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俺は女神の中の人  作者: 千佳のふりかけ
第一章『不具合による転生重複』
5/61

5話『二億二千三百三十四万四千秒、動かず眠らず何も聞こえない暗闇をただ見つめるだけ』

「ぐるるるるるるっ!!!」


「魔力を封じられて四肢も縛られてるのによくもまあここまで抵抗するものだな……」


「アレクトラは元は人の神だったって話、絶対嘘だろ。見ろよあの牙、あれじゃ鋸の神にしか思えん」


「人喰い鬼の祖なんだろ? 納得の造形ではあるけどな」


「アレ、鉄だろうと容易く噛み砕いちまうんだとよ。そのせいで何を口に嵌めれば噛みつきを封じられるか分からなくて放置されてるらしい」


「なるほど……」



 幽閉塔に投獄されて二週間程だった。牢屋の中で四肢を縛られた俺は二十四時間兵士によって監視されている。


 当初俺に子を産ませる為に何人か兵士が牢屋に出入りしていたが、その度に俺が噛みつき攻撃をした為に現在は接触禁止例が出されたらしい。


 監禁されている間にロドス帝国軍は軍を再編成して戦場に赴いているらしい。抜け出すなら今が最高の機会なんだけど、如何せん刻印の効果で魔力は使えないし身動きが取れないから脱出の糸口が掴めない。


 根気よく粘っていればいつかは諦めてくれると信じ抵抗しているが、終わりは来るのだろうか。せめて戦争が終わるか、王国がここに攻め入ってくれさえすれば希望の芽はあるって感じかな……。



 そういえば、ルキウスさんも同じ塔に幽閉されてるんだっけ。俺に内情を暴露されて女帝様に嫌われちゃってるんだもんな。それでも即死刑にならない辺り、これまでの信頼は相当厚かったのだろう。


 てか、ここの監視役の話を聞く限り俺に子供を産ませて半神の子を量産しようって提案したのもルキウスさんらしいんだよな。


 相手は女神だよ? 貶めすぎでしょ。異世界人なんだったら神の事をもっとちゃんと敬えよ、俺の中の異世界像が着実に破壊されてくわ。


 てかそれを抜きにしてもこのアレクトラボディ、肉体年齢絶対10歳そこらなんですけど。よく子供を産ませるなんて発想浮かんだよな。倫理観とか持ち合わせてない感じなの? イカレロリコン汚職政務官め。死ねや、シンプルに。



「よぉ、お疲れ」


「お疲れさまっすー」


「女神の様子はどうだ?」


「相変わらずですよ。ずっと睨んでくるし目が合ったら犬みたいに唸り始めるし、近付いたら噛み付こうとしてくる。見てくださいこれ」


「えぇ……こんな分厚い木の板を噛み切れるのか。女神というか獣じゃないか」


「人の形したワニとかサメの類なのかと思いましたよ。いやはや、見た目は可愛らしいのになんでこう凶暴なのかなー」



 兵士達がこちらを見ながら雑談する。なにふん縛られてる人の前で呑気におはなししてんねん、ぶっ殺すぞコイツらマジで。



「ははっ。こうして見る分にはただの可愛らしい少女だな。アレで油断して近付いたら腕を失うと。恐ろしいもんだな」


「あんなんでも生前既に出産してるってのが驚きですよねー。バルって神の配偶神なんでしたっけ? あの容姿なら子を産ませたいってなる気持ちも全然分かりますけど、あと数年待てなかったんすかね?」


「神って人よりも寿命長いんじゃないのか? 成長するのに数百年単位かかるとかそんな感じだろ」


「なんすかね? するってーとあの子、俺らより歳上って可能性もあるのか。不思議なもんだなー」



 出産経験あるの!? 初耳なんだけどその情報!? まだ自分の顔を一度も見てないからどんな感じか分からないけど、自分の感覚で思うにこの股から赤ん坊ひり出せるとは到底思えないんだけど……?


 って、経産婦だから子供を産ませても問題ないって判断になったのか? 神話に詳しいのか疎いのか分からんな、あの汚職政務官! クッソー、なんでもいいけどもし次に会える機会があったら絶対顔面ボコ殴りにしてやる。人の事都合のいい道具扱いしやがって〜〜〜!!!




