79、オシノ湖村(1)
村民の帰還です。
大集団を襲う盗賊。
テンプレですか。
さあ、廃村改めオシノ湖村に住民が戻ってくる日だ。
起床とともに休暇は終わったよ。
6時に水陸両用車で賢者の別荘を出発。
街道に問題ないか見ながら住民たちの待つ村にいく。
すでに住民と警護の神殿衛士とお世話を担当する神官は準備を終え待っていた。
6時45分出発予定の15分前だ。
早すぎないか?
今回移住するのは724名、202世帯になった。
馬車は村で24台、神殿で78台用意した。
荷物は神殿で用意した大容量のマジックバックに入れて輸送する。
マジックバックは神官が管理している。
家畜は家畜専用の馬車を用意した。
生き物を入れることのできる収納を持つ馬車で沢山の家畜小屋が中にある。
家畜の世話係も中に配置した。
6時45分。
神官の中の責任者・警備の神殿衛士・移住する村民の代表から問題がないという報告を受けて5分早いが出発する。
102台の馬車は流石に多い。
出発だけで時間がかかる。
水陸両用車が先頭を進み魔獣防御結界を設置しながら進む。
予定より速度が出ているな、と思ったら後方から連絡があった。
村で用意した馬車の1台の車軸が折れたらしい。
急いで壊れた馬車のところに行き、馬車のある空間を支配して修理をする。
実は水陸両用車の中からでもできたのだがそこは少し自重した。
え、とても自重したとは言えないって。
しかし、盗賊も近づいてきているしね。
空間把握で盗賊が近づいてきているのはわかっている。
攻撃してこなければ盗賊ではないかもね。
一人は村に残った村民だ。
全員に盗賊が近づいてきていることと防御結界で攻撃できないことを知らせる。
同じ村にいた者が盗賊の仲間になったというのを信じたくない村民もいるだろうから襲撃はしてもらおう。
そして目の前で捕縛する。
盗賊は46人いるね。
さて、この先で休憩するから襲ってきな。
盗賊46人が襲ってきた。
例の村民の男は積極的に指揮をしている。
幹部というわけか。
こちらにも内通者がいて人質を取られる心配があったがそのような事はなかった。
村民は同じ村にいた者が盗賊だったことには驚いていたがすぐ納得していた。
以前から素行不良だったわけか。
盗賊は結界に阻まれ簡単に捕縛されたよ。
では彼らをどうするか。
牢屋がある収納を馬車のひとつに用意してある。
家畜小屋に拘束だと家畜がかわいそうだからね。
後で首都で取り調べだ。
少しロスがあったけどほぼ予定通り、いや、予定より早く13時45分オシノ湖村に到着した。
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