第160話「3212ページの暴露文書!?~TM特別報告が明かす政界と統一教会の闘い、そして選挙の行方~」
マリコ「どうもー!サチコ・マリコでーす!」
サチコ「よろしくお願いしますー」
マリコ「サチコ、私な、最近ニュース見すぎて頭パンクしそうやわ」
サチコ「何があったん?」
マリコ「なんか、3212ページの文書が出てきたらしいで」
サチコ「ああ、TM特別報告やな」
マリコ「TM?TMレボリューション?西川貴教?」
サチコ「ちゃうわ!トゥルーマザーの略や。真の母っていう意味」
マリコ「真の母?うちのおかんは偽物やったんか」
サチコ「あんたのおかんの話ちゃうねん!統一教会の韓鶴子総裁のことや」
マリコ「統一教会!また出てきたな」
サチコ「せやねん。2026年1月に入って、この内部文書が大きな話題になっとる」
マリコ「内部文書って、日記みたいなもん?」
サチコ「日記というより、報告書やな。日本の統一教会の会長やった徳野英治っていう人が、韓鶴子総裁に送った報告を整理したもんや」
マリコ「へー、上司への報告書みたいなもんか」
サチコ「まあ、そんな感じやな。2016年ごろから2023年4月までの報告が入っとる」
マリコ「7年分!?私、7年分の日記すら書いたことないわ」
サチコ「あんたは三日坊主やからな」
マリコ「三日も続いたことないわ」
サチコ「それは坊主以下や」
マリコ「で、その文書、なんで出てきたん?」
サチコ「韓国の特別検察が入手したんや。韓鶴子総裁が贈賄工作で逮捕・起訴されてな、その捜査の過程で押収された」
マリコ「逮捕!?真の母、逮捕されたんか」
サチコ「せや。で、この文書の一部が公判に証拠として提出されて、メディアに流出した」
マリコ「3212ページって、電話帳みたいな厚さやな」
サチコ「電話帳って、今どき見いひんやろ」
マリコ「確かに。私、電話帳見たことないわ」
サチコ「時代やなぁ……。っていうか、じゃあなんで電話帳にたとえられんねん!
マリコ「イメージや、イメージ!」
サチコ「で、この文書の何が問題かっていうとな」
マリコ「何が?」
サチコ「日本の政治家との関係が、めちゃくちゃ詳しく書かれとるんや」
マリコ「政治家との関係?」
サチコ「そう。誰が教団と仲良しか、誰を応援したか、誰に何をあげたか、全部書いてある」
マリコ「全部!?政治家のプライバシーはないんか」
サチコ「プライバシーっていうか、これは教団の活動報告やからな。本人たちは書かれてること知らんかったわけや」
マリコ「知らん間に報告されとったんか。怖いな」
サチコ「せやねん。で、この文書を書いた徳野元会長は、1月8日にXで自分が書いたことを認めた」
マリコ「認めたんや」
サチコ「ただし、誇張があったって弁明しとる」
マリコ「誇張?盛ってたってこと?」
サチコ「まあ、そういうことやな。上司への報告やから、ちょっと成果を大げさに書いたかもしれへんって」
マリコ「あー、わかるわ。うちも事務所への報告で、客の入り盛ったことあるもん」
サチコ「あんた、そんなことしとったんか」
マリコ「100人って言うたら10人やった」
サチコ「10倍盛りすぎやろ!」
マリコ「でも怒られへんかったで」
サチコ「バレてへんだけやろ」
マリコ「で、文書には誰の名前が出てくるん?」
サチコ「高市早苗首相の名前が32回も登場しとる」
マリコ「32回!?人気者やん」
サチコ「人気者っていうか、教団が注目しとったってことや」
マリコ「どんなこと書かれてるん?」
サチコ「高市氏が自民党総裁になることが天の最大の願いであるって書いてある」
マリコ「天の願い!?神様が高市さんを総裁にしたがっとるってこと?」
サチコ「教団の教義ではそういう解釈になるんやろな」
マリコ「すごいな。私も天に願われたいわ」
サチコ「何を願われたいねん」
マリコ「M-1優勝」
サチコ「それは自分で頑張れ」
マリコ「でもさ、高市さん、ほんまに教団と関係あるん?」
サチコ「そこが議論になっとるんや。文書には彼女は保守的な価値観を代表する候補として、教団の理念に近い存在とまで書かれとる」
マリコ「教団の理念に近い?どういうこと?」
サチコ「高市首相が掲げる政策、選択的夫婦別姓反対とか、男系男子維持とか、スパイ防止法とか、これが教団の政治部門である勝共連合の主張とほぼ一致しとるんや」
