50、閑話 魔女っ娘勇者の憂鬱
ケイ王女です。
私はケイ。
ポチ王国王女。
勇者を目指しているの。
今、ヤマシロ聖国からポチ王国へと帰る途中。
あ、ジュン先輩が作ってくれたお弁当美味しい。
もぐもぐ。
ぱくぱく。
スイーツも。。
ぱくぱく。
ぺろぺろ。
ごほん。
私、ちょっと憂鬱な気分。
みんなと離れるから?
ちがうよ。
黒歴史が明るみに出そうだからだよ。
私は転生者。
最近覚醒したの。
そして、ヤマシロ聖国に降臨した賢者様に会いに行ってきた。
正確には神託で降臨が知らされ、急遽ヤマシロ聖国を訪れた。
騎士団を引き連れ、馬車で10日の道のりを馬で5日で。
他の国は間に合わなかったところが多いようね。
これって私の功績!
賢者様に会った。
え、シュン先輩。
賢者様との会談。
赤い糸が、あ、殺気が!
アカリ先輩、何でもありません!
シュン先輩のいるところアカリ先輩あり。
絶対にこちらの世界に来ているなと思ったよ。
案の定、いましたよ。
歓迎会で横断幕を作ってくれていた。
封印した黒歴史が!
あ、ライフが無くなっていく!
確かに大学の研究室の懇親会で先輩と寸劇「魔女っ娘姉妹」を演じましたよ。
ノリノリでしたよ。
でもあれは過去。
転生して封印した黒歴史。
私は違う方向に目覚めたのびー・・・・いやいや、勇者を目指す者として!
にんにん。
あ、封印が綻びてきた。
恵の幼稚園の時の封印が!
これもアカリ先輩のせいですよ。
アカリ先輩だけ大魔導士になって。
私だって魔法をぶっぱなしたかった!
魔女っ娘やりたかった。
でも私は騎士。
これから訓練で魔法を。
よし、攻撃魔法上級を目指す!
殲滅だ!
カノン先生よろしくお願いします。
魔女っ娘勇者に育ててください!
あ、だめ。
いつの間にか封印が。
この鬱憤、アカリ先輩にぶつけてやる。。。。
あ、先輩お手柔らかに。
「「「「「どこが、憂鬱じゃ!!!!!」」」」」
「てへ」
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