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俺は女神の中の人  作者: 千佳のふりかけ
第二章『初めて他人を完全なゾンビにしました編』
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28話『死神』

「ゴブリンやばいゴブリンやばいゴブリンやばい!!!」



 ラトナ水没林に入って小一時間ほど経った。立ち寄った冒険者キャンプに溜まっていた冒険者からモンスターとの遭遇率が少ない道順を聞き、その通りに進んだらゴブリンの集団と遭遇した。


 おかしいなあ、安全に進めるって聞いてこの道順を進んだはずなのにこれまでの道で遭遇したのよりずっと大量のモンスターに追われてるぞー? ガセネタでも掴まされたのかな。


 てかなに、ゲームに出てくるザコ敵ってみんな現実に現れるとアホみたいに強くない!? スライムもそうだったけどゴブリンもさ、ビスビス弓撃ってくるし集団で棍棒振り回してくるの脅威でしかないんだが!?



「剣も使えるの!? やめてね、文明の利器使うの!!!」



 弓矢隊の狙撃精度は予想よりずっと正確だし、弓矢と近接攻撃のコンビネーションが厄介すぎる! もう何度も足に矢が刺さりかけた、怖いよ!


 剣もただ振り回すってよりちゃんと技術があるように思えるし、こんなのが野生の雑魚モンスターやってていいものなの!? 野放しに出来る危険度を優に越えてない!? 滅ぼせよこんな連中〜!!!



「ひえぇ〜!」



 手足が短い癖にやたら器用に木を登ったり障害物を乗り越えて追いかけてくる、振り切れない!


 クソッ、肌色が深緑色なせいで植物の保護色になっていて敵の正確な人数も特定できない! 何も無い空間からいきなり矢が飛んできたり剣で切りつけられてる感じだ、怖すぎてもう泣きそう。



「! 誂えたかのように都合のいい川が!」



 逃げた先に川を挟んだ陸地を発見! ラッキーだ、対岸まで行けば逃げられる。斧を地面に叩きつけ、棒高跳びの要領で向こう岸に着地する!



「いでぇっ!?」



 着地したら足を滑らせて尻餅をついた。格好つかないなぁ。


 でもここまで来ればもう大丈夫だろ。ゴブリン達は手足が短いしこの濁流を泳いではこれない。賢い生物なら迂回して渡ろうとするはず、川の切れ目が見えなければ諦めるはずだ! 命拾いした、マジで死ぬかと思ったー……!



「あぶねっ!?」



 弓を番えたゴブリン達が懲りずに矢を撃ってくる。斧刃で飛んでくる矢をガードする。いやホント、雑魚モンスターの癖に遠距離攻撃なんかしてくるなよ面倒くさいな!



「って、ええぇぇぇぇっ!!?!?」



 ゴブリン達め、川を泳げないからって近くの倒木を数体がかりで持ち上げて橋にしやがった!? 賢すぎじゃない!? そこまでして俺の事殺したい? 何かしたっけな〜、近くを通りがかっただけなんだけどな〜!?



「来るなやぁ!!!」



 橋にした倒木を蹴飛ばすが、数体のゴブリンは猿のような身のこなしでこっちに上陸してきてしまった。



「ぐえっ!? いっ……てぇし!」



 軽い足取りでこっちに攻撃を仕掛けてくるゴブリン達と必死に戦っていたら後ろから矢を撃たれて背中に突き刺さった。勘弁してくれ、毒が塗られてたらこれでゲームオーバーかよ。



「鬱陶しいっ!!!」



 斧で地面をぶっ叩き枯葉や動物の死体が積み重なって出来た足場を巻き上がらせる。それに手を触れて「淀め(とまれ)」と叫び視界を遮るバリケードを作成、スタコラサッサと明後日の方向に向けて走る。



「ぎひぃっ!? いでででっ! 矢尻の形状、これ、返しを肉に食い込ませて簡単には引き抜けないようになってるのか……!」



 背中に刺さった矢を抜いたら余分に肉を持ってかれた。俺の肉が矢尻にこびりついている。ただ獲物を遠くから刺すだけの武器じゃないのね、弓矢って。


 背後を振り向きゴブリンの様子を見る。まだ追いかけてきている。憎たらしいな、矢を投げ返してやる!



「ギャギャッ!?」



 命中! 先端のゴブリンの肩に矢が突き刺さった! 欲を言えばこの一撃で眉間を貫いておきたかったが、どの道一体敵戦力は削れた。他のゴブリンもビビって一度足を止めたし、今の内に猛ダッシュだ!



