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第8話 女性の笑顔 〜マギアの循環~


 「んで、質問を続けようか?まず、なぜお前は人みたいになってるんだ?」


まあ、最初の質問はこうだろう。

だってさっきまで赤い鳥だったのがいきなり人間の姿してるんだよ。

まあ、この世界じゃ普通なのかも知れないけどさ…


「マスターが名前をお与えになったおかげで進化出来るようになったんです」


いや、むしろ退化して無いですか?

人間になったら色々不便じゃ…


「そんなことありません。むしろ人間の姿になることによって武器も使えるようになりますしマギア操作も楽になりますしね」


なるほど。

確かにあんな大きな状態だと武器なんて扱えないだろう。

ただ、それを差し引いても色々不便だと思うが…


「この状況でも羽出せますし、いつでも戻ることが可能なので、普段はこっちの方が小回りが効くと思います」


まあ、確かにね。

けど…と俺はメイド服を着ているシュリの方を見る。

この姿、陰キャだった俺にはちときつい。


「マスター、陰キャとはなんですか?」


そうだった、こいつ俺の心読めるのだった。


「いや、知らなくてもいい言葉だよ」


そうだ、こんな前の世界で言われた言葉なんて忘れちゃっていい。

ここは異世界なんだから。


「と言うか、考え読むのやめてくれない?」


やっぱり、心を読まれて気分がいいことはないだろう。

だって、考えていること筒抜けだもんな…


「あら、マスター。思考が読まれるのが嫌なのだったらマギアを体内で循環させて妨害すればよろしいのでは?」


どう言うことだろう?

そしてシュリは言ってることについて説明してくれた。

ただ相変わらず説明が下手なので理解するのが難しかったが。

まとめると以下の通りのことらしい。

① 俺は今、体内にマギアを循環させていない。

② マギアを体内で循環することによって様々なメリットがある。

③ そのうちの一つにマギアを放出させることによって相手が思考を読みづらくする効果がある。

そう言うわけである。

と言うことで俺はマギアを体外に放出させるやり方を身につけることにした。

シュリ曰く、対戦の時は圧倒的なマギアが出ていたらしい。

と言うことで、俺はあの時を思い出してみる。

確かに、自分が持っていた気力を体から集めてスキルを放った…はずだ。

そして行ってみる。

ムズい、ムズかしすぎる。

まず、イメージが難しい。

どうやって体内で循環させるのだろうか?


「マスターはそれもできずにあのスキル打てたの?」


そうシュリに呆れられてしまった。

それもそのはずだ。

体内でマギアを循環させる。

そしてスキルを打つ瞬間に手に集めて打つ。

これはスキルを打つ上で当然にできていないといけないものらしい。

こうして俺は特訓し始めた。



 あれから何時間が経ったのだろうか?

周りはすっかり暗くなっている。

ここにきてようやく、意識したらマギアを循環させれるようになった。


「さて、次は意識せずともマギアを循環してみることです。マスター」


シュリはそんなことを言ってくる。

いやいや、そんなこと出来ないだろう。

そんなことを思っていた。

シュリは笑顔で


「じゃあ、私とお話ししましょ。その間、一回も循環を止めなかったらok。

もし止めてしまったら…」


と言ってくるが、もし止めたらどうなるのだろうか。


「それはヒ・ミ・ツ」


怖い、怖すぎる…

こう言う時の女性の笑顔って怖い…


「さあ、何なりと質問してください」


そんなことを言ってくるシュリ。

もちろん俺は質問なんて考えて言えるような状況ではなかった。

ただ、聞きたいことは多くあったので俺はマギアを循環させながらシュリと話し始めた。

楽しかった。

自慢じゃないが俺は女性とあまり話したことがなかった。

特に同級生の女子なんてあいさつも出来なかったくらいだ。

けど、この時は違った。

心から楽しいと思ったのだ。

こんな時間が続いてほしい、そんなことも考えたりした。

もちろん、ただ話しているわけじゃないよ。

この世界についていろいろなこと聞いてたんだよ。

なんて言ったところで楽しいものは楽しいものだけど…

けど俺はシュリのおかげで多くのこの世界のことを学べた。

① この世界ではスキルは使えるのが当たり前である。

② ここには5つの大国が存在しており、長らくの間戦争していた。

③ この世界は平面であり、端っこには大きな滝がある。

④ そこから落ちたらどこまで落ちるか分からないと言われており、その奥のことを誰も知らない。

⑤ 今俺たちがいる場所はサスの大砂漠と言われており、南はその滝につながっている。

⑥ シュリはフェニックスであり、四大魔獣の一角である

⑦ 約300年前、シュリは魔王?に負け、ここに封印された。

ざっとこんな感じかな?

おそらく四大魔獣っていうことはシュリは確かにこの世界でもトップレベルに強いのかもしれない。

にしても、俺はこの世界に来てよかったと思った。

前の世界は辛い事ばっかだったし…

そんなことを考えてしまった。

全く、俺はダメなやつだな。

楽しい時に辛いことを思い出しちゃうなんて…


 楽しい時間はあっという間だった。

そのうち、俺はいつのまにか意識を失っていた。



小説を読んでいただきありがとうございます。


初心者ゆえ誤字、脱字、変な言い回し、話の繰り返しがあると思いますがよろしくお願いします。


面白い、続きを読みたいなど思った方は↓の☆に評価を入れてくれると作者の励みになります。


どうかよろしくお願いします。

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