渡す前に叩くっていう計算も、タイムラインを前倒しした要因の一つやと分析されてる」
マリコ「つまり、舞台の上ではアメリカとイスラエルがイランを攻撃してるけど、舞台の裏では中国とロシアとの大国間ゲームが動いてると」
サチコ「そうや。文楽の舞台に見える人形は3つやけど、人形遣いは9人おるのと同じで、見えてる戦争の裏に、見えてない力学があんねん」
マリコ「9人の人形遣い!...でもサチコ、ちょっと基本的なこと確認してええか」
サチコ「何?」
マリコ「そもそもなんで今、攻撃したん?交渉してたんやろ」
サチコ「してた。アメリカとイランは核問題について間接交渉を続けてて、2月6日にはオマーンの首都マスカットで協議があった。スイスでも最新の交渉があって、イランは「濃縮ウランを備蓄しない」って合意したって報道もあった」
マリコ「合意してたのに攻撃したん!?」
サチコ「交渉しながら攻撃の準備を進めてた。イスラエルの国防関係者によると、攻撃は数ヶ月前から計画されてて、攻撃日は数週間前に決定されてた」
マリコ「交渉中に裏で攻撃の準備って...それ、ひどくないか」
サチコ「イラン側もまさにそう言うてる。イランの最高安全保障会議は「再び交渉中に攻撃された。敵は卑劣な行為でイラン国民が屈服すると想像している」って声明を出してる」
マリコ「2003年のイラク戦争と同じパターンやん。大量破壊兵器があるって言って攻撃して、結局なかった」
サチコ「その比較は多くの専門家も指摘してる。アルジャジーラの記者は「2003年のイラク侵攻の脚本と重なる部分がある」って報道してる」
マリコ「歴史が繰り返されてるんか」
サチコ「繰り返されてる部分と、違う部分がある。違う部分の一つは、今回は背景にイラン国内の大規模デモがあったことや」
マリコ「デモ?」
サチコ「2025年12月末から2026年1月にかけて、イラン全土100都市以上で大規模な反政府デモが起きた。経済危機、通貨リアルの暴落、物価高騰が原因で」
マリコ「100都市以上!」
サチコ「1979年のイスラム革命以来最大規模って言われてる。で、イラン政府はこのデモを武力で弾圧した」
マリコ「弾圧...」
サチコ「死者数は情報源によって大きく違う。アメリカの人権団体は7000人、イラン政府は3117人、トランプは3万2000人と主張してる」
マリコ「数字が全然違うやん」
サチコ「全然違う。これも情報戦の一部や。でもいずれにしても、大量の市民が殺されたことは確かで、トランプはこのデモを支援する姿勢を示してた。1月13日には「抗議を続けろ、助けは向かっている」ってSNSに投稿してる」
マリコ「「助けは向かっている」...それが今回の攻撃やったんか」
サチコ「結果的にはそうなる。トランプは攻撃後のビデオ声明で「イラン国民は自分たちの手で政府を取り戻せ。これはおそらく世代に一度のチャンスだ」って呼びかけてる」
マリコ「「政府を取り戻せ」って...レジームチェンジ、体制転換を狙ってるんか」
サチコ「狙ってる。トランプもネタニヤフも、公然と体制転換を口にしてる。ネタニヤフは「この作戦は勇敢なイラン国民が自らの運命を手にする条件を作る」って言うてる」
マリコ「...サチコ、ちょっとここで大阪城の話してええか」
サチコ「大阪城?なんや急に」
マリコ「大阪城って、1614年と1615年に冬の陣と夏の陣があったやろ」
サチコ「あった。徳川家康が豊臣家を滅ぼした戦いやな」
マリコ「冬の陣では、家康は大阪城を力攻めしたけど落とせなかった。で、和睦して外堀を埋めた。「防御の壁を壊しただけです、攻撃やないです」って」
サチコ「歴史の授業みたいやな」
マリコ「で、夏の陣で丸裸になった大阪城を一気に攻め落とした。交渉しながら、相手の防御を削いで、最後に止めを刺す」
サチコ「...」
マリコ「今回のイラン攻撃と構図が似てへん?」