 監禁からおよそ1ヶ月程経った。アレから四肢を縛る拘束具の他に、噛み付きができないよう顔の周りに鋼鉄で出来た筒のようなものを被せられた俺はそれまで閉じ込められていた部屋とは異なる部屋に運び出されていた。



「ぐるるるるっ! 部屋のお引越しじゃなくて解放しろやぁ!」


「……」



 筒のせいで周囲の状況がよく分からず、とりあえず俺を運んでいる兵士達に言葉を投げるも無視。悲しい。


 新たな部屋に通され、石造りの椅子に座らせる。そこから更に両手両足の拘束具の上から鉄の鎖をかけられ、椅子の背もたれから伸びるお椀のような物を首に嵌め込まれる。


 ……なんだこれ? よく分からないが首が固定されちゃった。顔の身動きが取れん。



「……んっ」



 首を動かせない事を確認した兵士達が俺の顔から筒を外す。


 なーんだこりゃ。全面石造りの内装なのは今までと変わりないけど、鉄柵の位置が足元にあるせいで大分部屋の温度が冷え込んでいるぞ。素足に石の床は冷たすぎて一旦拷問ではあるか。……拷問?



「なんすかここ。ま、まさか、拷問でもするつもりですか!?」


「……」


「答えないっ!? ちょちょちょ待って待って! 考えても見て!? 急に蘇生させられて都合良く戦争の道具にされた挙句子供まで産めって言われたんすよ俺! そんなもん断わるに決まってない!? 決まってるよね!? なのに拷問までするとかちょっと流石に残酷極まりすぎてると思いませんか! ねえ! ねえってば!」



 兵士達に必死の訴えを投げかけるも彼らは俺から目を逸らし無視するばかり。でも若干表情は曇ってはいる、思う所はあるよね? そうだよね? 良かった、血の通った人間なのは確認取れた! 後はもう必死に助けを乞うだけだね!



「お、俺は神様だからっ、助けてくれるなら願いを叶えてやってもいいよ!? 死んじゃった人ともう一度会いたいとか、嫌いな奴がいるとか、なんでも言って!? だから助けてガチでお願いします! こ、子供なんですよ俺! 見て分かる通り御歳10歳のいたいけな女の子ですよ!? そんな子供に拷問なんて出来るんですか!? 人の心は無いのか!? ねぇ!!!」


「……」


「お、お……お兄ちゃん。お願いだから、たすけて。縛られるの、とっても痛いの、泣きそうなの……お願い。もう怖い事、しな」


「……おい。コイツの口を縛れ」


「えっ!? ちょちょちょっ、なんでそんな酷いこと言える!? 鬼! 悪魔! 人道に反する冷血漢が!!! ちっ、近付くなっ!! このっ、人でなっ、もがっ、むぐぅーーーっ!!!」



 口を布で縛られてしまった。クソッ! 反応の度合いを見るにロリになりきって助けを懇願するのが正解だったか! 最初からやっていればよかったー、クソー判断ミスったー!!!


 口を塞がれた状態で背もたれに胴体を押し付けられ、紐で固定されて背筋ピーンの状態にされてしまった。全身ガッチリ固定されて指先ぐらいしか動かせない。やっばいやばいばい、怖すぎる。ガチ拷問の準備じゃんこれ、フリとかじゃなくて本気で涙出てきちゃった。


 勘弁してくれ。子供を産みたくないってだけでここまでするのか? 舐めてた、日本での生活の記憶があまりにも平和すぎてこんな非人道的な行いが実行されるだなんて予想だにしていなかった。平和ボケしてたわ。



「……っ、ゔ、う……っ、んぐぅっ……!」



 あーあ。もう取り返しのつかない事になったって絶望しちゃったせいで泣き始めてしまった。怖いもん、誰だって今から拷問されますよって言われて全身拘束されたら泣きもするでしょ。失禁しなかっただけ精神力強いなって思うわ。


 兵士達が憐れみに満ちた目でこちらを見ている。可哀想だって思うのなら助けてほしいのですが? 上からの命令には逆らえないか。こんなロリをいじめて何が楽しいのかね。ホンマに地獄に落ちろこの国で暮らしてる奴全員。それでトントンじゃボケ。



「……ゔっ?」



 なんだ? 縛られはしたものの何もされないまま兵士の人達が部屋を出ていったかと思えば、急に額に水滴が垂れてきた。首が固定されてるせいで確認出来ないが、どこかから水漏れしてる?


 …………違うなぁ!? 首の拘束具、これ、お椀状になってるなぁ!? 水を少しずつ落として最終的に溺死させるみたいな拷問だなぁこれ! いや拷問ってか最早処刑だなぁ!?


 ぎゃー!!!! どんだけ悪趣味な手段を選択してんだここの人ら! 終わってんのか倫理観ー!!!?


 冗談じゃねえ、ガチでシャレにならない!!! このままだと異世界生活半年経たずに溺死エンドを迎えるぞ!? そんな事あっていいはずがないっ、奇跡よ起これ!! 頼むー奇跡起これーっ!!!



「……ゔ?」



 待てよ? お椀状になってると言ってもこれ、言うて顎の辺り程の高さしかないから溺死はしなくね? というか、水が溜まってる気配すらない。穴でも空いてんのかな?


