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空間と時を操るもの  作者: TKSZ
24/216

24、賢者降臨(7)

パーティーは疲れます。

17時 賢者歓迎の宴。


賢者塔の2階のホールで行われる。


10分前には2階の控室に移動しておく。


5分前行動は大事だ!


賢者シュンは後から入場することになっている。



『何人かおかしな考えを持っている人物がいますよ』


『どんな考え?』


『自分は勇者で賢者とパーティーを組んで魔王を倒すんだとか』


『魔王はいるの?』


『いません。これから出てくると考えていると考えているようです。』


『これから出るの?』


『それはなさそうだと思います』


『歯切れが悪いね』


『未来はわかりません』


『了解、かわいそうな病気の方だね?それは誰?』


『ポチ王国のケイ=ポチ第一王女です』



ポチ王国はヤマシロ聖国の南にある国だな。


うん~、近いから厄介。


頻繁に勧誘してくるかな?


ポチ王国は獣人が多いという話だったな。


モフモフか?モフモフ?


耳としっぽか?


仲間のアカリがはまりそうだな。


私はどちらかというと肉球が好きだけど獣人には肉球はないよね。



王女は幼い頃に読んだ勇者物語を引きずっているようだ。


よくある話だ。


それを引きずっている?


こちらは中学はないよね。


引きずっているだけでなく彼女は強い。


18歳でポチ王国の騎士団を率いている。


脳筋かと思えばそうでもない。


慈善事業に熱心で様々な政治改革にも取り組んでいる。


ちょっと残念だけど優秀?


優秀だけど残念?


信じているから頑張れる?


そんなことかな。。。



『他に注意すべき相手は?』


『自分の国に賢者を囲い込もうという輩が多数。自分の娘を聖女にしようという考えの者も多数』



それら存在はは事前に聞いている。


今回来ているんだ。


お疲れ様。


疲れるのはこちらか?



ヤマシロ聖国では身分や出自に関係なく能力と努力で仕事を得、神殿でも昇進できる。


教皇がその見本だ。


鑑定の能力は聖女を見出すことのできるような高いものであるし、治癒魔法も上級で聖女に迫る、さらに魔力量も高い。


しかし、大きな組織。


不正がないわけではないというところが痛い。


その辺りもすぐ取り組む必要がある。


すでに情報は得ている。


他国は王族・貴族は絶対という国がある。


もちろん、王族・貴族は国民のために働くことが優先という考えが徹底している国もある。


国の中で両方の考えがある国が大多数だけど。


王族・貴族によって絶対支配を考えている国は他国への勢力拡大に力を注ぐ傾向があり、国民が疲弊している。

国力の使い方の問題だな。




時間が来て会場に入場する。


拍手で迎えられる。


ちょっと恥ずかしいかな。


ポーカーフェイスだ。


所定の位置に移動して、おっとアブナイ。


足元がおろそかに。


身体強化をかけておいてよかった。


こんなところでこけたらみっともない。


で私の挨拶。


テラスでの挨拶と同じものだけど。



乾杯。


シャンパンだよね。


飲食物は毒とかないか複数で鑑定をしている。


武器についても。


神殿衛士以外は護身用の短剣程度。


短剣程度ならすぐ無力化ができる。


このホールには許可なしに攻撃魔法が発動できない結界もある。


毒の生成もできない。


原則神殿の関係者以外は他人を害せない。


神殿関係者は大丈夫かって?


サバの監視下にあるよ。


カノン様とアイム様も身分を偽った参加している。


弟子に過保護なのかな?



ああ、始まった長い挨拶に順番待ちの列。


だから、乾杯の挨拶が私だけね。


はい、一人1分以内でね。


時計も置かれたよ。


整理誘導をよろしくコン。


騒ぎはこれから?

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