95、ポチ王国訪問(1)
明日の打ち合わせ。
明日、ポチ王国を訪問するのだが。
今日は下見だよ。
ポチ王国の神殿にある賢者の塔の7階はケイ王女が賢者から託された魔道具で封印を解いた・・・・・・
ということになっている。
実はケイ王女に与えた『万能の腕輪』による認証によって開くのだが。
当然ケイ王女と同行しなければ入れない。
さらにケイ王女が7階から去った後の残った者は塔の1階に『排出』される。
この防犯システムのことは公表されているのだが。。。
ポチ王国の貴族の1名がケイ王女が入った後に許可なく入ろうとして大騒ぎになり捕まった。
また、ケイ王女とともに7階に入り物陰に隠れて居残りをしようとしていた貴族2名が1階の受付前に排出されて捕まっている。
3名とも賢者の塔の7階に何かお宝がないか探そうとしようと考えたようだ。
ポチ王国の貴族って貧乏?
3人とも貴族の身分を剥奪されたようだ。
ケイ王女、そのようなものを同行させてはいけないよ。
あ、ケイ王女でも7階の賢者の執務室には入れない。
今、ケイ王女はポチ王国の聖女ミヤとともにポチ王国の賢者の塔の7階にある賢者の間に来ている。
シュンから連絡があったからだ。
7階にはいる扉は内側からカギがかかっている。
二人しかいないことを確認したシュンが空間接続で転移してきた。
「やあ、お待たせ、ケイ王女。初めましてかな、聖女ミヤ様」
「よくおいでくださいました。賢者シュン様」
「シュン先輩、昨日ぶりです」
聖女ミヤにはケイ王女からケイ王女が賢者の仲間とどういう関係なのか話してある。
そして前日の午後、賢者シュンが打ち合わせに来ることも。
明日の訪問をどのように行うか今から打ち合わせを行う予定だ。
出迎えてくれた二人を見ると姉妹のようだと思った。
ケイ王女が姉で聖女ミヤ様が妹か?
身長の上では。。。。
スタイルは聖女ミヤ様が姉か?
聖女ミヤ様はトランジスターグラマーというやつかな。
二人とも同じ年の犬の獣人なのだが。。。
「シュン先輩、今、失礼なことを考えませんでしたか?」
「いや、とくには」
魔女っ娘勇者めぐーみん、なかなか鋭い。
「私たちのこと変な目で見るとアカリ先輩に言いつけるからね」
「あら、ケイ姉さま、賢者様と本当に仲がいいんですね。まあ、いつも賢者様のことを話していてわかっていましたが」
何?ケイ姉さま。
本当に姉妹?
「この娘、私より2か月遅い生まれでね。背も小さくてひょろっとしていて、いつも私のことを姉さまって呼んでくれいたの。それがいつの間にか私より背以外で育って。。。私が育たない部分が大きくなって。。。。。あーくやしい!ミヤ、私の胸に付くはずの栄養持って行ったでしょ」
あ、自分で地雷を踏みぬいたな。
恵、落ちつけ!
前世も同じだっただろ。
その体型。
十分美人なのだから我慢しろ。
スレンダー美人だ。
これは言わない方がいいか。
さあ、打ち合わせだ。
賢者の執務室に移動する。
「訪問時刻は午前10時でいいんだね」
「はい、それで王宮や神殿とも合意済みよ」
「了解、さっと転移してくるよ。一緒の来るのはコンだけだよ」
「わかりました。出迎えは国王、宰相、神官長、ミヤと私です」
「わかった。その後は国王との会談だね」
ここの塔には謁見の間がない。
賢者の執務室で会談だ。
塔の6階は聖女の執務室と寝室などの居住空間。
今はポチ王女も6階にいる。
そして限られた女性の従者。
聖女と王女の身の回りの世話をしているらしい。
「6階は男子禁制だからね」
5階は聖女と王女の従者と衛兵の詰め所、4階は治療院、2階と3階は孤児院になっている。
明日の午前中の予定はこんなもんかな。
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