第15話 恥ずかしさ 〜切り替え〜
今の俺に大事なのは何だろうか。
高火力のスキル?連絡を取ることができるスキル?
いや違う、今、一番大事なことは切り替える事だ。
そう言うことで昨日のことは忘れよう。
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んなことできるかーーーーーー
シュリのことを一方的に敵意を向け、そしてそれが自分が知らぬうちに隠してた気持ちを言われたからだったなんて。
しかもその上、シュリにそれを指摘され、その気持ちに気づかされ、そして、そして。
「私に泣きついて、寝付くまで泣きじゃくってましたもんね」
やめろ、言うなーーーーー。
「かわいいですね、マスターは」
いや、そんなこと言われても嬉しくない。
と言うか、恥ずかしい。
穴があったら入りたいと初めて思った。
こんなこと、中二病の時周りから冷たい目で見られていたときにすら思ったことなかったのに。
あー、忘れたい。
記憶から消したい。
「ご安心を、おそらく一生忘れません」
いや、忘れろよーー。
早く忘れろーー。
「いや、あんなかわいいマスターの事忘れられわけ無いじゃないですか」
だから言うなってーーーーー。
思い出しちゃうじゃないかーー。
「あれー、マスター。顔真っ赤ですね。熱でもあるんですか?」
おい、分かって言ってるだろ。
「何のことでしょうか?」
やばい、恥ずかしさ通り越してこいつに怒りがわいてきた。
一発殴らないと気がすまない。
いやいや、落ち着け。
何でシュリのあおり文句にキレてるんだよ。
「えー、私に攻撃入れれるんですか」
あ、もういいや。
「ツール 剣」
俺の手に剣が出てくる。
「え、あ、ちょっと待って」
待つ物か。
散々馬鹿にされたんだ。
ちょっとくらい痛い目に見てもらわないと。
「ごめん、私が悪かったから」
急に謝ってくるシュリ。
そのことで俺は冷静になった。
冷静になって一度考えたら俺、何してんだってなってしまった。
ただ事実に逆ギレして、仲間を傷つけるところじゃなかったじゃないか。
全く馬鹿極まりない。
「そうそう、全部事実のことなんだから~」
やっぱりこいつ、切ろうかな。
いや、二度と口を開けないようにするために殺すか。
死人に口なしっていうしな。
「か、軽い冗談だからね」
なんてもちろんこっちだって冗談だ。
なんだかんだこいつ一応配下らしいし。
「マスター!」
シュリはこっちに飛んで、抱きつこうとしてくるが、あいにく受ける義理はない。
俺は少し横によけた。
シュリはそのまま突っ込んできてこけてた。
「マスター、よけないでくださいよー」
いや、よけるでしょうが。
いくら二週間一緒にいて慣れてきたとは言え、さすがに抱きつかれるのは…
「へー、マスター恥ずかしいんですか?」
まあ、こんなこと言われても俺の心は動じない。
なぜかって?。
そりゃさっきの攻撃のせいで俺のライフはとっくに0だ。
もう、何言われても俺には効かない。
そう、今の俺は無敵なのだ!
「へえー、じゃあ私、少し暑くなってきたので服脱ぎますね~」
いやそれは聞いてないって。
「じゃあ脱ぎます」
そしてシュリは服に手をかける。
いや、シュリの裸、久しぶりだな。
あの、すばらしいスタイルに重力に逆らえないくらい大きなアレ。
あの姿が再び見れるなんて。
べ、別にこれは俺が悪いわけじゃない。
シュリが勝手にやってるだけ。
だからこれは仕方が無いことだ。
そして、シュリが服を脱ぐ。
脱いだ下に広がる景色は…
ただ普通に服着てるシュリの姿であった…
は、いやいや、なんで。
普通にTシャツ着てるんだよ。
え、なんで?
普通メイド服の下にTシャツ着る?
「いや、朝は寒いかなと思って厚着してたんですよね~。そ・れ・と・も、何か期待してましたか?」
くっ、まさかの精神攻撃を食らうとは。
まあ、けどと俺は一度シュリの方をみる
これはこれでなんかアレだ。
Hだ。
「その言葉の意味は分かりませんが、なんか不快感を与える言葉ですね」
ほ、よかった。
さて、切り替えるために行った茶番はともかく、今俺がやるべき事はシュリの封印を解くことだ。
どうしたらいいだろうか。
シュリが言うには三角形の頂点に木が立ってる。
そこを同時に壊すことによって封印を解くことが出来る。
どうやら同時に壊すと言うことが大事らしい。
同時に壊さないと瞬時に再生するらしく、そのせいでシュリは約300年間封印を解けなかったらしい。
確かにこれは複数人いないと厳しいことだ。
けどさ…
二人でもお互い連携取れなきゃ意味ないのよ…
それは三人でも同じだな…
さて、どうやって封印壊そうかな?
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そうだ、いいこと思いついた。
「スキル 影分身 スキル 影分身
そして俺は自分をコピーする。
今から他者と連携するためのスキルを得るのは難しい。
けど、自分同士だったらどうだろうか。
多分、比較的簡単にスキルゲット出来るんじゃないかな?
と言うか考えること一緒なら…
「「「スキルゲットしなくても同時攻撃できるくね」」」
やっぱり、試してみる価値はある。
シュリ、俺を封印のある場所へ案内してくれないか
「本当にやるんですか?大体マギア量1/3になるんですよ」
あ、本当だ。
けど、
「それでも、やってみる価値はあると思う」
「分かりました、マスター」
そうして俺らはシュリによって一人一人案内されてった。
そして、その一人の俺は封印の木の前に立った。
そして、俺は同時な事を祈りながらスキルを打つ。
「スキル インフェルノ」
小説を読んでいただきありがとうございます。
初心者ゆえ誤字、脱字、変な言い回し、話の繰り返しがあると思いますがよろしくお願いします。
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