サチコ「...似てるな。核交渉で外堀を確認しながら、軍事的な包囲網を敷いて、最後に一気に攻撃した」
マリコ「家康は「狸親父」って呼ばれてたけど、トランプは何て呼ばれるんやろ」
サチコ「「ディールメーカー」や。自分でそう名乗ってる」
マリコ「ディールメーカーの狸親父か」
サチコ「狸親父とは言うてへん。でも、大阪城の比喩は的確やわ。しかもな、大阪城の冬の陣のきっかけは「鐘銘事件」やった。鐘に刻まれた「国家安康」「君臣豊楽」の文字を「家康の名前を分断して呪ってる」って難癖をつけた」
マリコ「難癖!」
サチコ「今回も同じや。イランが核交渉で「濃縮ウランを備蓄しない」って合意寸前やったのに、「イランの脅威は差し迫っている」として攻撃の正当化に使われた。169話で言うた「ナラティブ・フレーミング」や。物語の枠組みを変えて、攻撃を正当化する」
マリコ「鐘銘事件とナラティブ・フレーミングが同じ構造か。400年経っても人間のやることは変わらんのやな」
サチコ「変わらん。で、マリコ、もう一個大事なことがある」
マリコ「何?」
サチコ「この攻撃のタイミングや。3月2日からプーリムっていうユダヤ教の祝日が始まる」
マリコ「プーリム?」
サチコ「プーリムは、古代ペルシャ、つまり今のイランでユダヤ人が虐殺されそうになったのを、エステルっていう女性の勇気で救われたっていう話を祝う祭りや。聖書のエステル記に書いてある」
マリコ「古代ペルシャってイランのことか」
サチコ「そうや。2500年前のペルシャ帝国で、ハマンっていう悪者がユダヤ人の皆殺しを企てた。でもエステル王妃が命をかけて王に訴えて、ユダヤ人が救われた」
マリコ「2500年前のイランでの話が、2026年のイラン攻撃の直前に祝われてる」
サチコ「CNNはこのタイミングの象徴的な意味を指摘してる。「ペルシャの暴君からユダヤ人が救われた祭り」の直前に、「現代のペルシャの最高指導者を攻撃した」っていう」
マリコ「偶然やと思う?」
サチコ「偶然やないやろな。イスラエルの国防関係者は「攻撃日は数週間前に決定された」って言うてるから、プーリムの前に合わせた可能性が高い」
マリコ「宗教的な物語を現実の戦争に重ねてきたんか」
サチコ「重ねてきた。これも「ナラティブ・ウォーフェア」の一種やな。2500年前の聖書の物語を、2026年の軍事作戦の正当化に使う」
マリコ「しかも3月3日にはブラッドムーン、皆既月食もあるんやろ」
サチコ「ある。プーリムとブラッドムーンが重なるのは珍しいことで、宗教的な解釈をする人たちはこれを「神の御徴」やと見てる」
マリコ「月が赤く染まる夜に、古代ペルシャの救済を祝いながら、現代のペルシャが燃えてる」
サチコ「...詩的やけど、現実は詩やない。実際に人が死んでる」
マリコ「そうやな。すまん」
サチコ「いや、マリコが悪いんやない。でも、象徴的な解釈に酔いしれて、実際の被害から目をそらすのは危険や。イランの国営通信によると、南部のミナーブっていう都市で女子小学校がイスラエルの攻撃を受けて、少なくとも53人の女子生徒が死亡してる」
マリコ「小学校を...」
サチコ「小学校を攻撃したかどうか、意図的かどうかは今の段階では検証できへん。でも、子供が死んでるのは事実や」
マリコ「...」
サチコ「戦争の話をする時に、一番大事なのはこれや。数字や地政学の分析の向こうに、一人一人の命がある。それを忘れたら、私らは情報戦の道具になる」
マリコ「...サチコの言う通りや。ほんまにそうや」
サチコ「...で、話を続けるけど、トランプとネタニヤフの意図をもう少し深く見てみよか」
マリコ「うん」
サチコ「まずトランプ。彼は攻撃をTruth Socialで「正義の実現」と位置づけた。ハメネイ師を「歴史上最も邪悪な人物の一人」と呼んで、「これはイラン国民だけでなく、全てのアメリカ人にとっての正義だ」って」