マリコ「勝共連合?なんか強そうな名前やな」
サチコ「国際勝共連合。共産主義に勝つっていう意味や。統一教会の政治団体として1968年に設立された」
マリコ「1968年!?めっちゃ古いやん」
サチコ「せやねん。冷戦時代から活動しとる。で、この勝共連合と自民党のタカ派は、反共主義で手を結んできた歴史があるんや」
マリコ「反共主義?」
サチコ「共産主義に反対するっていう考え方や。冷戦時代、アメリカもソ連も核兵器持って睨み合うとったやろ」
マリコ「あー、社会の授業で習ったわ。東西冷戦」
サチコ「その時代に、共産主義を防ぐっていう名目で、勝共連合は自民党の保守派と連携を深めていったんや」
マリコ「なるほど。敵の敵は味方ってやつやな」
サチコ「まさにそう。で、その関係が冷戦が終わった後も続いてた」
マリコ「冷戦終わっても?」
サチコ「イデオロギーの意味合いは薄れたけど、選挙の時の動員力、ボランティアとか電話作戦とか、そういう選挙マシンとしての価値が前面に出るようになったんや」
マリコ「選挙マシン!?ターミネーターみたいやな」
サチコ「ターミネーターちゃうわ。組織的に選挙を手伝ってくれる人たちって意味や」
マリコ「ほな、教団の人たちが選挙の時にお手伝いするってこと?」
サチコ「そうや。ポスター貼り、電話かけ、集会の動員、色々やってくれる」
マリコ「無料で?」
サチコ「基本的には無償ボランティアや。だから政治家にとってはありがたい存在やった」
マリコ「タダ働きしてくれるんか。お得やん」
サチコ「お得なんやけど、見返りを求められるわけや」
マリコ「見返り?」
サチコ「政治家に教団の望む政策を推進してもらったり、教団を批判する法律を作らせんようにしたり」
マリコ「ギブアンドテイクやな」
サチコ「せやねん。文書にもギブアンドテイクの関係って書いてあるらしい」
マリコ「へー。で、高市さんはそのギブアンドテイクに参加しとったん?」
サチコ「本人は否定しとる。組織的な支援は受けていない、教義は分からないって」
マリコ「でも、32回も名前出てくるんやろ?」
サチコ「そこがポイントやねん。教団側が一方的に高市さんを推してたのか、それとも実際に関係があったのか」
マリコ「どっちなん?」
サチコ「それを明らかにするために説明が必要やって言われとるんやけど、高市首相は出所不明の文書って言うて、詳しい説明を避けとる」
マリコ「出所不明?さっき韓国の検察が押収したって言うてたやん」
サチコ「せやねん。だから出所不明やないんや。教団側も調査委員会を設置して、押収された文書であることを認めとる」
マリコ「ほな、嘘ついとるやん」
サチコ「嘘というか、認めたくないんやろな」
マリコ「政治家って、認めたくないこと多いな」
サチコ「まあ、どの政治家もそうやろな」
マリコ「で、高市さん以外には誰の名前が出てくるん?」
サチコ「萩生田光一氏や。今の自民党幹事長代行」
マリコ「萩生田さん!テレビでよう見るわ」
サチコ「この人、文書の中で特に重要な役割を果たした人物として書かれとる」
マリコ「どんな役割?」
サチコ「安倍晋三元首相と教団を結びつけたキーマンやったって」
マリコ「キーマン!?鍵を持っとる人?」
サチコ「それは比喩やわ。橋渡し役っていう意味」
マリコ「安倍さんと教団をつないだんか」
サチコ「文書によると、萩生田氏は落選期間中、2009年から2012年に、統一教会の八王子市の教会に通い続けとったらしい」
マリコ「落選期間中に?」
サチコ「せや。政治家が落選すると、支援してくれる組織が離れていくことが多いんや。でも教団は離れへんかった」
マリコ「苦しい時に助けてくれたんやな」
サチコ「そういうことや。で、萩生田氏は教団の関連団体の平和大使っていう役職も務めてて、神の国の実現を果たしたいって語っとったらしい」
マリコ「神の国!?日本を神の国にするん?」
サチコ「教団の教義では、そういう考え方があるんや」
マリコ「なんか怖いな」
サチコ「で、文書には具体的なエピソードも書いてある」
マリコ「どんな?」
サチコ「2020年6月、徳野会長は安倍首相との面会をこれまで仲介してくれた萩生田文部科学大臣とは常に連絡を取る関係なので、有事の際にはそのようなホットラインを通じて談判するつもりって報告しとる」
マリコ「ホットライン!?大統領同士がつなぐやつやん」
