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第3次世界大戦  作者:
4/10

第3話〜初陣

7月22日午前9時、【第37戦車中隊】はいつものとうりパトロールを行っていた。

新井中尉の戦車がそれを発見したのは9時15分の事だった。

「中尉、9時の方向に戦車の一隊が居ますが?」と砲手から報告が入った。

「妙だな?こちら側にあんなに戦車はいない筈だが。」

「前方の戦車隊から応答ありません。」

「前方の戦車、こちらに砲を向けてます。」

「違う、あれは味方じゃない、エジプト軍だ。」

この言葉を後に新井中尉の乗る戦車から通信が途絶えた。

【福岡司令部】では、エジプト軍の襲来で慌しくなっていた。

「【第12防空中隊】はエリア18に発進させろ」

「【護衛艦群】は沖合いにいる敵艦隊を攻撃しろ」

「【第1防衛ライン】戦闘開始しました。」とオペレーターが指示をしていた。

その頃、沖合いではエジプト海軍の艦艇が地上部隊を指揮していた。

「【第2戦闘群】をもう少し前にだせ」と指揮しているのは、エジプト海軍少将のボーレスだった。

「敵潜水艦3隻、こちらに向かってきます。」

「【対潜ミサイル】発射せよ」

「間に合いません、魚雷きます。」と報告の後に魚雷6発中2発が護衛艦1隻に旗艦である潜水艦に4発命中し撃沈した。

【福岡司令部】では、敵艦隊壊滅の報が入ると司令部全体に歓喜の声が溢れた。

基地防衛隊も次々に前線に出て、敵軍を攻撃しに行った。

工藤少尉の戦車もエジプト軍兵士が5、6人集まっている所に砲撃した。

初陣で、6人者敵兵を倒したのである。

しかし、工藤は新潟の時と同じ様な吐き気に見舞われた。

砲撃した所には、体がバラバラになった兵士が居た為である。

中には、内臓等が飛び出した死体もあった。

その後の事は覚えていなかった。

目が覚めたら、ベットの上に居た為である。

軍医の話によると、戦場で気絶して担ぎこまれたらしい。

「くそ、大事な時に倒れたのか俺は」と悔やんでいた。

しかし、工藤の気持ちなど関係ないまま次の戦いが行われようとしていた。





初戦闘で、6人の兵士を倒した工藤

しかし、彼はこの戦闘で何を思うのか?

次回は、先に戦場へ旅立った2人の話を書きたいと思います。

次回第3次世界大戦『第4話散る命』をお楽しみに

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