表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/60

37.愛玩獣人愛好家8

 

「なあ、にゃん太、今日もまた猛獣人族が店の前の路地にいたけれど、あれ、たま絵姉ちゃんの追っかけかなあ」

 たま絵に夕食に使うから畑からハーブを取って来いと言われたにゃん太を手伝いながら、ケン太が尋ねた。


「今日もまたって、前からいるのか?」

「このところな」

 目を見開くにゃん太に、ケン太が頷いた。まったく気づかなかったにゃん太は、良く分かったなと感心する。さすがは犬族というところか。


「アルルーンが気にするから注意していたら、どうも、入れ代わり立ち代わり、猛獣人族が立っているんだよ」

 今日は私用で出かけた際、見かけたのだという。

「行き帰りで違う者がいたよ」


 たま絵にはまだ言っておらず、まずはにゃん太に話そうと思ったのだという。

「姉ちゃん、薬師を目指している今は余裕がないだろうからなあ」

 工房で寝泊まりする者の食事を作り、販売する薬の作成の手伝いをし、薬師免許取得試験の準備をしている。みなが手伝うのだが、大抵、たま絵が指示を出す。


「でも、姉ちゃんの性格からして、知らないでいる方が嫌がりそうだから、話すだけ話してみるよ。そのときにもっと役割分担の割合を変えてみることも言っておく」

 にゃん太の出した答えに、それもそうだなとケン太が納得する。たま絵はあれこれいろんな要素が押し寄せて混乱するというよりも、自分が知らないところでなにかが起きているということの方を忌避しそうだ。


 たま絵指定のハーブを摘み取ったにゃん太とケン太は、新しく建てた小屋へ向かう。そこで採取したハーブを処理する。


「そう言えば、今日は、師匠に呼び出されたんだろう? どんな用事だったんだ?」

「んー? 戻って来ないか、って言われたんだよ」

 前足に視線を落としつつ聞くにゃん太に、同じようにうつむきながらケン太が答える。


「えっ?! ケン太、引き抜きにあったの? そ、それで? なんて答えたんだ?」

 驚いて音がしそうな勢いでにゃん太が顔を上げる。ケン太はのんきそのものの表情で、あっけらかんと言う。

「もちろん、断ったさ。俺、この畑で働きたいもん。見ろよ、こんなにいろんなフレッシュハーブが季節関係なく手に入るんだぞ? とんでもないことだ」

 言われて、確かに、とにゃん太は頷く。乾燥したハーブは長持ちするが、フレッシュハーブの芳香には及ばない。


「それだけじゃない。見たことも聞いたこともない植物が植えられているし、市場で見つけた外国の良く分からない苗がぐんぐん育つんだぞ。カン七さんがどこからも断られたバラもここでなら育っているしな。しかも、高名な錬金術師のレシピ帳も、神秘の書に近しい薬師のレシピ書も読めるんだぞ? こんなに条件が良いところなんて他にはない」

 神秘の書に近しい薬師のレシピ書にある素材、【無憂樹の蘇合香】を採取できる無憂樹が畑に育っているのを見たとき、にゃん太もまた、あんぐりと顎を落としたものだ。


「なにより、アルルーンから教われるってのがなあ。たぶん、こんなことって、百年に一度あるかどうかじゃないかなあ」

 にゃん太が両前足を組んで考え込むのに、ケン太が言う。

「俺、にゃん太には感謝しているんだよ。引っ張って来られた時は、珍しい植物が植えられている畑を維持したいってのと、じいちゃんのためってのと、」

 それと、高名な錬金術師の跡を継いだにゃん太を応援しようという気持ちもあった。


「それと?」

「まあ、いいじゃないか」

 不思議そうな表情をするにゃん太に、改めて口にするのが照れくさくなったケン太はごまかした。


「ケン太のおかげで畑は前よりもっといろんなものが育っているんだよ」

「なんだよ。俺がいなくても、にゃん太はアルルーンに好かれていたんだから、なんとかなったよ」

「ううん。俺ひとりじゃあ、錬金術を行使しながら畑や店を回すなんてできないよ。ケン太がアルルーンに気に入られて良かったよ」


 にゃん太に連れられてじいちゃんの工房に遊びに来ていたころ、ケン太は畑に入ることはなかった。アルルーンもまた、ケン太がいるときは作業場にやって来ることはなかった。じいちゃんもアルルーンも線引きをしっかりしていたのだ。


「師匠は食べ物専門の農業家だったんだ。ほら、うちは兄弟が多いだろう?」

「ああ、いつも賑やかだよな」

 ケン太の家族もまた仲が良く、寂しさとは無縁だったが、いつも腹を空かせていた。両親は食い扶持を稼ぐのに忙しく、子供たちに構っていられない。食事はしっかり与えられていたが、兄弟と争うように食べることも多かった。だから、ケン太は食べ物のありがたみを知っていた。


