72、リゾート地へのアクセス
日本のベアリングの技術ってすごいよね。
交通手段を発達させる。
この世界の変革の一つのテーマでもある。
同時にリゾート地へのアクセスの方法を考える上で大事だ。
鉄道を作ろうというのは合意されている。
動力をどうするか。
石油はないし、木炭は環境破壊につながる。
環境にやさしいエネルギー。
「太陽光だね」
「太陽光を魔力に変えて魔力エンジンを動かすのがいいと考えたのだが」
魔力エンジンの製作にはこの世界の者たちの魔力の強さでは不足していた。
シュンとタクは強い魔力を豊富に持っていたので気が付かなかった。
魔力不足の件に関しては太陽光を魔力に変換して、それを使って魔力エンジンを作ることが製作工程の見直しで可能になったが、さらに困った問題が。。。。。
エンジン内と車軸のベアリングが作れない。
高速回転に対応できベアリングが!
地球の技術は高い。
そこに追いつくのは簡単ではない。
シュンたちには作れるが。
この世界の者たちには作れない。
魔法を使ってもできない。
つまり、現時点では技術の継承が難しい。
文明の発達につながらない。
「浮遊の魔法陣かな」
「それを応用するか」
驚くことに浮遊魔法には魔法陣があった。
ただ飛行に使うには今のままではだめだが。。。
将来的には飛行船をと考えているのだが。
魔力の強さと量、対象物の重量も関係するが1m程度なら浮かせることはできる。
浮遊魔法は魔法陣でならばこの世界の者でも使える。
これを応用して軸を浮かせてベアリング代わりにする。
その研究は後にして。
リゾート開発をして他国の貴族から資金を集める。
そのためにはリゾート地までのアクセスの良さは大事だ。
環境にやさしくということも大事だが。
鉄道は浮上式高速走行鉄道。
普通の道で魔法陣で浮上して走行するのはちょっと難がある。
凹凸に対処しきれない。
シュンの水陸両用車は賢者の規格外の力によるものだ、
現在の浮遊の魔法陣では轍ののある道での走行に対処できない。
専用の走行路なら可能だ。
たとえ岩でも車輪であれば、削れていく。
浮上式列車だけなら問題はないであろう。
推進は?
移動用の魔法陣が使えそうだ。
今回は高速鉄道についてまとめてみた。
まず、リゾート地まで高速鉄道を建設する。
地球だったら大変な費用がかかるがシュンたちは魔法だから関係ない。
土地の権利関係も基本国のものであるから問題が少ないし、個人や組織が使っていない土地を通るわけだ。
高速鉄道は魔法陣浮上式で移動魔法で推進。
必要な魔力は屋根の太陽光魔力変換装置と魔力蓄積装置に蓄積されている魔力を使う。
予備蓄積装置も搭載する。
魔力の蓄積は駅で行う。
駅には太陽光魔力変換装置と魔力蓄積装置を設置しておく。
路線は複線で環境配慮で高架またはトンネル・地下にする。
高架部分にも透明のドームを設置し、魔獣防御結界を施す。
全天候型だね。
最近作った新素材に透明ドームに良いものが見つかった。
今回の路線はポチ王国への路線の実験線の意味も持っている。
これを報告して了承を得て鉄道計画実施だ。
さあ、鉄道を造ってみよう。
お読みいただきありがとうございました。




