48、仲間と(11)
短いです。
拠点のリビング。
ケイ王女はソファに腰かけて寛いでいる。
今朝送り出したのに。。。。。
宿に入り、食事をしてすぐに疲れたからといって部屋に鍵をかけて迎えに来るように連絡してきた。
彼女自身も腕輪の能力で拠点に転移はできる。
だけど戻れない。
だから腕輪をマーカーに迎えに来いと。。。
私も知らないところに転移できないからなあ。
馬鹿だと、転移してから戻れないことに気が付く。
最悪、近くの塔に転移して、視覚を飛ばし部屋に転移する手はあるけど、賢者タクシーなんて洒落にもならないよ。
気が付かれないようにしよう。
到着するなり、訓練場でアイム様と一戦、温泉に入って、現在スイーツを楽しんでいる。
「先輩の秘密基地最高ですね。訓練場はあるし、温泉はあるし、スイーツは美味しいし」
「お前に教えたのは間違いだったか?」
「間違えじゃないよ~。酷い。苛め。先輩また弄るの。異世界まで来て出会えた先輩と私は赤い糸で結ばれているんだよ」
「何が赤い糸だって」
あ、アカリが入ってきた。
「ア、アカリ先輩。こ、これは言葉の綾。あやちゃん。ごめんなさい。アカリ先輩の所有物に許可なく手を出すつもりはありません」
ひどいなあ、アカリの所有物にされてしまった。
時間になったので会議室で打ち合わせを始めた。
ここも手狭だなあ。
コンが中階に大会議室を増設してくれることになった。
訓練の結果を見る鑑定は明日の会議の時に行うことになった。
皆ぎりぎりまで能力を上げるつもりか。
「私は明日の打ち合わせの時でいいわ」
お、ケイ王女は明日の朝は来ないつもりか。
「明日は5時に自分で来て訓練しているから6時半に宿に送ってね」
流石、訓練の鬼。
6時から20分は温泉にもささっと入るつもりか。
ケイが腕輪の転移先に置いておけるマーカーを作るか。
腕輪もグレードアップが必要だ。
10時に会議が終わって解散した。
当然、ケイ王女を送って行った。
アカリも付いてきた。
先程のケイ王女の発言を気にしているのか?
わからない。
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