「だからさ、食べる物を育てることを生業にしたら、生涯食い逸れることはないだろうと考えたんだよ」

 食い意地が張っているのではない。獣人は労働の選択肢はそう多くない。生きるためには働かなければならない。食べるために食物を育てるのは当然のことだ。


「当り前だけれど、師匠の指示に従って植物を育てる。生き物が相手だからさ、上手くいかないことなんてザラなんだ。しかも、自然は驚異だ。いっしょうけんめい育てて、もう少しで収穫だ、ってときに、雨や風で駄目になることなんてしょっちゅうだ」


 雨が恵みの潤いとなるのは適量降ったときのみだ。少ないともちろん不足するし、短期間で集中して降れば、土が流される。当然、土に植えた植物も失われる。あと少しのところですべてが消え去るのだ。いや、もっと悪い。次に植える時のために、土を整えなければならない。風も時に根こそぎ奪って行き、あるいは植物に被害をおよぼす虫を連れて来る。風が吹かなければ吹かないで、受粉ができないこともある。


「それだけじゃない。温度が極端に低くなって時季外れ寒さや、日光が照る時間が短かったりしたら、育つものも育たない」

「ん? アルルーンって、さすがに雨風、気温や日照時間はなんともできないよな?」

 ケン太の言葉に、にゃん太は首を傾げる。

 土の領域の生き物で、土に詳しい。だから、植物だけでなく鉱物のことも良く知っている。だが、ケン太が今言ったように、植物は土だけでは育たない。


「にゃん太さ、この工房にいて、集中豪雨や強風に遭ったことはあるか?」

 処理し終えたハーブを抱えて、ケン太が意味ありげな視線をにゃん太に向ける。


「え、そう言われみたら、ないなあ」

「だろう? じいちゃんの守護魔法はたぶん、そういったことにも影響しているんじゃないかな」

「えぇ!? じいちゃん、すごいな!」

 にゃん太はハーブを入れた籠を持つ別の片前足で小屋の扉を閉めながら驚く。


「にゃん太さあ、それだけで終わらせるのはどうかと思うぞ」

「でも、すごいだろう?」

「うん、まあ、そうだけれど。すごい以上だよ」

「なんだよ、それ。すごい以上って」

 語彙の少ないふたりである。


「とにかく、俺はこの畑でまだまだやりたいことがたくさんあるんだ。食べるものも育つしさ」

 言いながら、抱えたハーブを示して見せる。

「うん、これからもよろしくな!」

 にゃん太はてらいなく言ってのける。

 ケン太からしてみれば、今となってはこんなに素晴らしい畑で働けることなど、望外のことだ。非常に明快である。


「あら、なんの話?」

 厨房へ入って来たふたりの声を聞きつけて、カン七が尋ねる。

 そこで、ケン太が畑作業の師匠からオファーを受けたものの、断ったのだと話す。

「ケン太ちゃんは簡潔にして明快ね」

「単純なだけだよ」

「あら、シンプルなのってとても強いことだと思うわ」

 カン七はそう言いながら、引き換え、迷うばかりの自分にため息をついた。





「忙しいって言っていたのに悪いな」

 カン七がその料理店の席に着いたとたん、呼び出した古い知り合いが言う。


「あら、良いのよ。今の職場はお休みをちゃんとくれるんだもの。息抜きだろうと抜き差しならない用事だろうと、定期的に休もうという方針なのよ」

「へえ。そりゃあ、すごいな」

 雇い主は従業員をなるべく働かせたがる。どこもかつかつなのだ。獣人は体力がある。だから、どこでももっと働けるだろうと多くを要求する。その結果、多くの者たちが疲弊していく。


「でしょう? 健全なのよ。オンオフのメリハリが重要なんですって」

 カン七の雇用者であるにゃん太は、「じいちゃんは身体と心はつながっているから、どっちかに不調が出たらもう一方もおかしくなるって言っていたんだ」と、心と身体を定期的に休むことの必要性を重要視している。


「でも、雇われていると、なにかと制限があるだろう? 思いのままに作ることなんてできないだろう?」

 料理の注文をするやいなや、立て続けにそんな風に言われ、カン七は言葉を濁した。

「そうねえ、」


 確かにそういった面もあるが、カン七が店を持っていた時も、自由に美容商品を作ることができたかといえばそうでもない。予算との兼ね合いもあるし、消費者ニーズに合致するかという点を考えなければならない。どれほど美容効果の高い商品でも、使われている素材が高価なものであれば、値段は吊り上がる。そうなれば、購入する者は限られる。富裕層との取引があればまた別だが、そうでないならば、作っても売れない商品ということになる。獣人であるカン七なら、なおさらである。それ以外にも、素材を安定して仕入れることができるかという点もある。