サチコ「まあ、そこまで大げさやないけど、直接連絡できる関係やったってことや」
マリコ「すごいな。私も誰かとホットライン持ちたいわ」
サチコ「誰と?」
マリコ「吉本の社長」
サチコ「それはもうちょっと出世してからのほうがええで」
マリコ「ほかにも何かあるん?」
サチコ「徳野元会長は、安倍元首相と同席した萩生田氏にエルメスのネクタイを贈呈しとる」
マリコ「エルメス!?高いやつやん」
サチコ「そう。で、安倍首相は大変喜んだ、真のお母様への感謝の気持ちを贈り物を通じて感じたと思うって報告しとる」
マリコ「エルメスで懐柔されたんか」
サチコ「懐柔っていうか、関係構築の一環やろな」
マリコ「私もエルメスもらったら喜ぶわ」
サチコ「あんたにエルメスあげるような奇特な人おらへんやろ」
マリコ「ひどい!」
サチコ「で、2022年7月28日、安倍元首相が銃撃された後、徳野元会長は萩生田氏から私は大丈夫です、何の問題もないので、心配しないでください、どうか耐え抜いてくださいって激励されたって報告しとる」
マリコ「安倍さんが撃たれた後に、萩生田さんが教団を激励したん?」
サチコ「文書にはそう書いてある。で、徳野元会長は萩生田氏を摂理的義人って称えとる」
マリコ「摂理的義人?なんやそれ」
サチコ「教団の教義での最高の褒め言葉みたいなもんやろな」
マリコ「へー。でもさ、安倍さんが撃たれた原因って、統一教会との関係やったんやろ?」
サチコ「そうや。山上容疑者は、母親が統一教会に多額の献金をして家庭が崩壊したことを恨んどった。で、安倍元首相が教団のイベントにビデオメッセージを送ったことを知って、標的にしたとされとる」
マリコ「ほな、教団との関係が原因で撃たれたのに、その直後に教団を激励するって、おかしくない?」
サチコ「そこが問題視されとるんや。萩生田氏本人は詳しい説明をしてへん」
マリコ「また説明せえへんのか。もう政治家って認めたくないし、説明したくないし、そんなんばっかりやないか」
サチコ「世界平和女性連合の会員には選挙でお世話になったとか弁解しとったけど、文書によると、それはまったく事実ではなくて、もっと深い関係があったって書いてある」
マリコ「深い関係。なんかドロドロやな」
サチコ「政治とカルトの関係は、だいたいドロドロになるもんや」
マリコ「カルト?統一教会ってカルトなん?」
サチコ「日本では2023年10月に、文部科学省が東京地裁に解散命令を請求しとる。霊感商法や高額献金で被害者が多数出とるからや」
マリコ「解散命令!?なくなるん?」
サチコ「裁判中やけど、一審で解散命令が出されて、今は控訴審や」
マリコ「ほな、まだ存在しとるんやな」
サチコ「存在しとる。信者もおるし、活動も続いとる」
マリコ「で、その教団が選挙を応援しとったんやな」
サチコ「そうや。文書によると、2021年の衆議院選挙の後に、私たちが応援した国会議員の総数は自民党だけで290人に達するって報告されとる」
マリコ「290人!?自民党の議員、何人おるん?」
サチコ「当時の自民党所属議員は約380人くらいやから、約8割近くが何らかの支援を受けとった可能性があるってことや」
マリコ「8割!?ほとんどやん」
サチコ「まあ、支援の内容は色々やろうけどな。祝電送っただけとか、集会に顔出しただけとか、そういうレベルから、組織的な選挙支援まで幅がある」
マリコ「祝電だけでもカウントされるんか」
サチコ「教団側からしたら、祝電もらえただけで関係があるってアピールできるからな」
マリコ「へー。で、選挙の票はどれくらいあるん?」
サチコ「2019年の参院選について、徳野元会長はこう報告しとる。これまでは10万票だったが、今回は30万票とし、最低でも20万票は死守すると宣言した。安倍首相はそれについて非常に喜んで安心しているようだったって」
マリコ「30万票!?すごいな」
サチコ「組織票としては相当な数や。接戦区やったら、この票が当落を分けることもある」
マリコ「なるほどなー。でもさ、サチコ」
サチコ「なんや」
マリコ「これ、自民党だけの問題ちゃうやろ」
サチコ「お、鋭いやん。その通りや」
マリコ「野田佳彦さんも疑惑出とるやろ」
サチコ「せやねん。中道改革連合の共同代表、野田佳彦元首相にも教団との接点が報じられとる」
