エンディング
2050年〇月〇日。
現在、日本には人間の他にもロボットが生活している。
ロボットは2030年に人権を獲得し、人間と同等に扱われるようになった。
一時期は仕事を奪ってしまうのでないか、という反論もあったが、危険な仕事はAIがこなしたりと、住み分けはできているようだ。
更に近年では、ロボットが政界に進出し、ロボット自身がロボットの未来を考える時代が来たのである。
そして、その完成されたAIを開発したのがヒイロであり、ヒイロのあくなき探求によって、今のロボットはある。
そんなヒイロは現在……
「いらっしゃいませー」
ヒイロはコンビニの店員として、自給800円で働いていた。
金も名声も得たヒイロは毎日ゴロゴロしており、そんな夫を見るのに嫌気が差したアンジーがどこでもいいから働いて来なさい、といったのである。
ヒイロは、ロボットの研究以外でやりたいことは何か、と考えた時、一つの答えにたどり着いた。
みんなの大好きなコンビニ。
そこで働く以外にない、と思った。
(コンビニの魔力、やべえ)
次から次へと客がやって来る。
すぐに対応しなければ、長蛇の列となってしまう。
(すげえ働いてる感、あるぜ)
ヒイロの人生は今、最高に充実していた。
終わり