 なにより、売れる商品を開発するのにはコストも時間も才能も売り方も必要だ。


 ところが、今の職場はそれらを手分けして考え、必要に応じて動く。まず、素材入手の問題をおおよそクリアすることができる。植物と鉱物に関してはほとんど問題ない。鍛冶屋と木工工房とも取引がある。


 運営資金も潤沢な上、工房主は従業員の意見を取り入れ、各々が自分たちで考え働くことができる。従業員の技術を認め、そのやり方にいちいち口を出すことはない。工房主と従業員がそれぞれ知識や技術を高め合おうとする。

 貴重な書物やレシピ帳を見ることができるし、様々な獣人たちが集まっており、みなが仲が良い。

 更に言えば、住むところと食事もついてくる。


「この上ない職場だわあ」


 今は発明品の受注生産に追われているが、落ち着いたら美容商品を作って店で販売しようと言われている。その際、「あの畑」で素材を得られるのだ。今、判明している植物の効能はほんのひと握りだ。けれど、あの畑にはアルルーンがいる。あの可愛い不思議な植物はカン七をも歓迎し、いろいろ教えてくれる。


「美容商品かあ。俺もレシピを考えてみようかなあ」

 そんな風に言うにゃん太はあれこれ考案するのが好きなのではないかとカン七は踏んでいる。薬や魔道具にこだわらず、美容商品にも興味を持っているところが、分かっている。美容商品も薬と同じく身体に影響を及ぼすものだ。にゃん太がその気になれば、なお一層、アルルーンが張り切って植物の神秘を教えてくれるだろう。


「あら、いいわね。いっしょにやりましょうよ。ハム助ちゃんも」

「わたしは教わるばかりになりそうですが」

「じゃあ、俺は素材を育てるのを手伝うな」

 カン七が誘うと、ハム助は遠慮がちに言い、それにケン太が乗っかる。


「わたしは容器のデザインや売り方を考えてみたいです」

「みい子さんはセンスが良いから、期待できそうね」

 たま絵に褒められ、みい子がはにかむのを、にゃん太がぽわんとした表情で見つめていたものだ。


 そうそう、あのふたり、一体全体、どうなっているのかしらあ。ゼッタイ、なにかあったと思うのよね。でも、前進していなさそう。ああ、もう、やきもきしちゃう。でも、余計な口出し、手出しをしたら、駄目になっちゃうことってあるから。


 カン七の思考はどんどん逸れて行った。それを対面に座る知り合いが引き戻す。

「そうなのか? 実はな、良い話があるんだが」

「あらあ、どんなもの?」


 それは、新しい店を持たないかという話だった。

「店を居抜きで買う?」


「そうだ。以前も薬師の店だったのが、店主が不慮の事故で亡くなったそうなんだ。それで、薬師を探しているんだという」

「あら、またどうして?」

「その区画に薬師工房を維持したいのだと聞いた」

 あり得ることだ。カン七は考え込んだ。


 ということは、そこそこ治安の良い場所だ。地域としても薬師工房を必要としていて、薬師組合にある程度圧力を掛けられるというところか。ならば、それなりの腕を必要とされるが、その分、売り上げも見込めるだろう。


「どうだ? 自分の城をもう一度持てるんだぞ?」

 こんなチャンスはまたとないと言われ、確かにそうだと考えた。

 たま絵が薬師になるのなら、あの錬金術師工房は自分が抜けても大丈夫だ。


 いや、違う。問題はカン七がどうしたいかだ。

 先だっても、兄弟たちに、カン七は最近楽しそうだと言われた。火事があって店を失って気落ちしているのを、どう慰めれば良いか分からなかったが、今ははつらつとしていると。


 そうだ。格別の環境に入ることを許されたではないか。ここでもっといろんなものを築き上げるのだ。一度出てしまったら、ふたたび戻ることは難しいだろう。あの場所はアルルーンを守るために堅固になっているのだから


 それでも、新しい自分の店、ということに迷う。ふらつく。

 カン七はその打診への返答を保留にしているのだった。

 ケン太は迷わない。その潔さが羨ましくすらあった。


 カン七の様子がおかしいのに、たま絵が気が付いた。言うべきことがあればカン七の方から話すだろうと口を出さないことにした。

 他にも、カン七の様子に気づいた者がいた。


 みい子は夕食後の片づけをしている際、カン七がひとりで食卓のテーブルを拭いているのを見つけた。周囲には誰もいない。だから、声を掛けた。

「カン七さん、なにかありました?」

「あらあ、みい子ちゃん、やっぱりよく気が付くのね」

 振り向いたカン七がそう言うのに、やはりなにかしらあったのだとみい子は悟った。


 誰もいない食堂で向かい合って座る。いつもなら賑わうのに、みい子とカン七だけという状況がとても珍しく思えた。


「そうなんですか。新しい店を」

「ううん、まだ、返事はしていないの。だって、ここって素晴らしい環境じゃない? もし、自分の店を持てたとしても、そこで要求される薬を作るために奔走する一生だと思うわ」