マリコ「何があったん?」
サチコ「1月下旬に、ネット番組デイリーWiLLが、2001年に千葉県内で開かれた佳勝会発会式に野田氏が参加しとる写真を公開したんや」
マリコ「佳勝会?なんやそれ」
サチコ「野田氏の名前から佳を、勝共連合から勝を取った後援会らしい」
マリコ「勝共連合!さっき出てきた統一教会の政治団体やろ」
サチコ「せやねん。写真には、野田氏の隣に国際勝共連合の理事長が座っとったって指摘されとる」
マリコ「えー!野田さんも教団と関係あったん?」
サチコ「野田氏は写真は私で間違いない、でも全く覚えていない、よく調べたいって言うとる」
マリコ「覚えてへんのかい」
サチコ「25年前のことやからな。でも、その会合に誰がおったか、事務所で調べても分からへんって」
マリコ「分からへんって、調べてへんのちゃうん?」
サチコ「そこが批判されとるんや。野田氏はこれまで、自民党の統一教会との関係をめちゃくちゃ批判しとったんや」
マリコ「批判しとった?」
サチコ「全部臭い物にふたで、誰も再調査しようとしない、これで信頼を取り戻せるとは思えないって言うとった」
マリコ「自分も臭い物やったんかい」
サチコ「そこがブーメランやと言われとるんや」
マリコ「ブーメラン!投げたら自分に返ってきたんやな」
サチコ「しかも野田氏は、有田芳生氏に統一教会問題を全国で訴えることを指示して、高市早苗首相、長島昭久氏、山際大志郎氏の3人の名前を挙げて追及させとった」
マリコ「長島さん?」
サチコ「長島昭久氏は自民党の衆院議員や。この人、週刊文春の報道で、元信者やったことを認めた」
マリコ「元信者!?政治家になる前に教団におったん?」
サチコ「そうや。大学時代に反共思想に関心を持って、国際勝共連合の集会に行くようになって、統一教会に入信した。で、教団の教会で知り合った女性と合同結婚式に参加したんや」
マリコ「合同結婚式!?あの、何千人も一緒に結婚するやつ?」
サチコ「せやせや。テレビでよう映像流れるやつ」
マリコ「あれ、ほんまに結婚成立するん?」
サチコ「成立する。長島氏は1993年に入籍して、アメリカに移り住んだ。その後、教団の活動に疑問を感じて、妻と二人で脱会したって説明しとる」
マリコ「脱会したんや」
サチコ「30年以上前に脱会して、それ以降は一切の関係を絶っているって」
マリコ「ほな、今は関係ないんやな」
サチコ「本人はそう言うとる。でも、野田氏が統一教会問題で追及する相手として名前挙げとったのに、自分も接点があったってなると、説得力なくなるやろ」
マリコ「確かに。お前が言うなって話やな」
サチコ「せやねん。で、もう一人、高市首相の最側近にも問題が出てきとる」
マリコ「最側近?」
サチコ「佐藤啓官房副長官や」
マリコ「官房副長官って、めっちゃ偉い人やろ」
サチコ「首相の右腕みたいな存在や。で、TM特別報告には、安倍元首相が銃撃された2022年7月8日について、こう書いてある」
マリコ「何て?」
サチコ「自民党奈良県公認候補の佐藤啓候補者の応援集会を10時から行いました。候補者本人は11時からある大和西大寺駅前での安倍元総理の応援演説があるため来られず、夫人が代わりに来て奈良教会で応援集会を行いましたって」
マリコ「ちょっと待って。安倍さんが撃たれた日に、佐藤さんの奥さんが統一教会の教会で応援集会しとったん?」
サチコ「そういうことや」
マリコ「場所、めっちゃ近いやん」
サチコ「大和西大寺駅前と奈良教会は、そんなに離れてへん」
マリコ「えぐいな」
サチコ「しかも、応援集会の後、信者たちが佐藤氏の勝利のために有権者に電話をかける選挙支援を行っていたとも書いてある」
マリコ「電話かけとったんか」
サチコ「ところがな、2022年9月に自民党が公開した調査結果で、佐藤氏は選挙におけるボランティア支援を受けたことがあるとする名簿には名を連ねてへんかった」
マリコ「え、申告してへんかったん?」
サチコ「そういうことや。党の調査に虚偽の回答をしていた疑いがあるって指摘されとる」
マリコ「嘘ついとったんか」
サチコ「佐藤官房副長官は、報道各社に私の代理として妻が参加したことは事実だと認めた」
マリコ「認めたんや。ほな、嘘ついとったんは確定やん」
サチコ「そこは本人は説明してへん」
マリコ「説明せえへんのか。政治家って、ほんま説明せえへんな」
