第7話〜EU対アジア
8月3日、アフリカの敗北は全世界の戦いに変化をもたらした。
中国とEUが共にアメリカに対抗する為に機動兵器の開発に取り組み始めた。
その頃、アメリカでは、対EU、対中国の戦闘に備え準備をしていた。
EUに対する攻撃は大西洋艦隊がするとしても、中国を攻撃するのが困難であった。
アフリカ、オーストラリア駐留軍が攻撃するとしても、別のアジア連合軍に阻まれる可能性があるからである。
その為にも、前線基地が必要となった。
そこで、アメリカ軍が前線基地として選んだのが日本である。
日本侵攻作戦には、太平洋艦隊とオーストラリア駐留軍が参加する事となった。
一方、EUとアジア連合軍はアメリカ以外の敵に機動兵器を作らせない為にも敵軍に対して侵攻計画を立てていた。
8月7日、EU、アジア連合軍は[カサフスタン]に戦力を集結させた。
8月7日午前0時にアジア連合軍の地上部隊から攻撃が開始された。
EU軍は、地上攻撃を予想してたかのように爆撃機と攻撃機で反撃してきた。
空戦ではEUに分があったが、地上戦ではアジア連合に分があった。
あちこちでは増援を求める通信が飛び交っていた。
「こちら、【第11速射砲大隊】増援を頼む」
「【第2爆撃中隊】、【第9攻撃小隊】の増援に向ってくれ」
「第2防衛ラインの部隊はそのまま前進、第1防衛ラインの部隊の援護に回ってくれ」
「Fラインの部隊は全軍Gラインの部隊と合流して、Cラインの防衛に向ってくれ」
両軍は互角の戦いをしていたが、その均衡が崩れたのは8月10日の午後3時15分にロシア連邦の参戦によって、アジア連合は崩れ始めていた。
「司令、これ以上敵に押されると全軍が崩壊します。」
「全軍を第3防衛ラインに再集結させろ」と命令が下り、アジア連合軍は全軍を第3防衛ラインに集結させた。
EU、ロシア軍もYラインに全軍を集結させていた。
その頃、アメリカ軍の太平洋艦隊はオーストラリア駐留軍と合流して、沖ノ鳥島に集結していた。
「司令官、全軍出撃準備完了しました。」
「分かった、定刻どうり全軍日本の首都東京を目指して出撃する。」と司令官が伝えた。
午後4時、アメリカ艦隊の通信兵が全軍に向けて報告した。
「定刻です、全艦隊出撃を開始します。」
その頃、日本も東京に防衛ラインを築いていた。
久しぶりの更新となってしまいました。
テスト勉強が忙しくて小説を書けないまま状態でしたが、テストも終わったので、今度からはもう少し早く更新できるようにしたいです。
遂に始まったEU対アジア連合戦そして、日本もアメリカとの戦いに備え準備を始めたが、日本に勝つ方法はあるのか?
次回第3次世界大戦『第8話日本防衛』をお楽しみに