表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

兵站将校は休みたい!

作者:しろうるり
「大尉殿は――分遣隊長殿は、戦死されました」

 派遣された部隊に着任したら、隊長は既に戦死していた。



「まずくあります。半方焼けてしまいました」

 集積された輜重品は焼かれ、彼の俸給の3か月分以上が灰になっている。



「クソが、悪魔に喰われろ」

 不十分な記録。
 数字だけ整えられた帳簿。
 前任者のいない引き継ぎ。



「しかし、とは申しましても、当家や領地の備蓄にも限りがございます」

 子爵家の家宰は表情を変えずに言った。
 それでも彼は、ここから必要な物資を調達せねばならない。



「期限は?
 それと、報酬」

 冒険者と交渉し、



「仕事が早いな、新任の隊長殿は」

「小官は代理です、少佐殿」

 他の部隊長に頭を下げ、



『久しぶりだな、レフノール。無事荷が届いたようで何よりだ。息災か?』

 実家を巻き込んで。
 彼は、兵站業務をこなさねばならない。



「できればもう少しのんびりした部署が良かった」

「隊長のような方は、仕事の方で放っておかないと思います」

 休みたい、という彼のささやかな願いが叶う日は、いつ来るのだろうか?


※本作は「カクヨム」様にも並行して投稿・連載しております。
最初へ 前へ 次へ 最後へ
エピソード 101 ~ 102 を表示中
最初へ 前へ 次へ 最後へ
エピソード 101 ~ 102 を表示中
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