 ふむ。うーむ? 俺が考え至ったタイプの拷問じゃないのならこれはなんだ? ただ単に全身を拘束して放置するだけって感じかな。水が落ちてきたのはただの偶然で、シンプルにこちらが抵抗しすぎるから完全隔離しようってなっただけなのかも。



(つめてっ)



 またぴちゃんって音がして額に水滴が落ちる。一々水が冷たくて落ちてくるとイラってするわ。


 とりあえず拷問らしい拷問が始まったわけではなさそうだから涙は引っ込んだが、流石にこれで永遠に放置とかはないよな? ……飯とか、与えられるよね?


 記憶を見るにこの肉体、不死っぽく演出してる場面がちょくちょくあったけど魔力で肉体を再構成してるから食べ物与えなかったらシンプル餓死するけど? 大丈夫だよね、そこら辺。




 拘束されてすぐに気付いた。あ、これってちゃんと拷問なんだなって。


 全身縛られ、身動き一つ取れない状態で30分に1回の間隔を空けて滴を一滴垂らす。


 たったそれだけの事。それを繰り返されるだけ。


 30分間。経ったそれだけの時間、何も無い壁をただ見つめる。それだけの事、何の苦痛もない。


 でも30分経つと必ず水滴が額に落ちてくる。水滴は冷水と思わせるほどに冷たく、時間感覚が狂いそうな俺の意識を強制的に目覚めさせてまた30分間壁を見つめさせてくる。


 ただ壁を見つめるだけならいつの間にか眠ってしまえるし、そうでなくてもボーっとしていれば意識は闇に熔けて時間が普段よりも早く感じる事だってあるだろう。


 意識を手放す事が出来ず、常に覚醒状態を強制され、リセット回数が増す毎に時間が長く感じるようになる。


 30分+30分+30分。永遠に意識時間を引き伸ばされ続ける。


 どれだけ時間が経とうと景色に変化はない。次第に俺は、ただ何もしないだけという状態に苦痛を覚えるようになり、時間が進むにつれ次のリセットを示す水滴そのものに恐怖を抱くようになる。



「む゛っ、ゔ、ゔーっ!! んゔーっ!!?」



 叫んでも何も変わらない。喚いても何も変わらない。何も変わらない。何も変わらない。


 外からの接点は足元に空いた鉄柵の窓のみ。屋内は暗く、目が慣れても石の模様しか分からない。


 陽の光が入らない、外の明るさが分からない。故に景色は永遠に何も変わらない。変化は訪れない。


 退屈さが苦しみへと変わる。瞬きの回数が増える。でも、瞬きをしても部屋の暗さと瞼の裏を見る暗さに大した違いはない。



「ゔっ! んんんんゔぅーっ!!!」



 暴れようとしても身体は椅子にピッタリ固定されていて物音1つ立てることが出来ない。


 閉塞感を感じる。暗闇が怖くなる。呼吸が乱れる。でも、30分経って水滴が落ちるとそれらの異常が全てリセットされて、正気の状態に強制的に戻されてしまう。


 正気のまま発狂する。狂気に溺れながら正気を保つ。普通の状態が苦痛になる。


 段々と、意識が水滴の落ちる額の方へと集中していく。水滴の冷たさが痛みに変わる。でも、30分の時間を置くことで水滴によって冷やされた肌は常温まで回復し、慣れることの出来ない痛みがまた額に走る。



 30分。60分。90分。120分。時間は際限なく伸びていく。眠ることも出来ず、休むことも出来ない。常に全身が緊張状態に陥り、膝や指がムズムズしてくる。でも動かせない、不快感に抵抗する術がない。


 三日後、食料を持った兵士が部屋に入ってきた。俺はこの拷問がどれだけ辛いか、苦しいかを訴えて必死に許しを乞うた。けれども彼らは俺の話を聞き入れず、何も言わないまま部屋を出ていった。


 30分置きに水滴が落ち、三日置きに食事を済ませる。糞尿はその際に軽く掃除をされるだけ。

 兵士がこの部屋に入れるのは次の水滴が落ちるまで。そう決められているようだった。つまり、30分の地獄を兵士との交流で誤魔化す事が出来ない。意識を逸らすことが適わないようにされていた。



「お久しぶりですね。女神アレクトラ」


「ゔ、う……」


「1ヶ月間お疲れ様でした。どうですか? 気分は」



 水滴を垂らす拷問が始まって1ヶ月経った頃、エリザヴェータが直接この部屋に訪れた。


 今すぐこの拷問をやめにしてほしい。もう許してほしい。そんな言葉を伝えたくて必死に声を出すも、布で口を塞がれているためそれは適わない。



「さて。どうでしょうか? 子供の話、以前は断られ激しく抵抗なされたので仕方なくこのような措置を取らせていただいたのですが。気は変わりました?」


「ゔ、ゔ……」


「もしこちらの期待に添えて頂けるのであれば右目を、添えて頂けないのであれば左目を閉じて頂けると幸いです」



 エリザヴェータは俺と再び交渉しに来ておきながら、こちら側の拘束は一切解かず近付きもしないまま答えを引き出そうとする。


 子供を産む。……いや、流石にそれは無理だ。承諾できるわけがない。気持ちが悪い、痛そう、考えるだけでおぞましい。


 こんな拷問を考えて実行するような連中だ。一度その話を受け入れてしまうと、以後四肢を切断されて子供を産むだけの機械にされてもおかしくない。実際、コイツらはアレクトラの自我を封印して兵器として使い倒してた前科がある。承諾なんて出来るはずがなかった。