 それでも迷うということは、自分で全ての責任を持ち、全て動かすという醍醐味を知っているからだ。それを天秤にかけても、ここの畑とそこに育つ植物は魅力的だった。


「分かります。わたしも、せっかく機織り機を持っているのに、ここの仕事が楽しくて」

「そうよねえ。みい子ちゃんは機織りの腕を振るっていないものねえ」

 カン七の言葉に、鶴美の科白が思い出される。ただ、カン七の声音には温かいものがあった。


「でもね、大丈夫よ。だって、にゃん太ちゃんはみんなのことを考えているもの。ほら、アタシにも、ゆくゆくは美容商品を作ってほしいと言っていたでしょう? きっと、みい子ちゃんのことも考えていると思うのよ」

「そうですね。にゃん太さん、わたしがこの工房へ来るとき、機織り機を置いて騒音も気にしなくても良いって言ってくれたんです。でも、」

 カン七の言うことも分かる。みい子とて、分かっているのだ。しかし、機織りをしていないということには変わりはない。


「うぅん、ちょっと、時機が悪かったと言うか、この工房、今は忙しいものねえ」

 そして、働くのだから、工房の方針に従うのは当然のことだ。それによって工房の売り上げが生み出されるのであり、そこからみい子たち従業員の給料が支払われる。鶴美の工房で働いていたころよりも高い給料をもらっている。


「自分がしたいことができないという不満をもつなんて、とんでもない我がままですね」

「我がままなんかじゃないわよ。にゃん太ちゃんはそういう働き手の要望をしっかり汲み上げてくれる工房主だもの」

「そうですよね」

 ふふっと笑うみい子に、カン七はやはりにゃん太となにかあったんだろうなあ、と明後日なことをこっそり考えていた。


「お互い、頑張りましょうね」

「はい」

 いまだ、気持ちはふらつくものの、カン七は決めた。


 古い知り合いに断りを入れると、意外なほど食い下がる。カン七は不思議に思い、探りを入れる。

「いやあ、俺も頼まれてさあ」

 どうやら、カン七を引き抜くよう持ち掛けられ、少なくない金銭を受け取っている様子だ。しかし、カン七がそれを察したことを相手に悟られないように気を配る。


「あらあ、そうなの? でも、残念ねえ。他を当たってちょうだい」

「いや、だから、俺が困るんだよ、」

「でもねえ、アタシはもう骨をうずめるつもりなのよ。他にも腕の良い薬師はたくさんいるでしょう?」

 断るための言葉だったが、案外そんな気になって来る。

「そりゃあ、まあ、そうだが、」


 他の薬師を勧めるも、この古い知り合いの依頼者はそれでは納得すまいとカン七は考える。なぜなら、相手はカン七を他の店に引っ張り出したいのだ。

 なんのために?

「たぶん、アタシが目的なんじゃなくて、にゃん太ちゃんとその工房が狙いよねえ」

 となれば、同じ時期にケン太に声がかかったのも怪しく思えてくる。


「ひとりで考えても埒が明かないわ。こういうのは、みんなに相談しなくちゃね」

 たいてい、物語ではひとりで抱え込むからこそ、事態はややこしくなるのだ。伏せておくべきことと開示すべきことの区別する必要はある。そして、開示する時期を間違えないことも肝要だ。

 カン七が自分に打診があったことを話し、同時期にケン太にも引き抜きがあったことへの所見を述べた。


「え、でも、師匠が俺のことを———、そんな、」

 ケン太は言葉を濁した。誰かに売ったのかといったようなことを考えたのだろう。

「もちろん、ケン太ちゃんをどうこうしようと思ったわけではないでしょうよ。ケン太ちゃんを引き抜くように仕向けた誰かがいるんじゃないか、ってことよ」

 戸惑うケン太に、すかさずカン七が言う。


「そうでしょうね。誰かの意思が動いている可能性は捨てきれません。しかし、それはケン太さんのお師匠さんの思惟しいとは関係のないことです。切り離して考えましょう」

「問題は「誰か」がいるのか、その誰かの正体、ですね」

 ハム助の言葉に、みい子が不安げに片前足を頬に当てる。


「父さんに相談しましょう」

 しばらく考えていたたま絵がそう言った。

「にい也さんに?」

 ケン太はそう問い返しつつ、徐々に良い考えだと表情が明るくなる。それは居並ぶ者たちも同じだった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