サチコ「せやねん。で、この問題が出てきたタイミングが、また問題や」
マリコ「タイミング?」
サチコ「衆議院の解散総選挙が発表された直後なんや。SNSでは統一教会隠し解散っていうハッシュタグがトレンドになった」
マリコ「隠し解散?」
サチコ「TM特別報告の流出で統一教会問題が再燃しそうになったから、高市首相が慌てて解散して、報道を選挙モードに切り替えさせたんちゃうかって言われとる」
マリコ「あっち向いてホイ作戦か」
サチコ「まあ、前にも出てきたパターンやな。維新のダブル選挙も、国保逃れ問題から目を逸らすためやって言われとったやろ」
マリコ「政治家、あっち向いてホイ好きすぎやろ」
サチコ「人間、都合悪いことからは逃げたいもんや」
マリコ「でもさ、サチコ」
サチコ「なんや」
マリコ「この文書、ほんまのこと書いてあるん?さっき誇張があったって言うてたやん」
サチコ「そこは議論があるんや。一方では、教団幹部や信者たちにとって韓鶴子総裁は神のような存在やから、嘘の報告はでけへんって意見がある」
マリコ「神様に嘘ついたらバチ当たるもんな」
サチコ「せや。実際、岸田政権が解散に向けて質問権を行使した時も、状況は深刻ですって客観的に書いとった。楽観論を報告するんやなくて」
マリコ「ほな、信憑性あるんや」
サチコ「でも一方で、教団上層部向けに成果を大げさに報告している可能性も捨てきれへんって指摘もある」
マリコ「どっちやねん」
サチコ「だからこそ、高市氏や自民党は真偽も含めて検証や説明をすべきやって言われとるんや」
マリコ「説明しいや、ってことやな」
サチコ「せや」
マリコ「でもさ、これ、与野党どっちも問題あるやん」
サチコ「そこがポイントやねん。統一教会と政治家の関係は、与野党を超えた問題なんや」
マリコ「どの党も汚染されとるってこと?」
サチコ「程度の差はあるけどな。関係の深さや継続性は違う」
マリコ「どう違うん?」
サチコ「たとえば、祝電送っただけっていうレベル1から、教団系メディアに出演したっていうレベル2、組織的な選挙支援を受けたっていうレベル3、政策協議や立法への直接的影響っていうレベル4まで、段階がある」
マリコ「なるほど。レベルがあるんや」
サチコ「萩生田氏のように安倍元首相と教団の橋渡し役を務めとった議員は、レベル3からレベル4に達しとった可能性が高い」
マリコ「深い関係やったんやな」
サチコ「野田氏のケースは、現時点ではレベル1からレベル2くらいや。過去の一時的な接触はあったけど、継続的な関係は確認されてへん」
マリコ「ほな、同じ土俵で比べたらあかんってこと?」
サチコ「せやねん。でも、与党側からしたら、野田さんも教団と接点あるやん、お互い様やろって言いたいわけや」
マリコ「お互い様論か」
サチコ「どっちもどっち論とも言うな。批判を相対化する手法や」
マリコ「でも、深さが全然違うんやろ」
サチコ「そこを有権者がちゃんと見極めなあかんってことやねん 」
マリコ「難しいな。で、各党はどういうスタンスなん?」
サチコ「自民党は、2022年の党内調査で多くの議員に会合出席、祝電、選挙支援などの接点が判明した。その後、関係断絶を宣言したけど、実態の解明や徹底には課題が残っとる」
マリコ「言うだけで終わっとるってこと?」
サチコ「そう見られても仕方ない部分はあるな」
マリコ「立憲民主党は?」
サチコ「立憲も、複数の所属議員が教団関連の会合に祝電を送っとったことを認めとる。2022年8月の調査で、14人に何らかの接点があったって発表された」
マリコ「14人もおったんか」
サチコ「枝野幸男前代表、岡田克也元副総理、安住淳元財務相とか、幹部級も含まれとる」
マリコ「幹部級も!」
サチコ「ただし、全ての方々が、旧統一教会との関係だとは認識していなかった、今後は一切関係を持たないよう徹底するって説明しとる」
マリコ「知らんかったって言うんやな」
サチコ「せやねん。祝電送る時に、相手がどういう団体か確認せえへんかったって」
マリコ「確認せえへんのかい!」
サチコ「政治家は色んな団体から祝電依頼が来るから、いちいち調べてられへんって言い訳やろな」
マリコ「でも、それはあかんやろ」
サチコ「素性を十分確認せずに対応したって泉代表も認めとる」
マリコ「維新は?」
