81、実験線(2)
鉄道は好きです。
昨日のオシノ湖村へ住民の移住もうまくいった。
盗賊は今日朝早く衛士の一部が付き添われて首都へ向けて出発した。
着くのは明日夕方か。
転移で運ぶわけにもいかない。
食事は時間になると自動的に出されるようになっており、トイレもある。
全員個室だ。
いい環境だろ、盗賊ども!
さて今日は朝8時から首都の実験線の方へ行く。
試験走行を行う。
2両編成の試作車は現在地上の工場の中にあるここから約100mのスロープを使ってまず地下の車両基地に移動させる。
初めは遠隔操作で行うよ。
図面を確認する。
図の赤い線はスロープだ。
地下道は床から天井まで3.5m。
さらに地面まで2.5m。
つまり、100mで6mの勾配だ。
6%。
鉄道での表し方だと60パーミル。
今はなき碓氷峠越えほどではないけど近いよね。
少し急すぎたかな。
安全対策は施してあるけど。
浮上魔法と移動魔法で問題なく移動できたけど。
何回か地上と地下を往復した。
まだ、6両編成にした時も試してみないといけないが。
時速30kmぐらいでも問題がないな。
実際の路線では3%以下にする予定だ。
さて、走行実験。
何往復化させながら徐々に速度を上げていく。
加速もブレーキも問題なし。
安全装置もよし。
自動停止も大丈夫。
さて、マニュアルでも操作を行う。
こちらも問題なし。
短い距離だけど最高時速120kmまで出した。
設計では時速300kmを出せるはずだ。
これ以上は線を伸ばさないと駄目だな。
技術者とオートマタにもう2本の線と内壁南門駅の工事と南関所駅の工事と6両編成の試作車の製作を指示する。
駅のホームは6編成が入れるもので両側にホームがある構造だ。
ホームドアも完備する。
長さは150m、10両編成でも入れるサイズにするよ。
ついでに地上からのスロープを200mのものも設置することにした。
長い編成用だよ。
外壁の外で地上に出し、そこから高架だよ。
外壁の地下とトンネルを出たところには扉をつける。
トンネルからの外壁内への侵入を阻止する。
高架部分も透明なドームになっており魔獣防御も行われているのだが。
線は3線で敷設していく。
複線プラス予備の線を敷設することで工事に関係なく365日24時間使用可能になる。
外壁外の工事は外壁内が終わってからだ。
さらに2本の線ができ、ホームへの定位置停止ができたら外のに10kmの実験線だね。
お読みいただきありがとうございます。




