78、廃村(3)
休暇です
夕食後、賢者の別荘に移動した。
こちらの温泉もなかなかいい。
今日はこちらで打ち合わせをする。
そしてこのまま休暇だ。
あ、ケイ王女を忘れた。
拠点に行くとみんながいないのに驚いて泣きそうな顔のケイ王女がいた。
通信もできるだろ。
はい、賢者の別荘に行くぞ。
今日の打ち合わせは簡単に。
休暇は明後日4日の早朝6時まで。
明日は訓練もなし。
ケイ、泣くな。
本当に訓練が好きだな。
やりたければ一人でやれ。
明日の21時の打ち合わせは賢者の別荘でおこなう。
廃村の進捗状況と実験線について報告をした。
識字率向上プロジェクトと衛生状態改善に関しても報告があった。
公衆浴場もオートマタで建設していく方針にした。
また、下水場工事に関してもオートマタを導入していくことにした。
ケイ王女は順調に旅程をこなしており、予定通り5日の昼にはポチ王国の王都チワワに到着する見込みだそうだ。
一つだけ不穏な動きがあった。
実験線の工事現場に不審者が入り、捕縛した。
取り調べの最中だということだ。
警備の強化を指示した。
教皇リリィ様と聖女カオル様は明日は半日だけこの別荘で休暇を過ごす予定だ。
兎にも角にも早めに休んでリフレッシュすることにした。
4月3日朝
少し遅くまで寝ている。
そしてゆっくりと動き出す。
オートマタには昨日のうちに仕事の指示を出してある。
日の出とともに活動をしてくれている。
ブランチにした。
10時ごろ、温泉を楽しんでからゆっくりとした食事だ。
こうやって周囲を見ると、ここをリゾートに選んだのは正解だった。
心地よい。
樹々の息吹を感じる。
鳥のさえずりが。
風のささやきが。
自然と体が一体になるように感じる。。。。。
ゆっくりと読書する。
この間接していなかったものに接するのは脳に新たな活力を与えてくれる。
仲間とこのような時間を過ごせることに感謝する。
夕食も軽めに。
温泉を楽しみ、仕事離れた会話に花を咲かせる。
21時の打ち合わせでも問題はなかった。
オートマタによる村の予定していた作業は終わった。
受け入れ準備は完了だ。
明日はジュンたちにも14時前に戻ってくる予定にしてもらった。
ケイ王女は動きたくてたまらないようだ。
一人で剣を振りに拠点の訓練場に向かった。
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