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空間と時を操るもの  作者: TKSZ
14/216

14、準備(9)

従者ができました、

治癒魔法でティラの傷がすべてなくなった。



『すごい魔法ですね』


『それでは拠点に行こう。人の姿になってくれるかな?』


『はい』



ティラが光に包まれた。


目をふさがれた。



「え」


「見ては駄目です。ティラノサウルスが人の姿になった場合、どのような状態になるかわかりませんか?」


「まさか裸?」


「彼女は裸です。収納から毛布とタオルを出してください」



後ろ向きにされて毛布とタオルを出して少し待つと、こちらを向いてよいと許可が出た。


そこには毛布を貫頭衣の様に着た10代半ばぐらい金髪の少女が立っていた。



「ご主人様、お待たせしました」


「人間の言葉をしゃべれるのか?」


「はい、カノン様の加護をいただき、しゃべれるようになりました」


「それはよかった。カノン様ありがとうございます」


「問題ないよ。それよりティラを鑑定してご覧」



ティラ

上級魔竜

賢者シュンの従者

魔力10

体力5

俊敏5

耐久力5

能力

 変化(人間)

 攻撃魔法中級

 防御魔法中級

 身体強化

 人類の会話

 人類の読み書き

 念話


賢者シュンの加護

魔法神カノンの加護

******の加護


「この伏字になっている加護は夢に出てきた女神のものか?」


「シュン様がみることができないならその女神は上級神レベルだな」


「賢者の加護ってなんですか」


「知らん。はじめてみるよ」


考えても時間の無駄になるので拠点に移動した。


ティラに寝室を一つ与え、衣類や必要なものを用意する。


そしてティラのためにも万能の腕輪を1つ作った。


変化したときに服が装備される。


変化しても腕輪がちょうどよいサイズ変化する


そのように改造を施した。


人形態の時は防御に重きをおいた魔導士の服、竜形態の時は防御強化の革鎧。



昼食を待ってリビングで寛いでいると、ティラがバタバタと走ってやってきた。



「どうした」


「ご主人様、どうしたではありません。何ですか、あの風呂というものは。すご~く気持ちがいいですね。私は幸せです。女神さまがおっしゃっていた幸せってこれですね。お風呂の後に脱衣所の冷蔵庫から出してもらったコーヒー牛乳というのもおいしかったです。幸せで心がとろけそうです。次はフルーツ牛乳も飲みたいです」



え、冷蔵庫?コーヒー牛乳?フルーツ牛乳?


男湯にはないぞ。


ちょうどコンがリビングに入ってきた。



「コンさん、女湯の脱衣所には冷蔵庫があるそうだね」


「シュン様覗いたのですか。駄目ですよ!」


「何を言う、ティラが教えてくれた」


「あ~はい、風呂上りに麦茶やミネラルウォーターを飲むとよいので」


「男湯にはないけど」


「申し訳ありません、今までヤマシロ神様だけでしたので。男湯にも冷蔵庫を設置し、麦茶やミネラルウォーターを用意します」


「ティラはコーヒー牛乳を飲んだそうだよ。次回はフルーツ牛乳を飲むみたいと言っていた」


「えーと、シュン様の世界を理解するために試験的に導入してみました。男湯のほうにも置かせていただきます」


「わかった。ありがとう」



ティラ グッジョブ!



昼食はカレーライス。



「ティラ、辛い食事大丈夫なの?肉以外でもいいの?」


「はい大丈夫です。」



牛肉の具沢山カレー。


サラダ。


ゆで卵。


コロッケ。



「おいしいです。幸せです。女神様ありがとうございます。賢者様ありがとうございます。皆さんありがとうございます。ティラは幸せです」



ティラは泣きながら食べている。


何度もお代わりをしながら。


大食いキャラ?


結構、野菜が好きなようだ。


好き嫌いがなくてよかった。


デザートはプリン。



「何ですかこの食感は、美味しすぎます。たまりません。プリンと結婚します。添い遂げます」



安い結婚観である。


でも君はプリンを食べるんだよね。


結婚相手を食べちゃうの?


結局プリンも4個食べたよ。


コンが私の耳元でささやいた。



「食費の予算を倍額にします」



食後、ティラはアイム様・カノン様とともに訓練場へ。



シュンはこの拠点の機能を学ぶために執務室へ。


そこには4柱の下級神が待っていた。


知恵と学問の神 クレバ様


商業と経済の神 エコノ様


鉱工業と技術の神 クラフ様


医学と薬学の神 メディ様



「やっと会えたね。私はクレバ、知恵と学問の神。横にいるのが、 商業と経済の神 エコノ、鉱工業と技術の神クラフ、医学と薬学の神 メディ。時間がないのでちゃっちゃといくよ。私たちの加護を今から与えるよ。そうすれば私たちとも念話ができるようになる。便利だろ」


「ありがとうございます」


「それではまた、君が仲間を連れて来た時に会いに来るよ」


4柱の神は加護を与えるとさっといなくなった。



『それではよろしいでしょうか?』



急に念話が届いた。



『誰?』


『この拠点を管理しておりますサバと申します。シュン様が念話を身につけられたのでご挨拶させていただいています。私の本体はあのスーパーコンピュータのようなものです』


『そうかよろしく』


『こちらこそよろしくお願いします。早速ですが説明をさせていただきます。私の任務はこの拠点の防衛、賢者様とお仲間をお守りしてサポートすること、そしてそのためにこの星ヤマシロの状況情報把握・状況分析を行います』


『状況・情報把握はどのように行っているの?』


『空間魔法を使っています。視覚・聴覚・嗅覚・魔力の流れ・気温・気圧・湿度・照度・大気の流れ・赤外線・紫外線・放射線すべてを捉えています』


『この星すべてを把握するということはすごいね』


『はい、各地にある神殿や神木・霊木・霊峰・聖地・月というところに情報収集の仕組みがあります。この世界にいる精霊たちも情報をもたらしてくれます』


『月からも?』


『この世界の月は3つあります。すべての地点の空に月があるわけです。魔力の流れなどの異常をを捉えるのに便利です』



そのあともサバから様々なことを教わった。


超並行思考の一部をサバの思考に接続した。


あまり多くの情報が流れてこないように制限をかけて。


情報が多すぎた場合、精神的に病んでしまうのを防ぐための措置だ。


サバからの情報で、きな臭い国があるのが気にかかる。



夕食は揚げ物。


ティラが大食いキャラの本領を発揮!


泣きながら食いまくっている。


どこに入るその食事。


デザートにババロアが出たら、ババロアと結婚したいといい始めた、早くも浮気。


相変わらず安い結婚観だ。




夜、貴族としての礼儀作法とダンスの訓練。


正直苦手だ。


政治のお勉強。


ダンスよりはいい。


ティラはポンコツヒロイン?

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