「ギャギャギャギャッ!!」


「まだ追いかけてくる……! くそぉ、出でよ雷よっ!!!」



 視界を遮る壁のおかげで弓を持つゴブリンの支援射撃は封じられたけど斥候ゴブリン達はまだ俺を追いかけてくる。


 戦斧の刃を手のひらでぶっ叩き、刃の表面に爪を立てて引っ掻きながら強引に魔力を引きずり出す。


 雷の魔力が斧から発生し、バチバチと音を立てて帯電し始める。追いかけてくるゴブリンの数は未だ多くこんな開けた場所だと攻撃しても避けられてしまう可能性が高い。まだ攻撃は出来ない、帯電させた状態でしばらく走ってゴブリンを引き付ける。



「ギャギャッ、ギギギャッ!!」


「ニンゲン、止マレ……!」


「ん!? 人間語喋れるの!? じゃあ伝わるな、もう俺を襲わないで! 見逃してっ!!!」


「ギャギャッ!!!」


「あぶねっ!? 見逃す気はないのな、オーケー死んどけチビブス野郎!!!」



 ツッタカツッタカ走りながら俺の頭を棍棒で打とうとしたゴブリンの丸々とした腹を斧で打ち払ってやる。丁寧に相手していたら他のゴブリン達に追いつかれてしまう、一定の距離を保って安全に逃げないと駄目だ!



「ギャギャギャーッ!!」


「……ッ、馬鹿が!」



 長い時間追いかけっこをして苛立ったのか、俺が坂を下り始めるとゴブリン達は一斉に斜面をジャンプした。俺の頭上を飛び越え、降りた先の地点に次々と着地していく。


 肌色とか体の大きさとか諸々違う点はあれど、ゴブリンの身体構造はほぼほぼ人間と同じだ。関節の作りに関しては全く同じと言っても差し支えない。


 ゴブリン達が着地した瞬間に合わせて大きく大地を踏み込み担いでいた斧刃を起こす。


 青白い電流が戦斧に宿る。バチバチといった破裂音がゴロゴロという重い轟音と化す。


 狙いをつけたゴブリンは斧の振り下ろしを回避する。だが刃が地面に衝突した瞬間、戦斧から地響きを起こす程の大放電が行われて周囲に居たゴブリン達は逃げる事も適わず感電していく。



「死ねやああああぁぁぁぁぁっ!!!!」



 更に魔力を引き出して雷の青さが濃くなっていく。眩い光が闇に近付き、四肢を激しく痙攣させてゴブリン達の眼球が爆ぜて口や耳の穴から煙が立ちこめる。


 形状を維持できる閾値を超えたのか、ゴブリン達はけたたましい断末魔を上げると共に肉体が爆ぜていった。追跡してきたゴブリンを全滅させたのを確認すると、斧から魔力を引き出すのをやめて放電を終わりにさせる。



「す、凄まじい威力だな……」



 今日で魔道具の能力を使用するのは二度目になるが、こんな大迫力な攻撃を想像した通りに繰り出せた事に感動を覚える。使い易さの割にゴブリンの大群を一網打尽か、十分切り札として使えるなこれ。


 発動までの時間を稼がなきゃいけないところがネックだけど、威力の高さと効果範囲は申し分ない。上手く使えば痛みを伴わないのも高評価だ。


 必ず痛みを伴う『異状骨子(グラトニクス)』の代わりに牽制として使えるかも。まあ、どんな場面でも一応対応可能って意味ではほねほね攻撃に軍配が上がるけども。一々肉とか皮膚を突き破らないといけないのがデメリットとしてデカすぎるんだよなぁ……。



「なんで今ので俺は巻き添えを食らわなかったんだ? 柄が絶縁体になってるんだろうか」



 やってる事がやってる事なので一応仕組みについて理解しておきたいが、説明書がある訳でもないしな。あんま難しく考えないでおくか。


 しかし、随分長いこと追いかけ回されちゃったな。ここは何処だろう? 水没林に入った時よりも空気が湿っているし霧も濃くなってる。少し息苦しい、どこか異様な雰囲気が漂っている。



「ふーむ」



 ゴブリンの亡骸を無視してとりあえず奥に進む。所々粘土の高そうな水溜まりがある。ここに足を突っ込んだら妙なバクテリアとか引っ付きそうだから慎重に進もう。



「ピックスさんの受けた依頼はピュアスライムの討伐だったっけな。てかモンスターの討伐依頼って何を以てクリアしたって見なされるんだろ。倒したモンスターの体の一部を持って帰るとかなのかな? それだと帰りの持ち物がかさばりそうなものだけど」



 雑草や邪魔な木を斧で排除しながら進む。道無き道を行くのはあまり得策じゃないと思うが、とはいえ人が通ったかどうかも分からないけもの道しかないからな。葉っぱに変な虫とか蛇とかついてたら嫌だし、致し方ない森林伐採という事でここは一つ許してもらいたい。



