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書籍1巻発売記念SS「教えて! C-EL先生」

10/25 第一巻発売しました。よろしくお願いします。

 さてさて、始まりました。『教えて! C-EL先生』のお時間です。


「何だこれ? というか何だ先生って……?」


 今の俺は何でもはできない勇者の万能系幼馴染ではなく、謎の指導教官『C』である。なのでC-EL先生、あるいは先生と呼ぶように。


「謎なのか名乗ってるのかはっきりしなさい」

「というか結局何なんですか、これ?」


 簡単に説明すると、これはデッドエンドに迷い込んだアル君を救済すべく色々な知識を授けるためのコーナーとなっております。


「死んでないんだが?」


 ちなみに時間軸に関しては書籍版一巻の範囲内なのであしからず。


「なんですか書籍版一巻って」


 そういえば助手枠の謎のナマモノは誰になるんだ?


「なんだ謎のナマモノって」

「そんなポジションいるんですか?」

「しいて言えばアンタじゃないの」


 人の事を謎のナマモノ扱いしてくるとか、どうかと思う。


「アンタが言うな!」


 さてと、茶番はこの辺りにして、今回は王国ことクロリシア王国、そしてクロリシア王家について教えていくぞ。


「この茶番は続くんだな」

「王家の姫がいる前で王家に関係ない人間がする内容じゃない気がするけど」

「まあまあ……」


 クロリシア王国の歴史は長く、さらに軍事・技術・財政・産業・領土と、様々な方面から見て国力も世界トップクラスの大国である。


「へー、ちなみに国ができてからどれくらいなんだ?」


 諸説あるものの大体五百年から六百年程前に建国されたと言われている。

 まだ都市単位での国家が多かった当時、奴隷制度を公式に敷き、民すらも虐げていたある都市国家の支配者に対して、勇気ある人物が身一つで反旗を翻し、その行動を以て多くの人々を惹き付けて、ついに支配者を打倒したというのが、クロリシア王家ひいては王国の始まりらしい。奴隷解放の英雄王、悪政打破の勇者王、人権普及の立役者としても歴史的に有名である。

 個人的にはその当時にすでに人権という概念はあったというのが驚きではあるが……一旦おいておこう。

 そこから歴代の国王が経済やら外交やら武力やらで、領土を広げたり同盟国を増やしたり国力を増やしたりしていった結果、今のクロリシア王国があるわけだ。


 そしてクリスの父親でもある当代のクロリシアの国王は『賢王』と称されるくらいに内政外交どちらにおいても優秀であり、さらに王国を富ませてきた。近年は軍拡方針を取っているようだが、それも一概に悪手と言い切れないのでその是非については触れないでおこう。

 そんな国王の家族構成であるが、兄弟は早くに亡くし、王妃も既に亡くなっているものの、五人もの子宝には恵まれており、その内の末妹が第三王女であるクリスである。


「クリスが一番下で、クロードは確か第一王子だから……兄弟の中で一番上ってことか?」


 いや、確かに第一王子であるクロード殿下は長男ではあるが、彼は第一子ではなく、第一王女の方が姉である。順番でいえば第一王女、クロード王子、第二王子、第二王女、クリスと続く形である。


「他のクリスの姉妹は今どうしているんだ?」


 第一第二王女はどちらも既にそれぞれ嫁いでいるし、第二王子は芸術方面に傾倒していて王位に興味はないと公言して地方へ実質隠棲しているため、どちらも今回の騒動にはあまり関わってこないな。まあパーソナルな細かい所は省略しよう。


「おい、そこ省略していいのか」


 登場予定ないからへーきへーき。


「失礼が過ぎるわ」


 ただ不思議なことに、隠棲している第二王子もちゃんと結婚しているにも関わらず、次期王位継承の筆頭候補であるクロード王子にはそういった話がない。普通に考えれば次の王であろう彼が結婚どころか婚約すらしていないのは明らかにおかしい事なのだが……


「クロードならモテモテだろうに、なんでだろう?」

「理由はアタシたちも知らないのよね。殿下がそういう縁談を断っているらしいんだけど」


 クロード王子は女性不信なのでは、あるいは人間不信なのか、はたまた男色趣味なんじゃないか……などという根拠のない噂話が数えきれない程出てくるが、真相は不明である。

 俺の予想だと、きっと王子は身分違いの恋愛をしていて、彼女への愛を証明するために少しでも長く独身でいるようにしているんじゃないだろうか?


「さすがにそんなわけないでしょ。物語じゃないんだから」

「それだったらその方と結婚すればいいだけでは?」


 それはそうなのだが……頭から否定するなんてロマンがないなぁ。


「兄の恋愛をロマンで勝手に捏造されるのはちょっと……」


 じゃあどうして結婚していないんですか? 王族の務めでしょ。

 クロード王子の性格的に王族の務めをただ個人的な嗜好で避けるとは考えにくい。ならそうする理由って何なのか? そう考えたら思い付くのは叶わぬ恋か許されぬ恋くらいでしょ。


「そうとは限らないでしょ」

「そもそもお兄様の立場で叶わぬ恋とか許されない恋ってあるんですか……?」


 一概にないとは言い切れないのでは? 例えば…………相手が平民、とか?


「うっ……!!」

「どうしたんだクリス?」

「飛び火したわね」


 …………おっと、そろそろお時間ですね。


「あ、クリスのダメージについては流すんだ」


今回はこの辺りでおしまいになります。また次回をお楽しみに~


「うぅぅ…………」

「それ誰に言っているのよ」

「というか次回あるのか、これ?」


10/25 第一巻発売しました。よろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
叶わぬ恋許されぬ恋となると敵国とか遥かな年上・年下、故人や人妻も含まれるがそっちに触れないって事は 枯れ専かペドの可能性が出て来るなクリス王子(スットボケ
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