マリコ「168話でやった「トランプの言葉術」やな。敵を絶対悪にして、自分を正義のヒーローにする」
サチコ「そうや。ロイ・コーンの教え。「10倍の強さで攻撃しろ」「絶対に負けを認めるな」「常に勝利を宣言しろ」」
マリコ「で、今回はそれを国家規模でやってると」
サチコ「国家規模でやってる。しかもトランプの意図は複層的や」
マリコ「複層的?」
サチコ「まず一つ目。イランの核開発を完全に止める「ディール」が失敗した後の「究極の制裁」としての軍事行動。「話し合いがダメなら力で」っていう論理」
マリコ「ディールメーカーが、ディールできなかったからぶん殴ったと」
サチコ「乱暴な言い方やけど、構造としてはそう。二つ目は、中国への牽制」
マリコ「中国?」
サチコ「さっき言うたように、中国がイランに超音速ミサイルを供給しようとしてた。それが渡る前に叩くっていう計算。つまりイラン攻撃は、実は中国に対する警告でもある」
マリコ「イランを叩くことで中国に「お前のところもやるぞ」って言うてるんか」
サチコ「直接は言うてへんけど、メッセージとしてはそう読める。で、三つ目」
マリコ「三つ目は」
サチコ「自分の「レガシー」や。第二期のトランプ政権にとって、「イスラム革命体制の終焉」は歴史に残る最大の遺産になりうる」
マリコ「前の漫才で言うてた「自分がアルファで、自分がオメガ」っていうトランプの自己イメージやな」
サチコ「そうや。歴代の大統領が解決できなかったイランの核問題を、自分が力で解決した、という物語を作りたい」
マリコ「ほなネタニヤフの方は」
サチコ「ネタニヤフはもっとシンプルかつ切実や。イスラエルにとってイランは「存在論的脅威」、つまり国の存亡に関わる脅威やと位置づけてきた」
マリコ「存在論的脅威」
サチコ「イランがハマス、ヒズボラ、フーシ派を支援して、イスラエルを多方面から攻撃する構造を作ってきた。ネタニヤフは「蛸の頭を切れば足は動かなくなる」という論理で、イランという「頭」を直接叩きにいった」
マリコ「蛸の頭!...前の漫才でたこ焼きの話をしすぎて怒られたのに、蛸がまた出てきた」
サチコ「蛸はたこ焼きやなくて比喩や。ネタニヤフの戦略を表す比喩」
マリコ「でもサチコ、ネタニヤフにも個人的な理由があるんやろ」
サチコ「ある。ネタニヤフは長年、汚職裁判を抱えてる。国内の政治的圧力も強い。「イスラム革命体制の打倒」という歴史的勝利を手にすれば、国内の批判をかわせる」
マリコ「168話のトランプと同じ構造やん。外の敵を作って、内の問題から目をそらす」
サチコ「まさに「死んだ猫戦略」の最大版や。テーブルの上に死んだ猫やなくて、戦争を放り込んだ」
マリコ「167話で言うた戦略が、こんな形で現実になるとは思わんかった」
サチコ「うちも思わんかった。でもな、もう一つネタニヤフの計算がある。10月にイスラエルの選挙があるんや。対イラン強硬姿勢は、選挙前のアピールにもなる」
マリコ「選挙のための戦争か」
サチコ「そうとまでは言い切れへんけど、タイミングとして無視できへん要素やな」
マリコ「サチコ、ここで一番大きな問題を聞いてええか」
サチコ「何?」
マリコ「ハメネイ師が本当に死んでたら、イランはどうなるん?」
サチコ「これが今、世界が固唾を飲んで見守ってる問題や」
マリコ「ハメネイ師って、1989年からずっと最高指導者やったんやろ」
サチコ「36年間。86歳。イランの政治、軍事、宗教、司法のすべてを統括する絶対的な権力者や。彼がいなくなったら、イランの権力構造に巨大な真空が生まれる」
マリコ「真空!」
サチコ「イランの憲法では、最高指導者が死去した場合、暫定評議会が権限を代行する。大統領と司法長官と、専門家会議が選んだ聖職者の3人で構成される」
マリコ「暫定評議会。で、次の最高指導者は誰が決めるん?」
サチコ「「専門家会議」や。88人のイスラム法学者で構成される機関で、国民に選ばれてる」
