プロローグ
文の始めに─が付いていたら、基本的にアカサの心の声と受け取ってくれて大丈夫です。
[ランス暦 414年]
突如、王都が大量の虚獣と呼ばれるモンスターに襲われた。
あちこちで人々の悲鳴が響く。
そんな中、城に仕える1人の騎士がこの事態を救った。
そして翌日、その騎士は英雄の称号を授かり、人々から讃えられた。
1人を除いて・・・。
『何が英雄だ・・・。あいつは・・・親父は母さんと俺を見捨てた・・・あいつは俺達よりも英雄になる事を選んだんだ・・・!嫌いだ、英雄なんて・・・こんな言葉、嫌いだ!!』
この日、皆が讃える男を睨みつけ、皆が救われて皆が安心する英雄を少年は嫌った。
♢♢♢
[ランス暦 416年4月]
「女神と男神、二柱の神がいた。二柱の神はそこに実る果実を巡り喧嘩をしていた。そんな時を過ごしていたある時、人形に各々の力を与え、それを戦わすという喧嘩をしていた最中、一つの人形が喋り出した。それを面白く思った神達はその人形を[人間]と名づけ、人間が暮らす世界を創った」
─ それが俺達、人間が生まれたルーツらしい。
「はーい、それじゃあ次のページ開いて」
教室の黒板の前で女性の先生が声を出す。
ここは白の大陸の中央から少し南に位置する王都ランス。
その王都にある、神から与えられた力[オーラ]を上手く扱えるように学び、冒険者や騎士を目指す若者が入る学校。
16歳になる年、青年はこの学校に入学した。
入学式が終わり、昼前の午前中、この世界の歴史を先生が簡単に説明してくれている。
「まず、この世界の人間は二つの種類に分かれています。女神様から力を与えられ、髪が白いのが特徴な[シロビト]と男神様から力を与えられ、髪が黒いのが特徴な[クロビト]です。シロビトは白の大陸に住み、クロビトは黒の大陸に住んでいます」
先生は淡々と教科書に書いてある文字を読み上げていく。
「現在、人間が創造されてからおよそ500年以上経っており、主に2つの時代に分かれています。1つ目はシロビトとクロビトが争っていた時代。そして、2つ目は現在の虚獣がはびこる時代[ランス暦]です」
─ 突然だけど、みんなは嫌いな言葉はあるだろうか?
「そして、虚獣がはびこるランス暦の中で虚獣から人々を救い、今も尚その名前が語り継がれている人たちの事を──」
─ 俺はある。それは・・・
「英雄!!」
後ろの席から大きな声で先生の声を遮り、その言葉が教室内に響いた。
それが英雄が嫌いな目つきの悪い青年アカサと、英雄が好きで少しバカな髪の長い青年シークの出会いだった。
これは、そんな2人が英雄と呼ばれるまでの物語。
続く
初めて小説を書くので、文章などおかしい所があったらすいません。
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