表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/35

第1話 この世界、もしかして異世界?


 目を開くとそこには緑が広がっていた。

うん、もしかして天国に来たのかな。

俺は本気でそう思った。

やっぱさっきの声は幻聴だったのかな

やっぱそんな都合のいい事ってないよな。

じゃあやっぱり天国か。

あれ、俺ってそんな生きてる時、いい事したっけ?

いや普通の人は天国判定なのかな?

色々なことが頭の中に浮かぶ中、とりあえず周りを見回した。

しかし、それはほとんど意味をなさなかった。

だって分かった事は今、自分は林の中にいるってことだけだった。

とりあえず林の中を探索しようとして立とうとしたその時、体全体に激痛が走った。

どう言う事だと後ろの木を見る。

そこは血で真っ赤になっていた。

うん、なぜか死んだ後も事故の怪我に苦しむとは思ってもいなかった。

しかしどうすればいいかわからない。

第一、痛すぎて動くことすらできなかった。

八方塞がりの状況に俺は頭を抱えた

そのときさっきのロボットみたいな声が頭に響いてきたのだ。


《チュートリアルクエスト 1 早く回復薬を使え》


はあ?

どう言うことだ?

いやもしかしたらと俺は生前読んだ異世界小説を思い出していた。

確か、転生時にもらったチートスキルを使って、異世界で無双していく話だったような…

っと言う事はもしかして俺もチートスキルが…っと思ったが今の俺にはわからなかった。


《早く行ってください》


うん、どうやって回復薬使うかすらわかんねー。

さてどうしようかと思った時、同じ声が頭の中に響いた。


《早く『ツール、回復薬』って言ってください!》


この声はさっきとは違い、まるで人間が怒った時に言うようなトーンだった。

その言葉に思わずビビってしまった。

落ち着け、落ち着け、と自分に言い聞かせる。

とりあえず、今はこの声に従っておくことが無難だろうと思い、さっき言われたように言ってみた。


「ツール、回復薬」


その言葉を発したと同時に、ポンっと手のひらに小さな瓶が乗った。

その中には、ピンク色の液体が入っている。

うん、少し信じがたいが、これが回復薬とやら言うものだろう。

で、どうやって使うんだ?


《早く回復薬を使ってください!全く、ここまで言った人間は初めてです…》


うん、さっきから明らか怒った感情で接してきてるよな…

最初のロボットのような声と今の言葉を喋っている声が別なんかじゃないかと思ってしまう。

とりあえずこれ飲むか…

え、これ飲むの?

元来、人間というのは未知のものには恐怖を抱くものである。

いきなり異世界?みたいなところにして飲めって言われても恐怖で飲めたものじゃない。

そう怯えていると


《いいから使ええええええええ》


っと頭の中に恐ろしい声が響いてきた。

その言葉に俺は思わず口へ液体を流し込んでしまった。

あっと思った時にはもう遅かった。

その液体は俺の体内へと入っていった。


《初めての使用により、6時間の回復時間が必要です。それでも実行しますか?

はい、いいえのどちらかで答えてください》


おそらくここでいいえと言ってもどうせもう一回飲まされるだけだろう。

しかも今の状況では動くことすらできないのだから選択肢は一つしかなかった


「はい」 


《了解しました…回復を行います。歩く、立つという行為は取らないでください。》


いや、まあ動ける状況ですらないんだけどな、っと一人で突っ込む。


《チュートリアルクエスト 1 クリア。リワードとしてヘマタイトのブレスレットとコモンスキル 『ランジ』を渡します。ブレスレットは着けてください》


さっきと同じように手のひらの上にブレスレットが出てくる。

よくわからないがこの異世界の特徴なのだろうか。

とりあえず言われた通り腕につけてみる。

カチッと止めた瞬間、そのブレスレットは光出した。

その光で一瞬目の前は見えなくなった。

そして再び目に色が戻ってきた時、そのブレスレットの横にボタンがついているのがわかった。

少し恐怖を抱きながらも、この時は好奇心が勝ってしまった。


そして俺はボタンを押した、と同時目の前に画面のようなものが出てきた。

もしかしたらここにチートスキルが載っているのだろう。

そんな淡い希望を持っていたのだが…

その画面に書かれていたこと、それはこのようなものだった。


ただスキルとクエストが書かれているだけ。

しかも攻撃スキルは『コピー』 『ペースト』しかない、鬼畜仕様。

その上、ペーストスキルは鍵マークが書かれている。

おそらく今は使えないのだろう。

と言っても使い方がわからないのだが…

って言うか、異世界転生って大体、チートスキルを多く持っているもんじゃないか?

しかもコピースキルって…

なんか一般スキルっぽいし、攻撃とか打てなさそうだし…

その上、俺は元々コピースキルに悪い印象を持っていた。

だってコピー能力ってカメレオンみたいじゃん。

なんか周りに合わせるって感じ。

それが嫌だった。

異世界のチ−トスキルって普通唯一無二のものじゃないん…

そのうえさ、コピースキルって大体、オリジナルには勝てないじゃん。

だってあの忍者だってコピー忍術使わず、ずっと必殺技千鳥使ってるし…



 そしてクエストは…


《チュートリアルクエスト 2 、コピースキルを撃て》


コピースキルを撃てだって??

どこでどうやって??

そう思ってどうしようか思っていたその時、下に説明が載っていることに気づいた。

そこには小さく


《対象物にに向かって手を向け、『スキル、コピー』ということによってあらゆるものを解析、またスキルの場合だけは即座に打ち返すことができます。(例外もあり)》


と書かれていた。

うん、説明を読む限り、普通のコピースキルだ。

とりあえず書かれている通り、言ってみるか。


「スキル、コピー」


《対象のスキルがないため打つことができません》


ふざけるなーーーー


じゃあ、絶対クリアできないじゃないか。

いや、動き回って敵を見つければいいんだ。

さてじゃあまずは立って、


《立つなーー》


っと静止されてしまった。

そういえば、回復薬使ってるんだった。

だったら、今することないな。

っと思って力がぬけた。

同時に疲れが一気に溜まった。

その時、急に眠気が襲ってきた。

その遅い方があまりに急すぎたので、少し違和感があった。

しかし知らない場所に来て、意味がわからない事を理解しようとしている。

そりゃ疲れるのも当然だろうと思い直した。

そんな事を考えているうちに意識は無くなっていたのだった。



 小説を読んでいただきありがとうございます。


初心者ゆえ誤字、脱字、変な言い回し、話の繰り返しがあると思いますがよろしくお願いします。

面白い、続きを読みたいなど思った方は↓の☆に評価を入れてくれると作者の励みになります。

どうかよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