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滅亡ビル  作者: oga
第一章 滅亡ビル
7/27

メイド服と……

(博士が言ってた武力行使って、こういうことかよ)


 ヒイロが黒光りする銃を手に持つと、チナツが後ろから覗き込んだ。


「M4っすか。 民間の軍隊が使ってる銃っすね」


「えっ、お前、銃とか詳しいの?」


「ヤンキーしてた頃、校舎をフィールドにして良く戦ってたんで。 使ってたのは電動ガンっすけど、M4はメジャーな銃なんで知ってるっす」


(……セイ〇ー服と機関銃かよ)


 そんなことを思いつつも、それならばと銃をチナツに渡す。


「使い方、知ってんだろ?」


「実銃は初めてっすけど、要領は同じだと思います」


 ケースに入っていたマガジンを手に取り、銃にセットする。

銃の本体の横に付いているセーフティを外すと、後はトリガーを引けば弾が出る、とチナツは言った。


「でも、入り口はロックオンされてると思うんで、別の出口から出ないとやられますね」


 チナツが言うには、自分たちがこの部屋にいることはロボットにバレている。

入ってきた扉から出た瞬間、蜂の巣になるとのことだ。


「じゃあ、どーする?」


「上を取るっす。 サバイバルゲームでも、上を取れば絶対優位っす」


 チナツは、天井の点検口を指差した。








 机と倚子を重ねて段差を作り、点検口の中に入る。

天裏は配線やらが走っていて、廊下の方にも繋がっている。

スマホを取り出してライトを照らすと、その灯りを頼りにほふく前進で進んでいく。

後ろに続くヒイロに、小声でチナツが言った。


「床、抜かないように」


「分かってるよ!」


 しばらく進むと、チナツが止まった。


「……」


(ロボットの関節を動かす音だ……)


 ここで天裏にいることを悟られれば、ひとたまりもない。

チナツは、慎重な動作ですぐそばの点検口に手を伸ばした。

片手で銃を構える。

そして、爪を外すと、下のロボット目がけ、フルオートで銃を乱射した。




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