8、準備(3)
魔法の練習です。
「こちらを」
カノン様から一枚の紙が渡された。
魔法で作られた紙だ。
シュン
地球人
賢者
魔力 無限大
体力 6
俊敏 6
耐性 10
魔法適性
生活魔法
能力
時空間支配 時空間操作(時空間魔法)
超並列思考
「魔力・体力・俊敏・耐性は10段階で表されます」
「魔力無限大とは?」
「尽きることのない魔力。中級神と同じです。人類では珍しい。時空間操作を使うためには必要な魔力ですが。私ども下級神の魔力は10、亜神は9、ヤマシロの人類では魔人族の最高が8です」
「魔法適性は生活魔法だけですね」
「はい、この適性は訓練をすることにより能力へと変化します。生活魔法だけのように見えますが、時空間支配・操作というのは支配した時空間では訓練次第であらゆる魔法を使えます。先程お話しした魔法以
外に新しく魔法を創造して使えるようになります。知識とイメージが重要です。地球の科学という知識が新しい魔法を生み出すことになります。但し、自分の支配する空間で」
「へぇ空間支配操作は便利ですね。何から始めたらいいのですか?」
「まず、魔力を感じて生活魔法をマスターしましょう」
いきなりカノン様に手を握られた。
そしてこの感覚は。。。。
「危険を回避したときに感じたことがある感覚ですね」
「私の魔力を流し込みました。自分だけで魔力を体内で操作してみてください」
すぐに体内で感じる魔力は自由に操作できるようになった。
いや、前に無意識にやったことがあるよ。
「では私に少し魔力を流してみてください」
「はい」
手を握りゆっくりと魔力を操作した。
丁寧に少しだけ。
「あ、いや、え」
カノン様が上気し悶え始めた。
「ストップ、魔力を止めて!」
涙目になって座り込んだカノン様。
肩で息をしながら呟いている。
「そんな。なんという魔力なの。これが魔力無限大。すごく良質の魔力。上級神様の魔力でも受け止められた私が。全身に電気が流れたように気持ちがいい。まさか。。。」
「大丈夫ですか」
「ええ大丈夫よ。今度は私の魔力を引き寄せるように吸ってみてください」
「いいのですか」
「私は下級神の中でも魔力が多いほうです。例え全部吸われても魔力欠乏症、少し怠くなり、魔法が使えなくなるぐらいで命にかかわったり意識を失うようなことはありません。全力でやってくれて大丈夫ですよ」
「わかりました。やってみます」
手を握り、カノン様の魔力を引き寄せるようにイメージする。
(やはりすごい力で魔力が吸われるわね。でも対抗して。
え、止まらない。ダメ全部吸われる)
カノン様からの魔力が止まった。
カノン様は力なく
「はあ、全部吸われちゃったみたい。抵抗したんだけど」
「大丈夫ですか?」
「悪いけど魔力を少し頂戴。口移しがいいなあ」
「え」
「あは、冗談よ。あまりすごいから、からかってしまいました。両手からゆっくり魔力を吸わせて」
キャラがだんだん変わって来たよ。
手を握る。
ゆっくりと魔力が流れていく。
感じるのはそれだけ。
体内の魔力が減った感じはしない。
「魔力の流れを止めようとしてみて」
すぐにカノン様への魔力の流れが止まった。
「やはりすごい魔力操作力。もう少し魔力を頂戴」
ゆっくり魔力が流れ、そして止まった。
「ありがとうシュン様。魔力が全回復。すごく気持ちがいい。体内の魔力がシュン様の良質で純粋な魔力に入れ替わちゃった。全身がシュン様で満たされてしまったわ。」
他の人には聞かせられない少し危ないこと表現をして頬を染めるカノン様。
ちょっと天然?
「それでは次いってみる」
水の生成。
洗面器に様々な温度の水を創っていく。
氷も作ることができた。
「もう驚かない。普通の人の魔法使いは周りの温度と同じ水の生成ぐらい。優秀といわれる魔法使いで冷水と風呂にいい温水よ」
カノン様が錬金・錬成で作った炉で発火の練習、身体洗浄・灯も成功した。
「ではこの腐った水を浄化してみよう」
浄化をすると濁った臭い水が臭いのない清水になった。
下水処理にいいね。
「次はこの腐ってカビの生えたパンを浄化して」
パンの腐った部分とカビが消えた。
「残った部分は食べても大丈夫だよ。シュン様は耐性が高いから浄化する前のパンを食べても大丈夫でしょう」
「いやどちらも嫌ですよ」
「そんなことしたらもったいないお化けが出るよ」
「どこでそんなネタを!」
「お化けの話題も出たところで・・・」
何ですかこの前振りは。
20mぐらい離れたところに小さな箱が置かれた。
「アンデットを浄化してみよう」
「え」
「あの箱の中にゾンビとスケルトンと幽霊が封印してあるからシュン様の浄化をかけてみて、始めるよ!」
空間支配は最強です。
幽霊は苦手です。