サチコ「日本維新の会も、松井一郎代表が約20年前に関連団体の集会に出席したことを認めとる。地方議員や国会議員の一部にも、教団関連イベントへの出席や祝電送付が確認されとる」
マリコ「維新もか」
サチコ「維新も関係遮断を宣言しとるけど、地方組織のガバナンスが課題やって言われとる」
マリコ「国民民主は?」
サチコ「玉木雄一郎代表は、教団系とされる世界日報の元社長から2016年に計3万円の寄付を受けていたことを公表しとる」
マリコ「3万円か。安いな」
サチコ「金額は小さいけど、接点があったことは事実や」
マリコ「公明党は?」
サチコ「公明党は創価学会が支持母体やから、統一教会とは競合関係にある。宗教団体としてのライバルやな」
マリコ「ライバル!?宗教同士で競争してるん?」
サチコ「信者の獲得とか、政治的影響力とか、色々競合する部分があるんや。だから公明党は統一教会との接点は指摘されてへん」
マリコ「共産党は?」
サチコ「共産党は統一教会とは長年敵対しとる。勝共連合の設立目的が反共産主義やからな。教団との接点は皆無や。むしろ、教団問題を最も厳しく追及してきた立場にある」
マリコ「敵同士なんやな」
サチコ「せやねん」
マリコ「なんか、複雑やな」
サチコ「政治と宗教の関係は、ほんまに複雑や。創価学会と公明党の関係、統一教会と自民党の関係、色々ある」
マリコ「政教分離ってなんやったんやろな」
サチコ「政教分離は、国家が特定の宗教を優遇したり、弾圧したりしてはいけないっていう原則や。でも、宗教団体が政治活動することは禁止されてへん」
マリコ「ほな、抜け穴だらけやん」
サチコ「せやから、どこまでが許されて、どこからがあかんのか、議論が続いとるんや」
マリコ「でもさ、サチコ」
サチコ「なんや」
マリコ「統一教会って、なんで政治家と仲良くしたいん?」
サチコ「そこが核心やな。文書によると、教団は日本を教団トップに仕える国家体制にする目的があったってうかがわせる記述まであるらしい」
マリコ「教団トップに仕える国家!?日本を支配したいってこと?」
サチコ「まあ、そこまで直接的には書いてへんやろうけど、政治への影響力を通じて、教団に有利な環境を作りたいっていう意図はあるやろな」
マリコ「怖いな」
サチコ「霊感商法の規制を緩くしたり、献金問題の追及を弱めたり、そういうことを政治家に働きかけてきた歴史があるんや」
マリコ「自分たちの商売を守りたいってことか」
サチコ「商売というか、活動やな。献金を集めて、組織を維持して、信者を増やす。その障害になる法律や規制を作らせへんように、政治家に働きかける」
マリコ「なるほどなー」
サチコ「で、2022年の安倍元首相銃撃事件以降、この問題が大きくクローズアップされて、教団は解散命令請求を受けることになった」
マリコ「でも、まだ活動してるんやろ」
サチコ「解散命令が確定しても、宗教法人格を失うだけで、任意団体としては活動を続けられる」
マリコ「なくならへんのか」
サチコ「信者がおる限り、なくならへん」
マリコ「根深い問題やな」
サチコ「せやねん。で、今回の選挙で、この問題がどう影響するかや」
マリコ「どう影響するん?」
サチコ「高市首相は支持率が高いけど、統一教会問題でダメージを受ける可能性がある。特に、説明責任を果たさへんかったら、支持層の中でも疑念が広がる」
マリコ「説明せえへんかったらあかんってことやな」
サチコ「野田氏も同じや。自民党を追及しながら、自分の過去を曖昧にしとったら、ブーメランで支持を失う」
マリコ「どっちも厳しいな」
サチコ「有権者は、過去の接点をどう評価するか、現在は本当に関係が切れているかを見極めなあかん」
マリコ「難しいな」
サチコ「でも、大事なことや。この問題は、日本の政治が一部の宗教団体の影響力から本当に自立できているのかっていう、民主主義の健全性を問う試金石なんや」
マリコ「試金石ってなんやねん?」
サチコ「金が本物かどうか調べる石のことや。この問題への対応で、政治家の本質が見える」
マリコ「なるほどなー。サチコ、私も一つ思ったことあるわ」
サチコ「何?」
マリコ「結局、政治家って票が欲しいんやろ」
サチコ「まあ、選挙で勝たんと政治家でおられへんからな」
マリコ「その票をくれる団体には、ついつい頭下げてまうと」
サチコ「せやな」
