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第2話 冒険者登録と買い物

レオンは少し騒いだせいで、周りから変な目で見られたので、少し恥ずかしくなり、その場を走り去った。


ウロウロと町の中を歩いている内に、疲れて来たので、とりあえず宿を探す事にした。

人通りが多い通りに出たので、キョロキョロと辺りを見ると、宿屋と併設せれている酒場を見つける事が出来たので、さっそく入る事にした。

(はぁ~喉がカラカラだ)


酒場に入り、カウンターの席に座った。

(あ、お金持ってたかな?)

レオンはポケットに手を突っ込むと、10枚ほどの金貨があった。

(良かった、女神さまに感謝だな~)

「すいませーん!シードルってありますか?」


「あぁ、ちょっと待ってな。」

「よっと!」

ゴト!っと木のジョッキに、たっぷりとシードルが入っていた。


(うはー、めっちゃたっぷり入ってるな。)

レオンは、お酒には弱く、甘いお酒しか口にしない。

あまりにも喉が渇いていたので、ゴクゴクっと、喉をならしながら、

勢いよく飲んだ。

(お?シードルを、かなり薄めているのか?危なく酔うところだったな。)


「あんちゃんよ、何か食べないのかい?」

カウンターの中のマスターっぽい、おっさんが話しかけてくる。


「え~っと、何か肉の料理が有りますか?」

レオンは、メニューが書かれている、おおきな黒板を見るが、なんて書いているか分からない。


「そうだな、すぐに出せる物は、猪のスペアリブと猪のソーセージがあるぞ!」

グリルの中を覗きながら、レオンに答えた。


「お!猪ですか、じゃぁ適当に皿に盛って下さい。」

レオンは、シードルを飲み干して、マスターにジェスチャーで、もう一杯!っとすると、マスターも頷いた。


すぐに、シードルと料理が出て来た。


むしゃむしゃと食べて、ゴクゴクと飲んだ。

「マスター、ここは宿屋もやっているよね?」

口を拭きながら尋ねる。


「あぁ、宿泊するんだったら、ここの代金も宿代に合わせて支払い出来るぞ。」

指を鳴らすと、宿屋の受付の方から女将さんっぽい人が来てた。


「お泊りのお客様ですか?」

宿帳を持って来た。


「ええ、え~っと、とりあえず金貨1枚でどの位泊まれますか?」

ポッケトから金貨を取り出す。


「え?金貨1枚ですか?」

女将さんは、少しビックリした表情をした、何故ならレオンのは、貧しそうな身なりしていた者が、いきなり金貨を取り出したからだ。


「えっと……金貨1枚でしたら、30日の宿泊と朝・夜の食事つきで、金貨1枚です。」

女将さんが、レオンに宿帳を渡そうとしたが……


「字を書けませんので、書いてもらいますか?名前はレオン:アルベールっと申します。」

金貨を女将さんに渡し、頭を下げる。


「分かりました。レオン様、お部屋は2階の一番奥の部屋です。掃除が必要の際は、ドアノブの札をお掛けください。」

女将さんは、深く頭を下げて受付に戻った。


改めて、レオンは自分の服を見ると、少し恥ずかしくなってきた。

「マスター!服や装備を売っている所を、知っているかい?」


「あぁ、うちの店を出て、右手に行くと右側5軒目に服屋があるぞ!その横に剣鍛冶屋や鎧鍛冶屋とか、色々な職人通りがある。」


「ありがとう!行ってみるよ!」

レオンは、宿屋を出て色々な店を見て廻る事にした。


服屋に立ち寄り、10日分の服を見繕ってもらい、服を着替え歩いていると、いかにも冒険者ギルドって感じの、建物が目に入った。


(せっかくの異世界だから、記念に冒険者の登録でもしておくかな?)


ギルドの建物に入ると、ここも酒場と冒険者ギルドが併設していて、屈強な冒険者達が、頑丈そうな椅子に座り、テーブルにはお決まりのエールのジョッキが並んでいた。


レオンは受付に向かい、猫耳の受付嬢に話しかけた。


「すみません、冒険者登録をしたいのですが。」


「あ、はいはい、冒険者登録ですね?受付担当のロロアと申します。」


「ロロアさんですね。私は字が書けませんので、代筆お願いします。」


「分かりました。代筆代として小銀貨1枚を頂きます。お名前と希望の職業をお伺いします。」


「はい、レオン:アルベール。剣士っでお願いします。」

レオンは、小銀貨をテーブルに置いた。


「分かりました。……レオン:アルベールっと、剣士ですね。……よしっと。」

ロロアは、冒険者カードに記入し、受付のテーブルの下から水晶を出してきた。

「レオン様、ここに手をかざしてください。」


「はい。」

レオンは、手をかざすと金色の光を発した。


「おぉ~か…かなりの魔力をお持ちなのですね!」

ロロアは、かなり驚いた。


受付のそばにいた冒険者達も、ザワザワと言い驚いていた。


「え?そうですか?っで、もう終わりですか?」

レオン自身は、全然魔力が多い事に、頓着が無い感じだった。


「えぇ?ちょっと待ってください、レオン様、剣士で良いのですか?魔力が多いので、魔法使いが良いのでは?もしくは魔法剣士とかでなくて良いのですか?」


「え?あ~………じゃぁ、魔法剣士で!」

レオンは、何も考えず魔法剣士になる事にした。


「あ!はい。では、書き換えますね。魔法剣士っと!あと、登録料は中銀貨1枚になります。」

ロロアは、カードを書き換えて、レオンに冒険者カードを渡した。


「はい、ありがとうございます…では、また。」

レオンはカードを受け取り、代金を支払って冒険者ギルドを出て、

その足で、鎧鍛冶屋と剣鍛冶屋に寄る事にした。


鎧鍛冶屋に行くと、魔法剣士の鎧は鎧鍛冶屋ではなく、魔法屋に有るらしくとりあえず、剣鍛冶屋に行き、魔法剣士用のシミターを買い、魔法屋に行き魔法剣士用の装備と、ポーションも一緒に買う。


《魔法剣士仕様鎧》

魔法剣士の鎧は、中装備の部類であり、魔力で編みこまれた布や魔法石で装飾せれ、魔力を込めつつ打たれて作られた鉄を使用している為、非常に高価な装備になっている。


買い物も済ませて、レオンは宿屋に向かう事にした。

(ふぅ~、結構お金使っちゃったな~。後いくら残ってたっけ?)

ポンポンっとポケットを、何気に叩くと、ガシャガシャっと音が鳴った。

(ん?お…お金が増えてる~!なんでだ?……う~ん……わかんないや。)

レオンはラッキーっと思う位で、深くは考えなかった。

ちなみに、金貨25枚になっていた。




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