表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

それは運命だったのでしょうか?

どうでも良いプロフィール



もう直ぐ三十路の捻くれ拗らせ女。

アパレル店員をしている。

好きな物は酒とあん肝。

嫌いな物は消費税。



無駄に爽やかな男。スーパーの店員をしているらしい?。誰に対しても気さくで優しい。

流行には疎いが、人を見る目だけはある。

実は前から"私"を知っていた?




読み切り小説なのでしっかりとした設定ではないけど、きっとこんな感じでしょう。

「お、偉いねぇ~…お使いか?」


その夢はたまに見るかなりリアリティがある───所謂、白昼夢……とは言い難いのかもしれない。

その時の私は、スーパーの様な所で買い物をしていた。


「はあ…、どうも」


"偉い"と言われる年齢でもない。今年で三十路を迎える拗らせた女だとも知らず……───この男は何を見て、何を思って、私に問いかけたんだ?。

バカにされた?───だとしたら、全くもって不愉快……と言う気持ちにもなれないのは、現実ではなく夢のせいだからなのか


「俺さ~、もう直ぐ気になってる女の子と出逢う予定なんだけどさー」


嗚呼……一番嫌いなタイプかもしれない。

ほんのちょっぴりの"可能性"を抱いた自分を殺してやりたいと思う。

てかなんだよ……出逢う予定って


「君、ファッションに詳しそうだよね?俺にはどんな服が似合う?」


「……貴方には、そのエプロンがお似合いですよ」


男が身に付けていたエプロンを指差しながら、ふふ……と、意地悪っぽく笑うと、男は「あちゃ~、こりゃあ参ったな」と笑うだけだった。


「……真に受けないでくださいよ。……貴方はそんなに着飾らなくても、ラフな格好で十分です。雰囲気は無駄に爽やかそうだし……──その人懐っこさがあれば

……女性と仲良くなれるのでは?」


「俺って、元が良いからなっ」


「自分では言いませんよ」


所で私は、何故この……スーパーのような所に居るんだっけ?。思い出せないな……


「君さ、2階のアパレルショップの子だろ?。俺達、いつもすれ違ってたの気付いてたかっ?」


「え……、はあ?」


確かに私は……アパレル販売の店員をしているけど……

下がスーパーになっている所では無かった気がする。

しかも、こんな男には出逢った記憶がない。


「いつもお洒落で、お客さんに寄り添ってて……、誰かの為に働いてる君が素敵だって思ってたよ」


ストレートに、まあそんな歯が浮くような台詞……

いや……普通に褒められているんだろうけど……

なんか言われ慣れてないから、どう受け止めて良いのか分からない。


「……そんな事言われたの、初めてですよ。変わってますね」


「他のヤツらは見る目が無いな」


ドキッとしてしまった。

その男は、素直で真っ直ぐな……

私の周りには居ないようなタイプ。


ザーーーー…………


「外……雨が降ってる」


「あ、ホントだ!───君、傘持ってるか?」


「いや……持ってないですけど」


「俺の傘持っていって。取って来るから!」


「あ、ちょ……ちょっと!」


なんて人の話を聞かない男なんだ……。

別に傘なんて要らないよ……。だってこれは……夢だから。


「ほれ!傘」


「あ、ああ……ありがとうございます」


「いつでも良いからな!返すの」


「いつになるか分かりませんよ?」


「いや……案外近い未来かもしれないぜ?」


「……何を言ってるんですか……。コレは夢で、私と貴方は今日見た夢でたまたま出逢ったに過ぎない」


「……じゃあ、約束な!。俺は君を探すから、君は俺を探してくれよ。」


「いやいや何を言ってるんですか……。それに、貴方には気になっている女性が居るのでしょう?。デート……頑張って下さい。もし現実世界で逢えたら、どうなったか教えてくださいね」


周りの景色が急に外に切り替わる。嗚呼……もう直ぐこの夢が終わるんだ……。借りた傘……───返せるわけないけど、その傘を差して私は男にこう言った。


「でも……──また、逢いに来ますね」


多分笑えていたと思う。

男はなんだか知らないけど満足そうにして、名残惜しそうな表情を浮かべ手を振っていた。


そう……これが私の見た夢。


「……変な夢を見たなあ……」


寝過ぎて頭が痛い……。重い身体を起こして、洗面台に向かう途中で、()()()()()に気付いた。


ピチョン……ピチョン……


片手には男から借りた傘が閉じた状態で握られていた。雨の雫を、先端部分から落して……───


「は……───はああああ!!?」


さて、これがどういう意味を示しているのか……

それはきっと、また雨が降った日に……この傘を差せば分かるのでしょうか?


本日昼寝をしていたら、こんな感じの夢を見て

それを少しアレンジして書き起こしました。

男の人は結構イケメン爽やかで猿っぽい顔をした人。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