マリコ「88人!多いな」
サチコ「88人の聖職者が集まって次の最高指導者を選ぶんやけど、問題は今回の攻撃で多数の高官が同時に殺されたか標的にされたことや」
マリコ「多数の高官が!?」
サチコ「報道によると、イスラエルはハメネイ師だけやなくて、IRGC司令官パクプール、国防大臣ナシルザデ、安全保障会議事務局長シャムハニ、軍参謀総長バゲリも殺害したとされてる。さらに上級情報将官4人も」
マリコ「指導部が丸ごと吹っ飛んだんか」
サチコ「吹っ飛んだ可能性がある。米国防当局者は「5人から10人の高官がテヘランの会合中に同時に殺害された」って」
マリコ「これは...大阪夏の陣で豊臣家の武将が次々に討ち死にしていったのと同じやないか」
サチコ「規模は違うけど、構造としては近い。指導部を一気に壊滅させて、残った勢力が混乱する中で体制転換を狙う」
マリコ「でも大阪城が落ちた後、豊臣家の残党はどうなったん」
サチコ「散り散りになって消えた。でもな、イランは大阪城とは違う」
マリコ「違う?」
サチコ「イランにはIRGC、イスラム革命防衛隊という巨大な軍事組織がある。正規軍とは別の、体制を守るための「もう一つの軍隊」や。15万人以上の兵力と、経済の3割を支配する「国家内国家」」
マリコ「国家内国家!」
サチコ「しかもハメネイ師は生前、自身の暗殺に備えて「バイト」っていう指導者府を構築してた。約4000人のコアスタッフと数万人規模のネットワークを持つ組織で、専門家は「最高指導者が排除されても、この制度的装置は機能し続けうる」って警告してる」
マリコ「つまり、頭を切っても体が動き続けるかもしれんと」
サチコ「かもしれん。ここが蛸の比喩の限界やな。蛸は頭を切ったら死ぬけど、イランの体制は頭なしでも当面は動ける可能性がある」
マリコ「サチコ、ここで後継者の話を聞きたい。ハメネイ師の後を継ぐのは誰なん?」
サチコ「報道によると、ハメネイ師は攻撃に備えて地下防空壕に避難しながら、後継者候補を3人指名してたとされてる」
マリコ「3人!名前は?」
サチコ「公表されてへん。でも、いずれも高位の聖職者で、宗教的・政治的な正統性を備えた人物やと見られてる」
マリコ「ハメネイ師の息子は?モジュタバっていう名前やったよな」
サチコ「モジュタバ・ハメネイは以前は有力視されてたけど、公式な役職を持ってへんことと、世襲批判を避けるために候補から外されたって報道がある」
マリコ「世襲はあかんって判断したんか」
サチコ「イスラム共和国の建前として、世襲は好ましくない。でも、攻撃でモジュタバは生き延びたとされてるから、今後の展開次第ではまた浮上する可能性もある」
マリコ「サチコ、ここで他の宗教国家の指導者交代と比べてみたいんやけど」
サチコ「ええ着眼点やな。何と比べたい?」
マリコ「バチカンとダライ・ラマ」
サチコ「バチカンのローマ教皇は、枢機卿による「コンクラーベ」で選ばれる。煙突から白い煙が出たら決定。透明性と儀式性が重視される」
マリコ「白い煙で発表!分かりやすい」
サチコ「で、ダライ・ラマは「転生ラマ」制度。前任者の転生を探し出す。宗教的儀式と占いが重要」
マリコ「転生を探す!...RPGみたいやな」
サチコ「RPGやない。で、イランの場合は専門家会議による選出。宗教的正統性と政治的合意の両方が必要」
マリコ「3つとも全然違うやん。バチカンは煙、チベットは転生、イランは会議」
サチコ「違う。でも共通点がある。どれも「宗教的正統性」と「政治的現実」の間で緊張が生まれるということや」
マリコ「宗教的正統性と政治的現実...」
サチコ「ダライ・ラマの場合は、中国が勝手に「次のダライ・ラマ」を指名しようとしてて、宗教と国家権力が衝突してる。イランの場合は、聖職者とIRGCの軍事力が衝突するかもしれん」
マリコ「ほな、今後のイランはどうなるん?」
サチコ「大きく3つのシナリオがある」