 ……でも、この拷問だって同じくらいに辛い。延々と眠る事も出来ずに時間引き伸ばされるんだ。常人に耐えられる拷問では無い。現に俺も何度発狂しかけたことか分からない。


 1番厄介なのが、どれだけ狂いそうになっても時間がリセットされる度に正気に戻される点だ。これのせいで俺は延々と正気を保たせられて、時間の苦しみを味わい続けることになった。


 どちらも選べずに瞬きを出来ない状況が続くと、10分ほど経った頃にエリザヴェータは踵を返した。



「ゔ!? ゔ!!! ゔーーーっ、むんんんゔゔゔぅーっ!!!」


「時間切れですアレクトラよ。貴女がこちらの提案に乗らない以上、この拷問は永遠に続きますよ」


「ゔっ!!! ゔ、ゔっ、ゔーーっ!!!」


「今更何を言おうとしても遅いです。そうですねぇ、次は…………私も政務に追われて多忙の身ですので、早ければ来月にまた顔を合わせましょう。……ですが、場合によってはもう二度とここに訪れないかもしれません。戦争中ですからね、私の身に何かあれば、貴女は未来永劫そのままです。文字通り、永遠にね」


「ゔゔゔぅぅぅぅーーっ!!!! ゔぅんんんんっ!!! んんっ!? んぐ! ……っ、ゔっ!」



 扉が閉まり、一切の音が消える。拷問が再開された絶望で吐瀉物が喉を登っていくが、布に遮られて嘔吐する事が出来なかった。


 そこから1ヶ月経ってもエリザヴェータはこの部屋に訪れなかった。


 2ヶ月経っても訪れない。


 3ヶ月経っても訪れない。


 半年経っても。


 年が変わっても。


 訪れない。訪れない。来ない。来ない。誰も来ない。食事を運んで来なくなった。腹が減る。腹が減る。飢えに苦しむ。苦しい。苦しい。


 餓死した。でも何故か生きてる。腕輪のせいだ。腕輪が俺に魔力を供給し続ける。魔力がある限り俺は生き返り続ける。


 餓死した。目が覚める。


 来ない。誰も来ない。寂しい。苦しい。来ない。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。


 終わらない。終わらない。時間が止まらない。眠れない。食べられない。死ねない。何も変わらない。無限の地獄に囚われる。


 たすけて。たすけて。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。たすけて。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ゆるして。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。たすけて。ごめんなさい。たすけて。たすけて。ごめんなさい。もういやだ。ごめんなさい。いやだ。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。もうしにたい。ごめんなさい。たすけて。たすけて。しにたい。ごめんなさい。しにたい。ごめんなさい。しにたい。しにたい。しにたい。ごめんなさい。しにたい。ころして。ころして。ころして。ごめんなさい。ころして。たすけて。ころして。ころして。ころして。ころしてください。ころして。しにたい。ごめんなさい。ゆるしてください。ころしてください。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ゆるして。ゆるして。ごめんなさい。ごめんなさい。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころしてください。ころして。ころして。ころして。ころして。ころして。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころして。ころして。ころして。ころして。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころして。ころして。ころして。ころして。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころして。ころして。ころして。ころして。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころして。ころして。ころして。ころして。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころして。ころして。ころして。ころして。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころして。ころして。ころして。ころして。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころして。ころして。ころして。ころして。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころして。ころして。ころして。ころして。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころして。ころして。ころして。ころして。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころして。ころして。ころして。ころして。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。ころせ。





































































































































「お久しぶりですね、女神アレクトラ。7年ぶりでしょうか? やはり貴女が居なくなった事で戦況がふりだしに戻ってしまいまして。近頃ようやく停滞気味になったので顔を出せましたよ」




「あら? 瞬きをする元気もありませんか? 生きては……いるみたいですね。布、取って差し上げましょうか?」




「これで喋れますね。次の水滴が落ちるまで時間があまりないので単刀直入に尋ねます。以前お話した子供の件ですが、意思にお変わりはありませんか?」




「……! そうですか! ようやく分かっていただけたのですね! 理解あるご決断に感謝いたします。では早速移動しましょう!」

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