「ん、おっ? うわっ……人骨だ……」



 がむしゃらに進んでいたら木の幹にもたれかかっている白骨死体があった。服装を見るに冒険者っぽいけどもう死んでから大分時間が経ってるっぽい。


 俺の瞳、夜になると時々死者の思いが文字となって見えるという謎の能力を発揮するんだよね。


 でもこの白骨死体にはいくら呼び掛けても反応がない。死んだばかりの死体じゃないと会話出来ないとかそういう制約があるのかな? 俺の自我になってから人の死体と対面したのはこれが初だから発動の基準がよく分からない。


 他人の死体が周りにないってことは孤独のまま事切れたのか。可哀想に、手を合わせておこう。



「それはそれとして……おっ。缶詰なんてあるのかこの世界! ラッキー。お金も持ってるな。ごめんなさいね」




 死体を漁るのはどうなんだって自分でも思うが、そんな綺麗事で生きていけるほどホームレスの現実は甘くないからな。金目の物は頂いていきます。流石に服とか鎧とかは気が引けるから奪わないけれども。



「銀貨12枚に銅貨が4枚。一回りちっちゃな、セント硬貨みたいな単純なデザインのコインが細々と。どれくらいの価値なんだろ? ご飯は銅貨二枚とプチコイン数枚で二人分の定食が出てたっけな。銅貨は千円くらいの価値なのかな」



 銅貨を仮に千円くらいの価値だとして、銀貨は一万円相当って考えたら十二万四千円とちょっとって感じかな。……手持ち金に十万以上持ってることなんてあるかなぁ? カードという概念はないにせよ、銀行という概念は流石にあるでしょ? 持ちすぎじゃない?


 為替とか一切考慮せずに考えてみてるけど、まあどれだけ計算が的外れだったとしても数日分の食費は流石に賄えるよな?


 ご都合主義な展開を望むのならここで金貨が手に入ったり数十万の価値がついてるレアアイテムを手に入れたり出来て欲しい所だが、高望みはしないでおこう。ぬか喜びで悲しい思いをするのは嫌なのでな。



 白骨死体からベルトを拝借し、ワンピースを捲って腰に直接ベルトを巻く。キツめに締めて、冒険者が腰に下げていた袋に奪取した物を詰めてベルトにぶら下げる。



「死体の持ち物を地肌に擦り付けておくのはすっごく気持ち悪いけど、俺みたいなガキがこんな格好で金目の物をぶら下げてたら奪われても文句言えないしな……」



 服を手に入れられたのは良かったが、欲を言えば外套とか欲しい。所持品とか上手く隠しておけるものが必要だ。なんでこんな飾りだけ可愛らしい軽装に身を包んでるんだ俺は。防犯意識が無さすぎる。



「今後も死体漁りするならもっとちゃんとした服と物入れが必要だな……てかこれ、入らないし」



 硬貨と用途不明の物品を優先して入れていたら缶詰を入れるスペースがなくなってしまった。丁度腹減ってたし、この場で食べちゃうか。



「ライターもさっき入手したし、どっかで火をつけて……」



 枯れ木を拾ってみたものの、湿度が高いせいで湿っていて全然燃える気配がない。参ったな、湿地帯で火起こしなんて出来るはずもないか。



「うーむ……」



 缶詰って、物によるけど火を通さなくても食えるものもあるよな? いやでも不安だな……。


 どうしよ、何とか火を起こして缶詰を沸騰させてからありつきたい。でも辺り一面霧が充満しててライターの火力じゃ火を起こせない。なにか無いか、なにか……。



「……あ。あるじゃん、燃えてるモノ」



 腕を組んで思考を巡らせていたら先程の戦闘を思い出す。俺は来た道を逆戻りして、先程倒したゴブリン達の群れの元まで戻った。



 戦斧による雷撃を受けたゴブリンの爆散した肉片は全部焼き焦げていて激しく燃えていた。焼けた肉の匂いが空間に充満している、うーんグロい。でも念願の火元だな。


 さて。現在進行形でゴブリンの肉は少しずつ縮んでいる。芯まで焼き焦げてしまえばこの火もいずれ消えてしまう。その前に缶詰の方をぱぱっと頂いてしまおう。


 斧を叩きつけたことで出来たくぼみにゴブリンの肉片を集め、ついでに枯れ木や枯葉もそこにパラパラと入れる。敷き詰めたら水分にやられて火が消えてしまいそうなのであくまで少しずつそれらを足すと、水蒸気が出たのか白い煙が立ち上った。狼煙みたいになっちゃった。



「先に缶詰開けとくか」



 斧刃の飛び出た部分に缶詰を押し付け、蓋を破り中身を先に観察する。これは……豆の缶詰かな? 栄養源としては申し分ない、当たりなのでは無いでしょうか。



「てかこの赤いのってもしやトマトソースか? めちゃくちゃ当たりじゃね? パン欲しいな〜!」



 パンじゃないにしても他の具材も欲しくなるな! トマトソース、そのまま飲むのも悪くないけど今の空腹具合だと品目を増やしたくなってしまう。



「ゴブリン肉……」



 じゅるり。


 いやいや、待て待て待て。人型のモンスターを食べるのは流石にまずいだろ。それ、もうほぼ人肉食と変わりないだろ。なんかこう、生命倫理を著しく冒涜している気がするぞゴブリンを食べるのは。落ち着け俺!