マリコ「3つ」
サチコ「一つ目は、IRGCが実権を握って「軍事独裁国家化」するシナリオ。宗教国家の看板は残しつつ、実質的には軍が全部仕切る。北朝鮮に近い構造になる」
マリコ「北朝鮮化」
サチコ「二つ目は、体制内の穏健派やテクノクラートが台頭して、外交路線の現実化と経済再建を進めるシナリオ。中国やロシアとの関係を軸にしつつ、西側との限定的対話も残す」
マリコ「穏健路線」
サチコ「三つ目は、体制崩壊。長期戦争と経済破綻、エリート分裂、大規模抗議によって、イスラム共和国体制そのものが崩壊する」
マリコ「体制崩壊!トランプとネタニヤフが望んでるシナリオやな」
サチコ「望んでる。でもな、専門家の大多数は「空爆だけで体制転覆は困難」って指摘してる。IRGCは極めて強固な組織やし、イランは歴史的に外圧があると国民が結束する傾向がある」
マリコ「外圧で結束」
サチコ「2003年のイラク、2011年のリビア、シリアの内戦。どれも「指導者の除去イコール安定」にはならなかった。むしろ権力の真空が長期的な混乱を生んだ」
マリコ「大阪城が落ちた後も、大坂は荒れたもんな」
サチコ「...まあ、歴史的にはそういう側面もあるな」
マリコ「サチコ、日本への影響も聞きたい」
サチコ「日本への影響は大きい。一番直接的なのはエネルギーや」
マリコ「エネルギー」
サチコ「日本は原油輸入の約9割を中東に依存してて、その多くがホルムズ海峡を通過する」
マリコ「ホルムズ海峡!」
サチコ「世界の原油輸送量の約20パーセントがここを通る。イランがホルムズ海峡を封鎖したり、タンカーを攻撃したりしたら、原油価格は急騰する。1バレル150ドルから200ドルも想定されてる」
マリコ「200ドル!?今いくらや」
サチコ「平時で70ドル前後やから、3倍近く跳ね上がる可能性がある」
マリコ「3倍!?ガソリン代がえらいことになるやん」
サチコ「ガソリンだけやない。電気料金、物流コスト、食料価格、全部上がる。円安も加速して、日本経済はスタグフレーション、つまり物価が上がるのに景気は冷え込むっていう最悪の組み合わせに陥る可能性がある」
マリコ「通天閣のてっぺんの天気予報が「経済暴風雨」に変わるレベルやな」
サチコ「通天閣の天気予報は気象やけど...まあ、経済的な嵐が来る可能性は高いわな」
マリコ「それと、サチコ、台湾の話もしたいんやけど」
サチコ「台湾。これが実は裏で一番怖い話や」
マリコ「怖い?」
サチコ「アメリカの軍事力は世界最強やけど、「同時に二つの大規模戦争は困難」っていう前提がある。中東に空母打撃群やミサイルを集中させたら、西太平洋での抑止力が相対的に低下する」
マリコ「西太平洋って、つまり台湾海峡か」
サチコ「そうや。中国がこの状況を見て「今がチャンスや」って判断したら、台湾への軍事圧力を強める可能性がある」
マリコ「中東の戦争が太平洋に波及するんか」
サチコ「直接波及するかどうかは分からん。でも、アメリカの注意と資源が分散してる時に、中国が動くリスクは専門家が繰り返し指摘してる」
マリコ「で、台湾有事が起きたら日本はどうなるん」
サチコ「沖縄の米軍基地が後方拠点になる可能性がある。南西諸島が前線化するリスクもある」
マリコ「中東の戦争と台湾有事が同時に起きたら」
サチコ「1970年代の石油危機と、2008年の金融危機と、2020年のパンデミックの複合型ショックに近い規模になるって分析もある」
マリコ「3つ同時!」
サチコ「3つ同時。しかも日本は、エネルギーの最前線と、台湾の後方支援拠点と、米中対立の最前線っていう三重の位置に立たされる」
マリコ「...大阪城の堀を全部埋められたみたいな状態やな」
サチコ「堀を埋められた大阪城か。...確かに、日本はエネルギーという外堀と、同盟関係という内堀と、経済力という本丸で守られてきたけど、中東の不安定化でエネルギーの堀が埋まりかけてる」