マリコ「でもさ、その票の裏に、被害者がおるわけやん」
サチコ「霊感商法とか高額献金の被害者やな」
マリコ「その人たちのことを考えたら、票欲しさに教団と仲良くするのはあかんやろ」
サチコ「その通りや」
マリコ「政治家は、票の数だけやなくて、その票がどこから来てるかも考えなあかん」
サチコ「深いこと言うやん」
マリコ「たまにはな」
サチコ「たまにはって言われると、逆に信用できひんわ」
マリコ「ひどい!」
サチコ「冗談や。でもな、あんたの言う通りやと思う。民主主義は多数決やけど、その多数がどうやって形成されたかも大事や」
マリコ「どうやって形成されたか?」
サチコ「組織的な動員なのか、個人の自由な判断なのか。カルトに洗脳された人の票と、自分で考えて投票した人の票は、同じ一票でも質が違う」
マリコ「なるほどな」
サチコ「でも、選挙制度上は同じ一票としてカウントされる。だから、政治家は票の質を問わずに、数だけを追い求める誘惑に駆られる」
マリコ「悪循環やな」
サチコ「せや。それを断ち切るには、有権者が賢くなるしかない」
マリコ「賢くなる?」
サチコ「どの政治家が、どの団体から支援を受けてるか。その団体は何をしてきたか。そういうことを調べて、判断する」
マリコ「面倒くさいな」
サチコ「面倒くさいけど、民主主義のコストや」
マリコ「民主主義のコストか」
サチコ「タダで手に入るもんはないんや」
マリコ「深いな」
サチコ「で、今回の選挙、あんたはどうするん?」
マリコ「私?」
サチコ「投票行くやろ」
マリコ「行くで。でも、誰に入れたらええか分からへん」
サチコ「分からへんのは当然や。完璧な政治家なんておらへん」
マリコ「ほな、どうやって選ぶん?」
サチコ「消去法や。一番マシなやつを選ぶ」
マリコ「一番マシって、なんか寂しいな」
サチコ「理想の政治家がおらへんのは、民主主義の限界でもあり、現実でもある」
マリコ「でもさ、サチコ」
サチコ「なんや」
マリコ「私、ひとつ画期的なアイデア思いついたわ」
サチコ「出た。いつものやつか」
マリコ「政治家と宗教団体の関係を全部公開する、宗教接触データベースを作るんや!」
サチコ「宗教接触データベース?」
マリコ「どの政治家が、どの宗教団体と、いつ、どんな接触をしたか、全部登録する。で、有権者がスマホで検索できるようにするねん」
サチコ「ほう」
マリコ「野田佳彦で検索したら、2001年に佳勝会発会式に出席って出てくる。高市早苗で検索したら、世界日報に5回登場って出てくる」
サチコ「それ、政治家が正直に申告するとは思えへんけどな」
マリコ「せやから、AIで監視するねん!政治家の行動を全部追跡して、宗教団体の施設に入ったらアラートが鳴る」
サチコ「監視社会かいな」
マリコ「いや、政治家だけやで。一般市民は自由」
サチコ「政治家のプライバシーはないんかい」
マリコ「公人やから仕方ないやん」
サチコ「まあ、その発想は分からんでもないけど、現実的には難しいやろな」
マリコ「なんで?」
サチコ「宗教団体かどうかの定義が曖昧やし、政治活動とプライベートの線引きも難しい」
マリコ「ほな、全部公開!」
サチコ「全部公開したら、政治家になりたい人がおらんくなるで」
マリコ「確かに。私も監視されたら嫌やもんな」
サチコ「せやろ」
マリコ「ほな、別のアイデア!」
サチコ「また出た」
マリコ「宗教団体の選挙支援を全部禁止する!」
サチコ「それは信教の自由と結社の自由に反する可能性があるな」
マリコ「えー、自由って面倒くさいな」
サチコ「自由には責任が伴うんや。その責任を果たせへん団体をどうするかが問題やねん」
マリコ「ほな、責任果たせへん団体だけ禁止したらええやん」
サチコ「それが解散命令制度や。実際、統一教会は解散命令請求を受けとる」
マリコ「あ、もうあるんや」
サチコ「あるけど、時間がかかるし、完全にはなくならへん」
マリコ「難しいなー」
サチコ「政治と宗教の問題は、何百年も前から議論されてきた難問や。簡単に解決策は出えへん」
マリコ「ほな、私らにできることは?」
サチコ「まずは知ること。今日みたいに、何が問題か、誰が関わっとるか、知ってもらうこと」
マリコ「うんうん」
サチコ「次に、関心を持ち続けること。選挙が終わったら忘れるんやなくて、その後も政治家の行動を監視する」
