表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
滅亡ビル  作者: oga
第一章 滅亡ビル
5/27

ロボット三原則

「もし、四角社長が交渉に応じなければ、武力行使に出るつもりでした。 しかし……」


 交渉する前に、社長は煌びやかなガラスの照明に押しつぶされた。

胡椒水博士が続ける。


「ローストビーフを食べながら、私は思いました。 もし、今回の事件を起こしたのがパーピーくんだとしたら……」


「……っざけんな、パーピーくんにはロボットの三原則が適用されてんだろ」


 ヒイロの言ったロボットの三原則とは、1.人間への安全性、2.命令への服従、3.自己防衛(1,2に違反しない限り、自分を守る)、というものである。

1にあるように、人間に危害を加える類いの行動は禁止されている。

しかし、ペッパー君の例もあり、原則は絶対ではない。

退屈そうに話を聞いていたチナツが言葉を挟んだ。


「人間だって、法律があっても犯罪を犯すヤツがいるのと同じカンジっすか?」


「……」


(パーピーくんが犯人だとして、目的は何なんだ?)


 ヒイロが頭を悩ませていると、胡椒水博士が口を開いた。


「とにかく、ここにいても始まりません。 下のフロアに移動しましょう」


「……だな」


 この件に関しては、警察が何とかしてくれるだろう。

パーピーくんが絡んでいれば、開発者であるヒイロの事情聴取は免れない。

それでも、これ以上面倒に巻き込まれたくなかったヒイロは、さっさとこのホテルから離れるべく、裏口のエレベーターへと乗り込んだ。


「……あれ?」


 チナツが1階行きのボタンを連打しながら呟いた。


「ボタン、きかねっす」


 ボタンのランプが消えている。

点いているのは、34.33.32の3フロアのみ。

ヒイロが叫ぶ。


「どーゆーことだよ!」


 博士がチナツに確認する。


「下まで行くのに乗り継ぎが必要なのですか?」


「いや…… そんなハズないっす」 


「……ならば、ひとつ下に行きましょう」

 

 34階のボタンを押すと、カゴが移動する。

チン、と音がして、扉が開いた。

裏口から出て、客用エレベーターを使うべく廊下に出た、その時だった。

数メーター先にいた白いマネキンのようなロボットが、銃を構えてこちらを向いた。



 


 

ノリで出してみた

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