マリコ「堀を埋められたら、本丸を守るしかない」
サチコ「そうや。だからエネルギー政策の転換、防衛費の増額、同盟関係の強化が急務になる。再エネの拡大、原発再稼働の議論、中東依存の低減。全部同時にやらなあかん」
マリコ「サチコ、ここまで聞いてて思ったんやけど」
サチコ「何?」
マリコ「情報がめちゃくちゃ多い」
サチコ「多いな」
マリコ「多すぎて、何が本当で何が嘘か、普通の人には判断できへん」
サチコ「できへん。それが情報戦の本質や」
マリコ「168話で「ファクトに陣営がある時代」って言うたやろ。今回はまさにそれが極大化してる」
サチコ「極大化してる。西側メディアはアメリカとイスラエルの発表を中心に報道して、ロシアと中国のメディアは「アメリカの虚偽情報」として報道する。イランのメディアは「最高指導者は健在」って報道する。全部が矛盾してて、全部が自分たちの「正義」を主張してる」
マリコ「サチコ、ここで文楽に戻ってええか」
サチコ「文楽に?」
マリコ「文楽には「太夫」がおるやろ。物語を語る人」
サチコ「おるな。義太夫節を語る太夫と、三味線弾きと、人形遣いで成り立ってる」
マリコ「太夫はどの人形が善人で、どの人形が悪人かを語る。観客は太夫の語りに導かれて、人形の動きを「理解」する」
サチコ「...」
マリコ「今回の戦争では、CNNもアルジャジーラもロシアのメディアも、みんな「太夫」やねん。それぞれが自分の義太夫節で物語を語って、観客である私らを自分の解釈に導こうとしてる」
サチコ「...」
マリコ「でも文楽の客はな、太夫の語りだけを聞いてるわけやないねん。人形の動きも見てるし、三味線の音色も聞いてる。全体を見て、自分で感じる」
サチコ「...マリコ」
マリコ「私らも太夫の語りだけを信じたらあかん。複数の「太夫」の語りを聞き比べて、人形の動きを自分の目で見て、三味線の音色を自分の耳で聞いて、自分で判断する」
サチコ「...それがメディアリテラシーの本質やな」
マリコ「169話のエプスタインの時に言うた「ネットには判別能力がない」と同じ話や。でも人間には判別能力がある。少なくとも、あるはずや」
サチコ「あるはずや。でも、その能力を使わんかったら、太夫の語りに流されるだけの人形になる」
マリコ「人形か人間か。それがいま問われてるんやな」
サチコ「問われてる。しかもな、今回の件で一番恐ろしいのは、「核を持ってない国は体制転換のターゲットになる」っていうメッセージが世界中に広がることや」
マリコ「それは170話のグラビトンの回とは真逆の話やな。あっちは「科学が世界を変える」やったけど、こっちは「核兵器を持たないと国が滅ぼされる」や」
サチコ「真逆。でもどっちも現実や。北朝鮮がこの状況を見たら「核を持っててよかった」って思うやろ。他の国も核武装を考え始めるかもしれん」
マリコ「核拡散のリスクか」
サチコ「核拡散。しかも、イランの核施設が攻撃で破壊された場合、核物質が散逸するリスクもある。放射性物質がテロリストの手に渡ったら」
マリコ「...最悪やん」
サチコ「最悪のシナリオの一つや」
マリコ「サチコ、ここまでの話をまとめてみるわ」
サチコ「まとめてくれ」
マリコ「2月28日、アメリカとイスラエルがイランに大規模攻撃した。ハメネイ師の死亡が報じられてるけど、イランは否定してて情報は錯綜してる」
サチコ「うん」
マリコ「トランプは「レガシー」と「体制転換」と「中国への牽制」を狙ってて、ネタニヤフは「存在論的脅威の除去」と「選挙対策」と「プーリムとの象徴的一致」を計算してる」
サチコ「そうや」
マリコ「イランの今後は、IRGC軍事独裁化、穏健派台頭、体制崩壊の3シナリオ。でも空爆だけでは体制転覆は困難ってのが専門家の見方」
サチコ「その通り」
マリコ「日本はエネルギー危機、経済ショック、台湾有事リスクの三重の脅威に直面する可能性がある」
