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第7話 『コピペ』 ~美少女の服~


「このシュリ、この日をもって貴方に忠誠を誓います」


この言葉によって俺のテンションはマックスだ。

嬉しいなんかで表せるような感情ではない。

だって、できないと諦めた夢が一つ叶っちゃったんだよ。

もしかしたらこんな感じでこの世界を支配する勇者にだってなれるかも…


「なってください。というかマスターならなれますよ」


シュリもそう言ってくる。

ふとそちらを見ると女の人が裸で立っていた。

………へ、なんでこんな美女が?

しかもなんで裸で?

やばい、スタイル抜群のナイスボディが見えている。

その上、男子なら一度は見たいランキング1位の巨乳も見えてしまっている。

ああ、幸せ。

もう死んでもいいかも…じゃない。

俺は慌てて目を隠しながら言う。


「シュリ、なんで裸なんだ?早く服を着てくれ」


「も、も、申し訳ございません。と言っても服が…」


その時、俺は目の前に布が落ちているのが見えた。

俺はそれを拾い、シュリの方へ投げつける。


「とりあえずそれを巻いてくれ」


「ひゃい」


後ろで音が聞こえる。

俺の後ろで彼女が着替えているのだ。


「も、もう大丈夫か?」


「はい」


そう言われ、俺は振り返る。

振り返って、数秒、俺の目は目の前の女性に釘つけられた。

なぜかって?

それは、布の間からちょっと乳が見えていたからである。

これでも、思春期真っ只中の高一、しかも女性に耐性の無い俺にとっては致命傷だった。

じゃなくて。


「シュリ、早く服を探してくれ」


「そう言えば、ここに人間が来ていた服がありますが…」


「それはどこだ?」


「おそらく、私の寝床かと…」


俺はダッシュでシュリの寝床へ向かう。

そして俺はその入り口の前に置いてある。

だが、どれもこれも、破れてしまっていた。

弱ったな、これでは着せても二の舞になってしまう。

その時、ふと俺は『コピー』スキルを思い出した。

確か、あらゆるものの情報が解析できるだったような。

っと言うことはもしかしたら…

俺はこの服に向かってスキルを撃つ。


「スキル コピー」


《ノーマルツール 服の解析を行います》


前聞いた声とは違った声が頭に響く。

もしかしたらこれはこの世界の声なのかもしれない。


《解析が完了しました》


おっとバカなこと考えてる間に解析終了したらしい。

ただ変化なしである。


《材料『布』が足りません》


なるほど布が足りなかったのか…

いや、ここに布たくさんあるよね?

無いって言うことないだろ。

あ、もしかしてアイテムボックスに入れないといけないのかな


《繰り返します。アイテムボックス内に材料がありません。》


exactly.

やっぱりそうだったか。

俺はアイテムボックス内に破れて捨てられている服を放り込む。


《材料が十分に含まれました》


変化なし。

いやそんなはず無いだろ?

一体これ以上どうしろと言うんだ?

ほぼ諦めだ

やっぱり服作れないか…

服…

俺は前の世界の女性の服を思い浮かべる。

制服、水着、ゴスロリ…

やはりどれも捨て難いが、一番いいのはメイド服だと思う。

美少女がメイド服を着て、ご主人様って言ってくる。

これこそ理想じゃないか

って俺に何言わせてんだ。

そして、今はそれじゃないだろ。

そんなバカなこと考えていた時、ふと俺は閃いた。

コピーしたって言うことはペーストしたらいいのかなと…


「スキル ペースト」


変化なし。

どうしてだよー。

いや、もしかしたらツールの方も唱えないといけないのかな?


「ツール 服」


ポンっと俺の手の上に服が出てくる。

ほっとすると同時に達成感に溢れた。

このコピー、ペーストスキルかなり使えそうだ。

おっとこんなことしてる場合じゃない。

俺はシュリの方へ急いで向かったのだった。


「おーいシュリ、服できたぞー」


そして、俺はシュリの方へ投げつける。

そして、即後ろを向く。

おい、そこのお前、俺はヘタレとかじゃないからな。

ただ、ちょっと女性に慣れてないだけだから。

今すぐなれるからな。

さて、そんな茶番はともかく。

そろそろ、シュナのやつ、服着た頃だろうか。


「こ、これは」


げ、まずいことでもあったのかな。

一応、臣下になってくれたらしいのだが、実力は俺より圧倒的に上。

怒らせて機嫌でも損ねたら…俺の意識はこの世から消えるだろう。


「何か問題あったシュナ?」


「この服素晴らしいですね。一体どこにこんな服があったのですか?」


もうその茶番いいって。

いい時に驚くのやめてくれないかな。


「今作った」


「え…」


「今作った、ただそれだけ」


そうだ、ただそれだけの事だ。

なのに何驚いてるんだろう…


「ふーん」


いや何、その反応?

言いたいことがあるならはっきり言ってほしい。


「これがマスターのお望みとする恰好なのですね。わかりました…」


何か意味深な言葉を言うシュナ。

どう言う意味だろうか?


「着替え終わりました、マスター。その、どうでしょうか?」


そう言われ振り返る。

そこには見たこともないくらいの美女がメイド服を着ていた…

はあ?

なんでメイド服?と思ったがどうやら俺は無意識のうちにメイド服を作っていたらしい…

ってなんで気づかなかったんだ俺。

いや、この際どうでもいいか。

だって似合ってるんだもん。

さっきの俺、Good Job.


「すごく似合ってるよ」


それしか言えなかった。

大体、女子とろくに話したことない俺にキザ男みたいな気の利いたことなんて言えるはずがない。

ただ、素直な感想を言う以外できなかった。


「そ、そうですか。マスターが喜んでくださりよかったです」


顔を赤らめながらそんなことを言うシュナ。

そんな顔見せないでくれー

俺、耐性無いんだよー

こう言う時は話を変えるに限る。


「んで、質問を続けようか?」


こうして俺は彼女に質問を続けることになった。



 小説を読んでいただきありがとうございます。

 初心者ゆえ誤字、脱字、変な言い回し、話の繰り返しがあると思いますがよろしくお願いします。

 面白い、続きを読みたいなどと思った方は↓の☆に評価を入れてくれると作者の励みになります。

どうかよろしくお願いします。

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