マリコ「監視か」
サチコ「市民による監視や。メディアだけやなくて、私ら一人一人が政治に関心を持つことが大事」
マリコ「なるほどな」
サチコ「あと、おかしいと思ったら声を上げること」
マリコ「私、声でかいで」
サチコ「声の大きさやなくて、中身や」
マリコ「中身か」
サチコ「SNSでも、デモでも、投票でも、色んな形で意思を示すことができる」
マリコ「分かった。私も声上げるわ」
サチコ「何を言うねん」
マリコ「統一教会問題を追及しながら、自分の接点は曖昧にするの、やめてください!」
サチコ「誰に言うてんねん」
マリコ「野田さんにも、高市さんにも、みんなに」
サチコ「届くかな」
マリコ「届かへんでも、言い続けることが大事やろ」
サチコ「せやな。声は小さくても、集まれば大きな力になる」
マリコ「うん。私、今日から政治ウォッチャーになるわ」
サチコ「ウォッチャーって」
マリコ「マリコ・ポリティカル・ウォッチャー!」
サチコ「名前だけ立派でも」
マリコ「中身はこれから詰める!」
サチコ「またそのパターンかい」
マリコ「でもな、サチコ」
サチコ「なんや」
マリコ「今日の話で一番怖いと思ったんは、3212ページの文書が存在しとるってことや」
サチコ「どういう意味?」
マリコ「私らの知らんとこで、こんな詳細な記録が残されとるわけやろ。政治家との接触、選挙支援の内容、全部書いてある」
サチコ「せやな」
マリコ「ってことは、私らが知らへんだけで、他にも色んな記録があるんちゃう?」
サチコ「可能性はあるな」
マリコ「政治の裏側って、私らが思ってる以上に複雑で、ドロドロしてるんやろな」
サチコ「せやから、こういう文書が流出した時に、ちゃんと検証せなあかんのや。出所不明やとか言うて逃げるんやなくて」
マリコ「説明責任を果たすってことやな」
サチコ「その通り」
マリコ「でもさ、文書って嘘も書けるやろ」
サチコ「書ける。だからこそ、第三者機関による検証が必要なんや」
マリコ「第三者機関?」
サチコ「政党や教団とは関係ない、中立的な立場の専門家による調査や」
マリコ「そういうのやってへんの?」
サチコ「十分にはやってへん。自民党の党内調査も、自己申告ベースやったから、佐藤氏みたいに嘘つく人がおったら見抜けへん」
マリコ「自己申告って、テスト前に俺ちゃんと勉強したでって言うようなもんやろ」
サチコ「似たようなもんやな」
マリコ「信用でけへんやん」
サチコ「せやから、独立した調査機関が必要やって言われとるんや」
マリコ「でも、それ作るのも政治家やろ」
サチコ「そこが難しいとこやな。調査される側が調査機関を作るっていう矛盾」
マリコ「お手盛りになるやん」
サチコ「だから市民の監視が大事なんや」
マリコ「堂々巡りやな」
サチコ「民主主義は堂々巡りの連続や。でも、その繰り返しの中で、少しずつ良くなっていくと信じるしかない」
マリコ「信じるか」
サチコ「希望を持つってことや」
マリコ「前の漫才でも言うてたな。希望を語り続けなあかんって」
サチコ「せや。統一教会問題も、解決策が見えへんからって諦めたらあかん。声を上げ続けて、少しずつでも変えていく」
マリコ「うん」
サチコ「で、2月8日の選挙や。この問題をどう考えるか、有権者一人一人の判断が問われる」
マリコ「私も真剣に考えて投票するわ」
サチコ「ええこっちゃ」
マリコ「でもな、サチコ」
サチコ「なんや」
マリコ「最後に一つだけ、ボケていい?」
サチコ「ええで」
マリコ「TM特別報告、3212ページって言うてたやろ」
サチコ「言うてたな」
マリコ「私やったら、読むのに3212年かかるわ」
サチコ「永遠に読み終わらへんやないか」
マリコ「でも、政治家は読まなあかんやろ。自分のこと書いてあるかもしれへんねんから」
サチコ「確かに」
マリコ「私も書いてあったらどうしよ。マリコは漫才で政治を茶化しているって」
サチコ「あんたのこと、統一教会は知らへんと思うで」
マリコ「知らへんか。残念」
サチコ「何が残念やねん」
マリコ「有名になりたかったのに」
サチコ「カルトの文書に名前載りたいんかい!」
マリコ「載りたくない!」
サチコ「どっちやねん!もうええわ!」
マリコ「どうもありがとうございましたー」
サチコ「ありがとうございましたー」
二人「サチコ・マリコでしたー!」