サチコ「完璧なまとめや」
マリコ「で、私らにできることは、一つの太夫の語りだけを信じずに、複数の情報源を見比べて、自分の頭で考えること」
サチコ「それがこのシリーズでずっと言うてきたことやな」
マリコ「167話から170話まで、ずっと同じことを別の角度から言うてきた。UFOの回では「空を見ろと言われた時に足元を確認しろ」。トランプの回では「怒鳴る声に感情を乗っ取られるな」。エプスタインの回では「名前が出てるだけで有罪にするな」。グラビトンの回では「派手なニュースの裏で本当に大事な研究が進んでる」」
サチコ「全部つながってる」
マリコ「で、今回は「戦争という最大の死んだ猫が投げ込まれた時に、どう冷静さを保つか」や」
サチコ「...マリコ、あんた、いつからそんなに鋭くなったん」
マリコ「最初から鋭かったで。グラビトンの時に言うたやろ。ボケは漫才のグラビトンや。一見弱くてアホに見えるけど、全体の構造を支えてるって」
サチコ「言うてた」
マリコ「今回もそうや。アホに見える質問が、実は本質をつくことがある」
サチコ「例えば?」
マリコ「例えば...サチコ、この戦争で誰が一番損してるん?」
サチコ「...損?」
マリコ「国の話やなくて、人の話として。イランの小学校の女の子たち。テルアビブのアパートに住んでた家族。ドバイで働いてたアジアの出稼ぎ労働者。誰も戦争を望んでへんのに、巻き込まれてる」
サチコ「...」
マリコ「トランプはマール・ア・ラーゴから指示を出してて、ネタニヤフは防空壕のモニターを見てて、ハメネイ師は地下壕におった。決定権を持ってる人間は安全な場所におって、死ぬのは普通の人や」
サチコ「...」
マリコ「文楽の人形は、人形遣いに操られてるけど、舞台の上で「死ぬ」のは人形やねん。人形遣いは黒衣を着て、次の公演も元気に出てくる」
サチコ「...マリコ、それは...」
マリコ「漫才としてはあかんかもしれんけど、言わなあかんことやと思った」
サチコ「...いや、それは漫才としても正しいわ。笑わせるだけが漫才やない。前に「笑いは民主主義の最後の砦」って言うたけど、砦の中にあるべきものは「真実を見つめる勇気」やねん」
マリコ「真実を見つめる勇気か」
サチコ「そうや。で、マリコ、最後に一つだけ」
マリコ「何?」
サチコ「プーリムの話をしたやろ。2500年前、ペルシャでユダヤ人が救われた話」
マリコ「した」
サチコ「あの話にはもう一つの側面がある。エステル記の中で、エステルは命をかけて王に訴えた。で、ユダヤ人は救われた。でも物語の終わりには、ユダヤ人の敵対者7万5000人が殺されたって書いてある」
マリコ「7万5000人!」
サチコ「救済の物語の裏に、殺戮がある。「正義の実現」の裏に、無数の死がある。これは2500年前も2026年も変わらへん」
マリコ「正義の裏に死がある」
サチコ「誰かの「救済」は、誰かの「殺戮」になりうる。これを忘れた「正義」は暴力に変わる」
マリコ「...」
サチコ「だからこそ、私らは一つの物語だけを信じたらあかんのや。複数の視点を持って、複数の「太夫」の語りを聞いて、自分で考えなあかん」
マリコ「サチコ、最後にちょっとだけ明るい話をしてもええか」
サチコ「明るい話?」
マリコ「イランの外相アラグチが、攻撃の最中にインタビューで「エスカレーションの停止と対話の用意がある」って言うたんやろ」
サチコ「言うた。NBCのインタビューで」
マリコ「爆弾が降ってきてる最中に「話し合いたい」って言える人がおるんやな」
サチコ「おる。戦争の中でも対話の窓を開けようとする人がいる。それは希望やろ」
マリコ「前に言うたやろ。169話のエプスタイン文書公開法の427対1の採決みたいに、分断の時代にも合意できることがある、って」
サチコ「言うた」
マリコ「今回は、合意するまでの道がめちゃくちゃ険しい。でも、「話し合いたい」って言う声がある限り、ゼロやない」
