29、帰還(3)
短いです。
「げ、悪魔と契約してしまったのか!」
「いや、私-神様。ヤマシロ神!」
皆の前に現れたヤマシロ神様。
契約後に急に現れたので悪魔と間違えられたよ。
「あ、残念神」
「ロリコン神」
「ああ、作家ヤマヤマ」
酷い言われようだ。
コンさんの追加資料にあったよね、ヤマシロ神様について。
「地球では『ワタシカ ミサマ』というペンネームやっているんだけど」
え、有名な覆面作家だよね。
Web小説がブレークして出版。
小説からコミック・児童書・育児書・実用書まで出してる大先生だよ。
分野も多岐にわたっていてすごい勢いで出すから何人かの集団で書いているという噂もある。
海外在住って・・・・確かに。
異世界は国外だし、時間はこちら100倍あったんだよね。
あ、神様は今不法入国中?
そういえば道徳教育の教科書も執筆してみたいということだったけどどうなったのかな。
確かに稼いでいる。
「ほほほ、だから報酬は心配いらぞ」
うん、わかった。
で、その両手に持っている紙袋は?
秋葉原の有名な店の名前が入っているんだけど。
あ、あの袋は薄い本で有名な所だ。
子供たちに行かせないようにって講師をやっていた学校で言われた。
「こ、これは資料だよ」
目を逸らせたな。
『このままヤマシロ神様を弄っても進展しませんよ』
『そうだね』
『はい、コン様はしっかり掌握しています』
あ、ヤマシロ神様の頬を汗が・・・・。
サバの言葉聞いているのね。
サオリさん、サインを強請らない。
ヤマシロ神様も嬉しそうにサインをしない。
「進めていいですか」
「おほん、契約ありがとう。まずは皆さんを資料にあった拠点に招待しようと思うがどうかな」
「はい、お願いします」
「あ、少しだけ待ってください、閉店にしますから」
マスターが慌てている。
「マスター季節限定ケーキもあるだけ持っていきたいので、代金はアルバイト代から引いといて」
忘れたらコンさんが怖いよね。
神様が代金を自分で出すといっている。
コンさんに対するアピール?
配慮してあげよう。
ちゃんと伝えるよ。
荷物をまとめて。
あれ、アカリさんがトイレから戻っていない。
お出かけ前に緊張している?
はい、やっと全員集合。
マスターから許可の出ている地下室の転移門の設置は後で。
兎にも角にも出発。
拠点の転移室へと繋げた。
さあ、異世界ヤマシロへ。
やっと転移!




