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04話  

VR世界に降り立つ話。


光が晴れると、見知らぬところに立っていた。

周りは1、2階建てのレンガの建物が並び、道もきちんと整理されていてまさに現実の中世のような感じだ。しかし、空を見ればここが現実ではないことがわかる。太陽が二つあるのだ。現実にはそんなことはありえない。まさにファンタジーの世界だ。


「おおーっ!すげーー!!・・・・・あれ?」


なんだこの妙に高い女子のような声は。周りを見ても、それらしき人はいない。


「あー、あーー、てすてす」


まさかこの声を出しているのは俺か?・・・確かによくよく考えてみれば周りの人たちが大きすぎる。

俺は165くらいだったはずだからこの感じだと周りは200越え・・・明らかにあり得ない。建物も大きく見えたのはそのせいか。

しかも俺の手はこんなに小さくない。こんなもちもちしてない。もともと女っぽい手だったが、ここまでじゃなかったはずだ。


「なんだこれは?バグか?いや、なんか心当たりがあるな・・・」


えーっと、なんだったかな・・・・・そうだ!種族決めのときの!




『抽選開始します・・・・・抽選終了しました。種族は『魔女』です』




「ああ!思い出した!あれのせいか!」


俺の種族は『魔女』だ。魔法使いではない。魔法使いなら男でもいいだろうが、魔女は女しかいないはずだ。バグかと思っていたがそういうことか。性別まで変わるとかこのゲームすごいな。

じゃあこの糸みたいなやつは髪の毛か。現実の俺は黒髪で肩ぐらいまであるが(先生に切れと言われたのを無視して伸ばし続けた結果だ。結構気に入ってたりする)、今は腰まで届きそうなくらいの銀髪だ。

自分で見てもほんとにきれいだと思う。勘違いしないでほしい、俺は決してナルシストではない。

まさかバグかと思っていたが・・・こうなるとは。性別まで変えられるとはこのゲームはすごいな


「とりあえず落ち着こう、Be cool、Be cool」


そうだ、まず最初にやることはステータスの確認だ。不備があってはまずい。・・・これは仕様でいいのだろうか。と、ステータスの確認をしたいなと思った瞬間、あの見覚えのある半透明なディスプレイが目の前に現れた。


Name:[      ] Female  

Lv:0 【ロック中】 


VIT 000 

STR 000 

INT 110 【+10】

DEF 001 【+1】

MND 001 【+1】

DEX 001 【+1】

AGI 001 【+1】

LUK 100


武器 ・風の魔書 【魔書】

防具 ・魔女服 【全身】

その他  ・なし


アイテム ・名札 


所持金:1000g



うん、不備はないっぽい。っていうかほんとに女になってる・・・

防具でなんか能力値上がってるみたいだ。0と1ってなんか差があるのだろうか。


レベルは0、名前がないとレベルが上がらないらしい。『名札』とかいう、何のひねりもないただの名札を使うと名前が決められるみたいだ。




『名札』

 

 自分の名前を決めることができる 【破棄、譲渡不可】

   

      

名前[-     ]


名前はそのまま『ソーヤ』にしようかと思っていたが・・・この容姿じゃあその名前はダメか?

うーん、どうしようか・・・・



名前[Lunaris]



これでいいや。理由は昨日見た月がきれいな満月だったから。

これで決定、と。



ピローン


『ロックが解除されました。レベルが上がりました』


    

これで最初にやることはやった。あとはとりあえず極振りがどんなものか試しに敵を倒しに行ってみようか。

もう一度よく周りを見てみると、本当にきれいな街並みだ。昔の時代にタイムスリップしたようにも思えてくる。景色もすごい。これは現代では開発で失われてしまってもう見ることはできないであろう。ビルのように高い建物もないので周りの景色もよく見える。・・・あの町の外にいるのはモンスターかな?もうずっとここにいたいとすら思えてしまうほど素晴らしかった。


と、感慨に浸るのもここまでにして・・・

さっきの画面には鏡の機能とかないのだろうか。あると便利だな・・っと!

急に鏡が目の前に出てきた。あの画面に張り付いている形だ。そして鏡を見ると。



---------鏡の中には、首をかしげながらこちらを見る銀髪緑眼の美少女がいた。



「・・・これは別の意味で危ないかもしれない・・・・」


主にそういう性癖の方々に付きまとわられる方の感じで。

まさかここまでとは思わなかった。ゲームなのだから顔は悪くはならないと思っていたが、これはやり過ぎだ。微妙に現実の俺の顔の面影が残っているところにあのAIの悪意を感じる。

これでは話し方まで変えなければならないか・・?パーティプレイは苦手だから使う機会は少なそうだが、練習でもしておかなければ・・・ばれたらネカマとか騒がれそうだ。というか、


「あいつらは俺のこと見つけられるか?というかわかるのか・・・?」


これではあいつらと会えるかすら微妙だ。もし会えても事情を説明したら笑われるに違いない。そのときは

・・・どうしようか。仕置きの方法を考えておかなければ。・・・どうしようかなぁ・・・


「ふふふふふふhhh・・・」


はっ!どうやらヤバげなところに旅立っていたらしい。どうもテンションが上がっておかしくなってるみたいだ。常日頃からこんな危ないやつではない・・・はず。


マップ表示によると、ここは町の東らしい。ちょうど東のフィールドの方に行く門に近いので、

軽く戦闘についてヘルプを見ながら向かうとしよう。



「初戦闘か・・・たのしみだなぁ・・・」







  











次回は初戦闘。

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