サチコ「ゼロやない。でも、今は1パーセントかもしれん」
マリコ「1パーセントでも、前回のグラビトンの話で言うたやろ。0.0001のズレが宇宙の根本法則を変えうるって」
サチコ「...まさかグラビトンの話がここでつながるとは思わんかった」
マリコ「つながるんや。0.0001の希望でも、ゼロやない限り、そこから道が開ける可能性がある」
サチコ「...マリコ」
マリコ「何?」
サチコ「あんた、もうアホキャラでいるのは無理があるんちゃうか」
マリコ「いやいや、アホやで。だって私、今朝も布団から出られへんかったもん」
サチコ「布団から出られへんのは170話のグラビトンの回でもやったやろ」
マリコ「あの時は重力のせいにしたけど、今日は怖かったんや。ニュース見て、怖くて布団から出られへんかった」
サチコ「...」
マリコ「でもな、布団の中でこう思ったんや。「私にできることは何やろ」って」
サチコ「何やと思った?」
マリコ「笑わせること。怖い時こそ、笑える場所を作ること。それが漫才師の仕事やと思った」
サチコ「...笑いは最後の砦やもんな」
マリコ「砦や。権力を笑える力は、民主主義が生きてる証拠やって、167話から言うてきた」
サチコ「言うてきた」
マリコ「今日は笑いにくい日かもしれん。でも、だからこそ舞台に立つんや」
サチコ「...」
マリコ「文楽の太夫はな、悲劇を語る時でも声を張り上げて語るんや。泣きながらでも語る。お客さんの心に届けるために。それが芸人の覚悟や」
サチコ「芸人の覚悟、か」
マリコ「で、サチコ、最後の最後に」
サチコ「何や」
マリコ「大阪城には「大阪城の残念石」っていうのがあるやろ」
サチコ「あるな。石垣に使うはずやったのに、大きすぎて運べなくて置き去りにされた石」
マリコ「あの石、400年間ずっとあそこにおる。城が燃えても、戦争が終わっても、時代が変わっても、ずっとそこにおる」
サチコ「おるな」
マリコ「私は大阪城の残念石みたいな漫才師になりたい。世の中がどんなに揺れても、ずっとそこに立って、道行く人に「まあ座って聞いていきなはれ」って声をかけ続ける」
サチコ「...あんた、大阪城に自分を重ねた後に、その前に転がってる石に自分を重ねたんか」
マリコ「重ねた。前回のグラビトンの時は「私はボケ界のグラビトン」って言うたやろ。今回は「私はボケ界の残念石」や」
サチコ「残念石って名前がちょっと残念やけどな」
マリコ「残念でもええねん。残念やけどそこにある。使われへんかったけどそこにある。それでも400年経って、みんなが見に来てくれる」
サチコ「...確かに、大阪城の残念石は今や観光名所やもんな」
マリコ「役に立たへんと思われてたものが、400年後に人を笑顔にしてる。それって素敵やない?」
サチコ「素敵やな。...もうええわ。今日は長かったけど、大事な話ができたと思う」
マリコ「最後に、今聞いてくれてるみなさんに」
サチコ「何を伝えるん」
マリコ「今日の漫才は暗い話が多かったと思います。でも、暗い時こそ目を開けてください。一つの情報だけを信じないでください。太夫が何人もおることを忘れないでください。そして、怖くなったら、誰かと話してください。一人で布団にくるまってたら、それこそグラビトンの引力に負けますから」
サチコ「グラビトンの引力に負けるな」
マリコ「負けるな。宇宙で一番弱い力に負けてどうするんや」
サチコ「前回の漫才をうまく回収したな」
マリコ「回収した。漫才師は伏線回収のプロやからな」
サチコ「プロか。...ほな、しめようか」
マリコ「しめよう。ペルシャの城が燃えてる夜でも、大阪の残念石はここにある」
サチコ「残念石がオチか」
マリコ「残念石がオチや。残念やけど、ここにおる。それが肝要や!どうもありがとうございましたー!」
サチコ「ありがとうございましたー!」
二人「サチコ・マリコでしたー!」