 ……でも、アレクトラって元々人間を食ってた奴だしな。この肉体的には人肉食も別におかしな事では無いのでは? 本人がどういうつもりで食べてたかは分からないけど美味そうに喰ってたし。食べてみると案外……?



「じゅるり…………いやぁまずいだろうゴブリンを食べるのは! 何ヨダレ垂らしてんだ俺は! 馬鹿か!? コイツら人間の言葉も喋るんだぞー!?」



 い、いかん。焼ける匂いを嗅いでたら無性にゴブリンの肉が美味そうに思えてきた。その一線を超えたらもう色々終わる気がする。耐えろ俺、耐えろっ!!!




「めちゃくちゃ美味いやんけ」



 めちゃくちゃ美味かったわ、ゴブリン肉。ダメだわ、飢えには勝てないね。勝ってはいけないまである。このまま耐えてたら間違いなく発狂してたもん。げふっ、満腹で大満足ですわ。



「ひうーっ。まさかゴブリン肉がここまで美味いとは。肉は繊維質で筋張ってるけど血抜きをしていないのに生臭さがほとんどなくて良質な旨みが詰まってて……雑食性のように見えて草食なのかな。木の実ばかり食ってる種族なのかもしれん。そんでもって狩りを主体としてるから質の良い筋肉を持ってるんだろうな。豆の缶詰に入ってた酸っぱくて濃厚なスープとの兼ね合わせも最高……朝食に取りたい組み合わせかもしれん。牛乳とパンと……サンドイッチにしてもいい組み合わせだったなぁ……」



 腹が減りすぎていたせいで大袈裟に語っている部分もなくもないが、それを抜きにしても十分美味かった。


 見た目こそ人型だが、ここまで美味いって事はゴブリンは食用のモンスターとして狩られることもあるのかもしれない。癖のない肉の旨みが色んな料理との可能性を想像させる。可食部が多くて少し硬い鶏肉みたいな感じ。今度ご飯屋さんでゴブリン料理とかあったら頼んでみよう。



「腹ごしらえも終えたし散策を続けよう。もしかしたらこの狼煙に気付いてここにやってくるかもしれないから、伝言も残しておこうかな」



 俺は地面に『ピックスさんへ。話があるのでここまで来ちゃいました。一時間くらい経ったらここに戻ってくるので待っててください』と書き残した。セーレという名前に関してはこの世界における正しい綴りが分からなかったので数パターン書き置きし、斧を担いで先程まで進んでいたのとは別の方向へと歩を進める。



「はぁ〜。しかしゴブリン肉美味かったな〜。帰りにまたゴブリンを見掛けたら一体持ち帰っちゃおうかな。小人くらいのサイズ感だから一体倒すだけでかなりの肉が手に入るし。番を捕まえて養殖……は流石に許可がないと厳しいか。金貯めて畜産業するのも良いかもな〜」



 ゴブリン肉の味を思い出しながら歩いていたら開けた場所に出た。霧は今までで一番濃くなっていて水溜まりも変色している。水も空気も全体が澱んでいて、あまり長居するべきでは無いというのが肌感で伝わってくる。



「こっちは行き止まりか。随分沢山の死体が落ちてるな」



 周囲には数多くの冒険者の死体が落ちていた。一人一人に手を合わせながら金目の物を物色する。というか、量がかさばるから一旦硬貨だけ集める事にするか。あんまり欲張っても身動きを取りづらくなるから袋は二つ以上持たないようにしよう。



「お、ラッキー! 金貨ある。でもこの人も魂に応答はなしか。ふーむ、綺麗に見える死体でも魂が残留してるとは限らないんだな。死んで三日も経っていなさそうなのに……」


『……げろ』


「ん?」



 周囲を見渡しながら歩いていたら視界の隅に小さな文字が浮かび上がった。これだ、俺の瞳が持つ特異能力。死神の目で見える名前みたいな書体と色で表示される死者のメッセージ。それが今反応している。



「こんばんは。信じられないと思うけど俺、死んだ人と会話できるんすよね。ってなわけでちょっと人探してるんですけど、お話を聞かせてもらう事って……」


『なんで君が……?』


「……いや。それはこっちのセリフなんですけど」



 さっきから俺に声を掛け続けていた死体。その正体は、今日の昼頃まで生きた状態で俺と会話していた相手だった。

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